シルク素材のシーツにはデメリットが多い？メリットと選ぶときのポイントを紹介

シルク素材のシーツを購入しようと考えている人のなかには、どのようなデメリットがあるのか気になっている人もいるでしょう。シルク素材のシーツには、お手入れの手間がかかりやすかったり滑りやすさが気になったりするデメリットがあります。シルク素材のシーツは比較的高価な商品が多いので、どのようなメリット・デメリットがあるのかを押さえておきましょう。

今回は、シルク素材のシーツのメリット・デメリットを紹介します。シルク素材のシーツの選び方も紹介しているので、自分に合ったものを探している人もぜひ参考にしてみてください。

シルク素材のシーツのデメリット

シルク素材のシーツを購入する際は、以下のデメリットがあることを知っておきましょう。

• 摩擦に弱くお手入れの手間がかかりやすい
• 紫外線によって変色する可能性がある
• 滑りやすさが気になる場合がある
• 虫食いが発生しやすい

それぞれ詳しく紹介します。

摩擦に弱くお手入れの手間がかかりやすい

シルクは強い摩擦がかかると繊維が切れて、毛羽立ったり生地が薄くなったりしやすい傾向があります。そのため、洗濯機で丸洗いすると生地が傷んでしまう可能性があります。

なかには、自宅で洗濯できない商品もあるので、シーツを気軽にお手入れしたい人にはあまりおすすめできません。

紫外線によって変色する可能性がある

シルク繊維は、人の肌と似たたんぱく質で構成されているので、人の肌と同じように紫外線によって変色する性質があります。変色した部分は、シミや黄ばみがあるように見えるので、清潔感が失われてしまう可能性があります。

シルクの変色を防ぐためにも、直接日光が当たる場所を避けて陰干しをするようにしましょう。

滑りやすさが気になる場合がある

表面がツルツルしているシルク素材は肌触りがよい反面、滑りやすさが気になることがあります。寝返りのたびに身体が滑ると寝姿勢が安定せず、快適に眠りにくくなってしまいます。なかには、寝心地に慣れるまで時間がかかってしまう人もいるので、店舗で実際の寝心地を確かめたうえで購入するのがおすすめです。

虫食いが発生しやすい

動物性繊維のシルクは、虫食いが発生しやすい傾向があります。汚れが付着した状態で保管すると虫食いが発生する可能性があるので注意が必要です。シーツの虫食いを防ぐためにも、収納前に汚れを取り除いたり防虫剤を活用したりするようにしましょう。

シルク素材のシーツのメリット

シルク素材のシーツにはデメリットだけでなく、以下のようなメリットがあります。

• 寝苦しさを感じにくい
• オールシーズン使える
• 肌や髪への負担が少ない
• 高級感がある

それぞれ詳しく紹介します。

寝苦しさを感じにくい

吸放湿性に優れているシルク素材のシーツは、寝汗をスムーズに吸収・放湿してくれます。加えて、通気性も優れているため、寝苦しさを感じにくいメリットがあります。寝汗による不快感や寝苦しさが気になる人は、シルク素材のシーツを選ぶのがおすすめです。

オールシーズン使える

シルク素材のシーツは保温性に優れているので、冬場でも温かい状態で眠れます。通気性の高さから夏でも涼しく眠れるのも嬉しいポイントです。オールシーズン使えるシーツを探している人はシルク素材を検討してみましょう。

肌や髪への負担が少ない

肌触りがなめらかで柔らかいシルク素材は、寝返りによって肌や髪にかかる摩擦を減らせるメリットがあります。加えて、シルクには天然保湿成分として注目されている「セリシン」というたんぱく質が含まれています。セリシンは髪や肌に吸着して潤いを保つ効果が期待できるため、肌や髪のケアをしたい人におすすめです。

高級感がある

シルクは美しい光沢感となめらかな肌触りによって高級感を演出できる素材です。シルク素材のシーツを付けるだけで、ベッドが華やかになります。また、繊維の深くまで染料が浸透する性質があるため、深みのある上品な色合いが楽しめます。

シルク素材のシーツを選ぶときのポイント

自分に合ったシルク素材のシーツを見つけるためには、形状や匁（もんめ）、お手入れのしやすさをチェックすることが大切です。

ここからは、シルク素材のシーツを選ぶときのポイントを紹介します。

形状で選ぶ

ベッドシーツの主な形状には、フラットシーツとボックスシーツがあります。

ここでは、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

フラットシーツ

フラットシーツは、シンプルな1枚布でマットレスを覆うタイプです。ボックスシーツより安価で購入しやすい傾向があります。加えて、マットレスの厚みが変わってもそのまま使い続けられることが多いのも嬉しいポイントです。

フラットシーツは寝ている間にずれたりベッドメイキングに時間がかかったりしやすい傾向があるので、手間を減らしたい人はボックスシーツを選ぶのがよいでしょう。

ボックスシーツ

ボックスシーツは立体的な形状で、ふちにゴムが取り付けられているタイプです。マットレスにかぶせて装着するので、フラットシーツより簡単にベッドメイキングができるメリットがあります。寝返りでずれることが少ないため、シーツを整える手間を軽くしたい人におすすめです。

ただし、ゴム部分が劣化しやすかったり、きれいにたたみにくかったりするデメリットがあります。

匁（もんめ）で選ぶ

匁（もんめ）とはシルクの重さを示す単位で、93cm四方の生地にどれだけのシルクが使われているのかを表します。匁の数値が大きいほど、高密度で高品質なシルク生地といえます。

長く快適に使い続けられるシーツを探している人は、16匁以上を目安に選びましょう。

お手入れのしやすさで選ぶ

シルク素材のシーツには、自宅でお手入れができないものがあります。お手入れの手間を軽くしたい場合は、自宅で手洗いができたり洗濯機で洗えたりするものを選びましょう。

他の寝具との相性で選ぶ

シルク素材のシーツとシルク素材の枕カバーを一緒に使うと、滑りやすさから寝返りをスムーズに打ちにくくなる可能性があります。寝返りには身体の特定部位に負担がかかるのを防ぐ役割があります。そのため、適度な寝返りが打てなくなると、腰痛や肩こりを引き起こす原因になるので注意が必要です。

シルク素材のシーツを使用する場合は、他の素材の枕カバーと組み合わせるのがおすすめです。

シルク素材のシーツのお手入れ方法

シルク素材のシーツを長く使い続けるためには、適切な方法でお手入れすることが大切です。

ここでは、シルク素材のシーツのお手入れ方法を詳しく紹介します。

洗い方

シルク素材のシーツを洗うときは、洗濯表示を見て自宅で洗濯できるかを確認しましょう。合わせて手洗い対応なのか、洗濯機が使用できるのかもチェックします。

手洗いする場合

手洗い対応のシルク素材のシーツを洗濯する手順は、以下のとおりです。

1. 浴槽に30℃以下の水をはって中性洗剤を入れて溶かす
2. シーツを1に入れて足で踏んで押し洗いする
3. 浴槽のお湯を排水して再度水をはる
4. 足で踏んで洗剤を流す
5. 2～3回水を入れ替えてすすぐ
6. すすぎ終わったら足で踏んで脱水をする
7. 大きめのタオルで水を拭きとる

水温が高いとシーツが縮む原因になるので、30℃以下の水で洗濯するようにしましょう。

洗濯機を使う場合

シルク素材のシーツを洗濯機で洗うときは、単体で洗濯するようにしましょう。洗濯の手順は、以下のとおりです。

1. シーツを蛇腹折りにして洗濯ネットに入れる
2. 中性洗剤を入れておしゃれ着用（ドライ）コースで洗う
3. 15～30秒ほど脱水する

長時間脱水をすると繊維が傷む可能性があるので、脱水時間は15～30秒ほどに抑えましょう。

干し方

シルク素材は紫外線によって変色しやすいので、直射日光の当たらない風通しのよい場所で干しましょう。シルク素材のシーツを物干し竿に干すと形が崩れる可能性があるので、平干しをするのがおすすめです。干す時間を短縮したい場合は、扇風機やサーキュレーターを活用してみましょう。

まとめ

シルク素材のシーツは、寝苦しさや摩擦による肌・髪へのダメージを軽減できるメリットがあります。一方、お手入れの手間がかかりやすかったり、寝返りの打ちにくさを感じたりするデメリットもあるので、シルク素材の特徴を押さえたうえで購入することをおすすめします。

シルク素材のシーツを購入する際は、本記事で紹介した形状や匁数、お手入れのしやすさから自分に合ったものを選びましょう。