敷き布団シーツとは？シーツやカバーの選び方・手入れの仕方を解説

敷き布団を長く綺麗に使うためには、敷き布団が汚れるのを防ぐためにシーツやカバーを使用するのがおすすめです。しかし「どんなシーツを選べばいいのか分からない」「お手入れの仕方が分からない」と悩んでいる人もいるでしょう。本記事では敷き布団にシーツやカバーが必要な理由や選び方、お手入れの仕方などを解説しています。ぜひシーツ選びの参考にしてみてください。

敷き布団シーツとは

敷き布団シーツとは敷き布団にかけて使う布の寝具です。敷き布団シーツの役割はさまざまですが、最も大きな役割は敷き布団を汚れから守ることです。敷き布団シーツは汚れても自宅で洗濯できることがほとんどのため、いつでも清潔に敷き布団を使用できます。

また敷き布団シーツには一枚布のシンプルなフラットタイプや底面にゴムが付いたラップシーツ、上半身部分のみゴムになったポケットシーツなど色々な種類があります。使用している敷き布団に合ったもの、自分の好きな肌触りのものを選べるのも嬉しいポイントです。

敷き布団シーツとカバー・敷きパッドの違い

敷き布団シーツと似た寝具に敷き布団カバーや敷きパッドがあります。よく似た名前の寝具のため、違いが分からないという人もいるでしょう。ここでは敷き布団シーツと、敷き布団カバー・敷きパッドとの違いを解説します。

敷き布団カバーとは

敷き布団カバーは袋状になっており、敷き布団をすっぽり覆うことができます。用途は敷き布団シーツと同じで、敷き布団が汗や皮脂で汚れてしまうのを防ぎます。また紐やファスナーで固定できる商品が多いため、寝ているときにズレにくいのが特徴です。

敷きパッドとは

敷きパッドは敷き布団シーツよりも厚みがあり、ゴムで敷き布団に固定して使います。敷き布団シーツは敷き布団全体を覆いますが、敷きパッドは敷き布団の上面のみを覆う点が大きな違いです。また接触冷感や吸湿発熱などの便利な機能が備わったものが多く、温度調整の役割も担ってくれます。肌に直接触れる寝具のため、好みの肌触りや季節に合わせて選ぶのがおすすめです。

敷き布団シーツやカバーが必要な理由

「シーツやカバーを使わず敷き布団に直接寝たい」と思っている方もいるかもしれません。しかし敷き布団は自宅での洗濯が難しいものが多く、汚れてしまったときに買い替えを視野に入れなければいけないこともあります。一方シーツやカバーは自宅で洗濯でき、敷き布団に比べて乾きも早いためこまめなお手入れが可能です。長く綺麗に敷き布団を使うためには、敷き布団シーツやカバーを活用するのがおすすめです。

敷き布団シーツの選び方

続いては敷き布団シーツ選びのポイントを「種類（形状）」「素材」「機能」「サイズ」ごとに解説します。

シーツの種類（形状）

敷き布団シーツには主に4つの種類（形状）があります。どの種類もそれぞれ特徴がありますが、敷き布団用にシーツを選ぶ場合は着脱しやすくズレにくい「フィットシーツ」がおすすめです。

フラットシーツ

フラットシーツは、シンプルな一枚布で敷き布団を覆うタイプのシーツです。他のシーツに比べて価格が手頃で、比較的どんな敷き布団にも合いやすいメリットがあります。ただし寝ている間にズレやすい、取り付けに少々手間がかかるといったデメリットもあります。

ボックスシーツ

ボックスシーツは底面に穴が空いているシーツで、敷き布団にスポッと被せられます。取り外すのも簡単なためお手入れもしやすいです。ただしボックスシーツはマットレス向けのサイズ感のものが多く、敷き布団に使うと寝ている間にズレてしまう可能性があります。また価格が他のシーツに比べてやや高めなため、よく検討しましょう。

フィットシーツ

フィットシーツは敷き布団に最もおすすめなシーツです。着脱が簡単でズレにくく、敷き布団をしっかり覆ってくれます。角が余ることもないため、見た目がすっきり綺麗なのも嬉しいポイントです。価格がやや高い点や畳みにくいといったデメリットはありますが、総合的に見ると使いやすくお手入れもしやすいといえるでしょう。

ポケットシーツ

ポケットシーツは頭側にポケットが付いているシーツで、足側を敷き布団に折り込んで使用します。頭のポケットに入れ込むだけなので着脱は簡単ですが、サイドは折り込まれないため寝方によってめくれることがあります。

素材

敷き布団シーツには、大きく分けて「天然繊維」と「化学繊維」があります。それぞれ代表的な素材は以下の通りです。

＜天然繊維＞

• 綿（コットン）
• 麻（リネン）
• 絹（シルク）
• 羊毛（ウール）

＜化学繊維＞

• ポリエステル
• アクリル
• レーヨン

肌触りや吸湿性、放湿性を重視したい方は天然繊維のシーツがぴったりです。中でも綿（コットン）は吸湿性が高く、商品のバリエーションも多いため特におすすめです。

化学繊維のシーツはしわになりにくく耐久性に優れている点が特徴です。ただし吸湿性に劣るものが多く、ムレやすい点がデメリットとして挙げられます。

機能

敷き布団シーツには、便利な機能が付いた商品が数多くあります。寝心地や使いやすさを追求するためには、自分に合う機能が付いたシーツを選ぶのがおすすめです。

冷感タイプ・温感タイプ

接触冷感や吸湿発熱機能が付いた敷き布団シーツなら、季節や自分の体温に合わせて使い分けできます。夏はサラッとひんやりした肌触り、冬は暖かく柔らかな肌触りのシーツにすれば、手軽に温度調整できて便利です。

また機能付きシーツは化学繊維が使われていることが大半ですが、天然繊維がお好きな方は暑い時期はサラッとした麻素材、寒い時期はタオル生地や綿生地などで使い分けるのがおすすめです。

防水加工

寝汗が気になる方や、小さな子ども・ペットのおねしょ対策をしたい方には防水加工が施された敷き布団シーツがおすすめです。防水加工シーツには、主に生地の裏側に水が浸透するのを防ぐ「防水タイプ」と、生地の表面で水をはじく「撥水タイプ」があります。おねしょ対策で使用する場合は、より敷き布団を水から守る効果が高い「防水タイプ」を選ぶとよいでしょう。しかしどちらも効果は永久ではなく、摩擦や劣化で効果が薄まってしまいます。効果が薄れてきたと感じる場合は、買い換えを検討しましょう。

抗菌防臭・防ダニ加工

シーツの臭いが気になる方やこまめな洗濯が難しい方、ダニアレルギーが気になる方には、防菌防臭・防ダニ加工が施された敷き布団シーツがおすすめです。特に夏は寝汗が気になる方も多いと思いますが、その場合は防菌防臭に加えて防水加工が施されている商品を選ぶと安心です。

ただしアレルギー対策で防ダニ加工シーツを使用する場合、防ダニ加工だけでは完全にダニの発生を防ぐのは難しいため、アレルギーがある方はシーツの洗濯や寝室・寝具のこまめな掃除も行うことをおすすめします。

速乾タイプ

「シーツを洗濯してもしっかり乾かす時間がない」という方には、速乾タイプの敷き布団シーツがおすすめです。他のシーツに比べて乾くのが早いため、急ぎの洗濯や洗い替えがなく困ったときにも助かるでしょう。

サイズ

敷き布団のサイズに合ったシーツを選ぶのも大切なポイントです。サイズが合っていないと就寝中にズレやすかったり、着脱しにくかったりと不便が生じてしまいます。敷き布団シーツを購入する際は、事前に自分が使っている敷き布団のサイズを確認しておくのが大切です。

シーツと敷きパッドを組み合わせて使うのもおすすめ

より快適に眠るためには、敷き布団シーツと敷きパッドを組み合わせて使うのもおすすめです。もちろんシーツのみ、パッドのみでも敷き布団の汚れは防げますが、併用すれば更に敷き布団が汚れる可能性を減らせるでしょう。シーツと敷きパッドを両方使う場合は、敷きパッドが上でシーツが下になるようにセットしましょう。敷きパッドは肌に直接触れるため、こまめに洗濯するとベストです。

敷き布団シーツやカバーのお手入れ方法

続いて敷き布団シーツとカバーのお手入れ方法を解説します。こまめなお手入れで、より長く綺麗な状態を保ちましょう。

洗濯頻度

敷き布団シーツやカバーには大量の汗や汚れが蓄積されています。そのため1週間に1回を目安に洗濯するようにしましょう。乾きにくい冬や梅雨の時期は2週間に1回でもOKです。また赤ちゃんやペットがいる家庭は、清潔さを保つためにもう少し高頻度で洗うのがおすすめです。

洗濯のポイント

敷き布団シーツ・カバーを洗濯機で洗うときは、洗濯ネットを使用しましょう。シーツは通常コース、厚みのあるパッドは手洗いコースなど弱めのコースで洗うのが安心です。柔軟剤を使用する場合は吸湿性・吸水性を損なわないものを選ぶとよいでしょう。

生地の傷みを防ぐために天日干しは避け、日陰で干すようにしましょう。花粉症の方は、室内干しで扇風機などを活用すると花粉が付着しにくく早く乾かせるのでおすすめです。

毛玉の取り方

敷き布団シーツやカバーの素材によっては、毛玉ができやすいケースがあります。毛玉の量が少ない場合ははさみで切り、多い場合は自動で毛玉をカットしてくれるクリーナーを使うのがおすすめです。

洗い替えは何枚必要？

1日で乾かせる場合は1枚でもOKですが、天気やタイミングによって乾かなかったときのために2枚以上あると安心です。夏は冷感タイプ、冬は温感タイプなど季節によって異なるシーツを用意するのもおすすめです。

シーツ交換を手間に感じる人におすすめのシーツ

シーツ交換が面倒に感じる方には、ファスナーが付いているものや伸縮性があってピタッと装着できるものがおすすめです。着脱に手間がかかるとお手入れの頻度も減ってしまいがちなため、自分が扱いやすいと感じるシーツを選びましょう。

ベッドに置くなら敷き布団よりもマットレスのほうがおすすめ

普段ベッドで寝ている方は、敷き布団よりもマットレスを使うのがおすすめです。ベッドはマットレスを乗せて使用することを前提に作られています。そのため敷き布団を乗せて使用すると、荷重が上手く分散できずすのこが破損する可能性があります。またマットレスの方が寝心地もよく感じる人もいるでしょう。その他にも敷き布団には通気性が確保しにくく湿気が溜まりやすい、カビ対策が必要といったデメリットがあるため、敷き布団は畳の上で使うのが理想的です。

おすすめのマットレス・シーツ類

マットレス

シーツ・カバー

「Picky’s」様のこちらの記事で「コットンツイルボックスシーツ」が紹介されました！

まとめ

敷き布団シーツは敷き布団にかけて使う布の寝具です。敷きパッドよりも薄手で、敷き布団をすっぽりと覆える点が特徴です。敷き布団シーツを選ぶときは、形状や素材、機能、サイズに気をつけて自分に合ったものをチョイスしましょう。洗濯は週に1回が目安のため、着脱しやすく乾きやすいものを選ぶとお手入れが楽になります。万が一乾かなかったときのために2～3枚の洗い替えがあると安心です。