ベッドの上に敷き布団はよくない？NG理由とおすすめの組み合わせを紹介

敷き布団で寝たときの床の硬さや冷たさが気になって、ベッドフレームに載せて使うべきか悩んでいる人は多いのではないでしょうか。なかには、使っているマットレスの硬さが自分に合わず、敷き布団を上に敷いて使おうと考えている人もいるかもしれません。

結論から言うと、ベッドやマットレスの上に敷き布団を使う方法はおすすめできません。敷き布団やマットレスの寝心地を改善したい場合は、他の方法を検討してみましょう。

今回は、ベッドやマットレスの上に敷き布団を敷くのがおすすめできない理由を紹介します。マットレスや敷き布団の寝心地を改善する方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ベッドの上に直接敷き布団を敷くのはおすすめしない

ベッドの上に直接敷き布団を敷くのは、以下のような理由からおすすめできません。

• 寝心地があまりよくない
• ベッドの破損・劣化につながる
• 手入れがしにくい

それぞれ詳しく紹介します。

寝心地があまりよくない

敷き布団は薄手のものが多いので、ベッドの上に敷くと床板の硬さが身体に伝わりやすい傾向があります。そのため、寝ている間に肩や腰に負担がかかって肩こりや腰痛につながる可能性があります。なかでも、すのこベッドはすのこの凹凸が身体に伝わって寝心地が悪くなりやすいのでベッドに直接敷くのはおすすめできません。

ベッドの破損・劣化につながる

基本的にベッドはマットレスを載せることを前提に作られています。厚みがあるマットレスであれば、人の体重がうまく分散されるのでベッドの特定箇所に荷重が集中しにくくなります。一方、薄い商品が多い敷き布団は荷重を分散しにくく、ベッドタイプによっては床板が破損する可能性があるので注意が必要です。

また敷き布団をベッドの上に敷きっぱなしにしていると、寝汗などの湿気がベッドフレームに染み込みやすくなります。湿気がたまった状態で放置すると、ベッドにカビが繁殖するリスクが高まります。ベッドを長く使い続けるためにも、敷き布団を直接敷くのは避けましょう。

手入れがしにくい

敷き布団とマットレスの中には、寝汗などの湿気がたまりやすいので、定期的に乾燥させる必要があります。

マットレスを使っている場合は壁に立てかけたり下に物を挟んで風を当てたりするだけで湿気対策ができるので手間がかかりにくい傾向があります。一方、敷き布団は壁に立てかけることができないので、湿気を逃がすにはベランダや庭などの干せる場所まで運ばなければなりません。

寝具の湿気対策の手間を軽減したい人は、ベッドフレームにマットレスを置いて使う方法がおすすめです。

敷き布団はたたみベッドに敷くのがおすすめ

ベッドの上に敷き布団を置きたい人は、たたみベッドを活用してみましょう。

敷き布団をたたみベッドに敷くことで、以下のようなメリットが得られます。

• 底付き感が出にくい
• ハウスダストを吸い込みにくくなる
• 寝起きの動作が楽になる
• 床の冷たさを感じなくなる

それぞれ詳しく紹介します。

底付き感が出にくい

すのこベッドなどの一般的なベッドフレームに敷き布団を置くと、底付き感によって寝心地が悪くなってしまう可能性があります。たたみベッドであれば、クッション性がある畳が底付き感を軽減してくれます。

肩こりや腰痛に悩んでいる人は、たたみベッドを活用するのがおすすめです。

ハウスダストを吸い込みにくくなる

敷き布団を床に直接敷くと、床との距離が近くなることでハウスダストを吸い込みやすくなります。一方、たたみベッドに敷き布団を敷けば、床との距離が保たれるのでハウスダストを吸い込むリスクを抑えられます。

ハウスダストが体内に入り込むと、アレルギー症状などの健康被害につながります。寝ている間に吸い込んでせきやくしゃみなどの症状が出ると、睡眠の質が下がる原因にもなるので注意が必要です。

アレルギー症状が気になる人や子どもと一緒に寝る人は、たたみベッドを使ってハウスダスト対策をしましょう。

寝起きの動作が楽になる

敷き布団を床や畳に敷いて寝ると、起きて立ち上がるときに膝や腰に負担がかかりやすくなります。一方、たたみベッドに敷き布団を敷けば、腰かけた状態から立ち上がることができます。

高齢者などの足腰が弱っている人は、たたみベッドを活用してみましょう。

床の冷たさを感じなくなる

床に敷き布団を直接敷くと、床の冷たさで眠れない人もいるでしょう。そのような場合は、たたみベッドの上に敷き布団を敷くのがおすすめです。ベッドを使うと床との距離が生まれることで床の冷たさを感じにくくなります。

冬場寒くて眠れない人は、たたみベッドの購入を検討してみましょう。

マットレスの上に敷き布団を敷くのはNG

使っているマットレスの寝心地を改善するために、その上に敷き布団を敷いている人もいるでしょう。マットレスの上に敷き布団を敷くのは、以下のような理由からおすすめできません。

• カビやダニの繁殖リスクが高まる
• 寝心地が悪い
• お手入れの手間がかかる

1つずつ詳しく紹介します。

カビやダニの繁殖リスクが高まる

人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれています。マットレスの上に敷き布団を敷くと、マットレスと敷き布団の間に湿気がたまりやすくなるため、カビが繁殖するリスクが高まります。

加えて、カビや髪の毛、皮脂はダニの栄養分となるので注意が必要です。カビやダニはアレルギー症状の原因になるので、マットレスと敷き布団を併用するのは避けましょう。

寝心地が悪い

マットレスの上に敷き布団を敷くと、マットレスの反発力が身体に直接作用しなくなることで身体が沈み込みやすくなります。

身体が深く沈み込みすぎると寝返りが打ちにくくなったり、理想的な寝姿勢がキープしにくくなったりします。その結果、身体の負担が大きくなって肩こりや腰痛、睡眠不足といった不調を引き起こす原因になるので注意が必要です。

マットレス本来の寝心地のよさを活かすためにも、敷き布団との併用は控えましょう。

お手入れの手間がかかる

敷き布団をマットレスの上に敷いたままにしておくと、湿気がたまってカビの繁殖リスクを高めてしまいます。そのため、マットレスと敷き布団を併用する場合は、毎日敷き布団をたたんだり干したりする定期的なメンテナンスが必要です。

一方、マットレスのみをベッドに載せて使うのであれば、湿気対策として2～3週間に1回壁に立てかけてマットレスの底を空気に触れさせるだけで済みます。お手入れの手間をかけたくない人は、マットレスの上に敷き布団を載せて使うのは避けましょう。

マットレスの寝心地を改善したいならマットレストッパーがおすすめ

マットレスの寝心地を改善するために敷き布団を敷こうとしている人は、マットレストッパーを活用するのがおすすめです。マットレストッパーとは、マットレスの上に敷くことで寝心地を改善することができるアイテムです。マットレスの上に敷くことで安価かつ手軽に睡眠環境を変えられるので、マットレスの硬さや肌触りが気になっている場合は活用してみましょう。

おすすめの畳（たたみ）ベッド

おすすめの敷き布団

おすすめのマットレストッパー

まとめ

ベッドの上に敷き布団を敷くと、ベッドの破損につながったり寝心地が悪くなったりする可能性があります。マットレスの上に敷き布団を敷く方法も寝心地が悪くなるだけでなく、カビやダニの繫殖リスクが高まるのでおすすめできません。

敷き布団で寝ていて床の硬さや冷たさ、ハウスダストなどが気になる場合は、たたみベッドの上に敷くのがおすすめです。マットレスの寝心地を改善したい人は、マットレストッパーの併用を検討してみましょう。