マットレスの相場はどれくらい？価格別の特徴や選び方のポイントも解説

マットレスは安価なものから高級なものまでさまざまな価格のものがあります。そのため、「どれくらいの金額のマットレスを購入するのがよいか迷っている」という方も多いのではないでしょうか。本記事では、サイズや使用人数ごとのマットレスの相場などについて解説し、金額以外のマットレスを選ぶポイントも紹介します。ぜひ、マットレス選びの参考にしてみてください。

【サイズ別】マットレスの価格相場

マットレスは、同じ商品であれば基本的にサイズが大きくなるほど価格も高くなります。ここでは、高級ホテルなどで採用されているようなブランドマットレスではなく、一般的なマットレスの相場について紹介します。

シングルサイズ

シングルサイズの価格帯としては、おおむね1万円から4万円程度のものが主流です。価格の違いは、主に使用される素材によるものです。予算を優先し、寝心地へのこだわりがない場合は、1万円前後のマットレスで十分でしょう。一方、快適な睡眠環境を整えたい場合は、比較的高価なマットレスを選ぶことをおすすめします。

セミダブルサイズ

セミダブルサイズでは、2〜6万円のものが多いです。セミダブルは基本的に1人用となっており、広めのスペースで快適に寝たい方に最適なサイズです。しっかり寝返りが打てるため、質の良い睡眠を取ることができます。

ダブルサイズ

ダブルサイズでは、5〜10万円が相場となっています。ダブルは大人2人で使えるサイズですが、体格によっては寝返りが打ちづらく手狭に感じることもあるかもしれません。

クイーンサイズ以上

クイーンサイズ以上では、6万円以上の商品が多くなります。クイーンサイズは大人2人でも余裕があり、キングサイズでは子どもを入れて3人でも快適に寝ることができます。

【使用人数別】マットレスの価格相場

マットレスは使う人数によっても価格が違ってきます。ここでは、マットレスの価格相場を使用人数別に紹介します。

一人暮らし

一人暮らしなら、基本的にシングルサイズを選ぶとよいでしょう。この場合、安価すぎるマットレスはすぐに買い替えが必要になるため、3万円以上のマットレスがおすすめです。また、ゆったり眠りたい方にはセミダブルサイズが適しており、マットレスは5万〜6万円のものを選ぶとよいです。

カップル・夫婦

カップル・夫婦で使う場合、ダブルサイズ以上が必要です。このサイズのマットレスでおすすめなのは7万円以上のものです。体格の違う2人が快適に眠るには、体圧分散性に優れ、振動が伝わりにくいマットレスを選ぶとよいでしょう。

ファミリー

親子3人で快適に眠るには、クイーンやキングサイズを1本、もしくはシングルサイズやセミダブルサイズが2本必要です。また、マットレスに関しても9万円以上の予算を確保しておく必要があります。この場合、移動のことや将来性を考えて、2枚並べてワイドキングサイズ〜ファミリーサイズとして使用するのがおすすめです。

ブランドマットレスの相場

ホテルで使われているようなブランドマットレスは上質な寝心地を提供し、深い睡眠を促します。このようなブランドマットレスはコイルが使用されたものがほとんどで、相場はシングルサイズで8万円〜20万円程度です。

【シングルサイズ】それぞれの価格帯のマットレスの特徴

マットレスの価格帯別の特徴を、シングルサイズで比較して紹介します。

1万円以下

1万円以下のマットレスでは、コイルマットレス、ノンコイルマットレスともに耐久性や寝心地があまりよくない場合が多いです。そのため予算が限られている人にはおすすめですが、すぐに買い替えが必要になる可能性もあります。

2～3万円

2〜3万円のマットレスは、多く買われる価格帯の商品です。ただし、耐久性や寝心地があまりよくないものもあるため注意が必要です。ノンコイルのウレタンマットレスよりもポケットコイルマットレスを選べば、耐久性や寝心地がよいマットレスを見つけやすいでしょう。

3～6万円

3〜6万円のマットレスは人気メーカーから多く出ており、寝心地がよく耐久性も高いものがほとんどです。また、保証付きのマットレスを選ぶこともできます。比較的リーズナブルかつ品質も優れたバランスのよい価格帯と言えるでしょう。

6～10万円

6〜10万円になると有名メーカーの中堅クラスのモデルが多く、寝心地・耐久性ともに満足できるマットレスを選ぶことができます。この価格帯では、15cm以上の十分な厚みがあるベッドタイプのマットレスがほとんどになります。

10万円以上

10万円以上のマットレスは、値段を気にせず快適な睡眠を追求したい方におすすめです。高級ブランドのマットレスから自分にぴったりのものを存分に選ぶことができます。

高級なマットレスほど満足度は高いの？

高級なマットレスは製品の質が高いため、満足度も高くなる傾向があります。例えば日本最大級の寝具情報メディア「マットレス大学」が実施したマットレスの値段と睡眠満足度の関係性調査では、使用しているマットレスの価格が高ければ高いほど睡眠への満足度も高く、仕事のパフォーマンスにもよい影響を与えている可能性が高いとの結果が出ています。長期的な健康と活力のためにも、できる限り高級なマットレスを選ぶのがおすすめです。ただし、価格だけで選んでしまうと寝心地が合わないことも多いため、実際に店舗で試すなどして、自分好みの寝心地の商品を選ぶことも大切です。

参考：マットレスの値段相場はいくら？アンケート結果と値段別マットレスの特徴｜マットレス大学

安すぎるマットレスを買うのは注意すべき？

安価すぎるマットレスは耐久性が低く、長期使用には向いていません。へたってしまうことで寝心地が悪くなり、結局3年以内くらいで買い替えが必要になるケースも多いです。ただし、短期使用と割り切る場合は購入してもよいでしょう。

価格帯以外のマットレス選びのポイント

価格帯以外でマットレスを選ぶにはどのような点を押さえておくべきでしょうか。ここでは、価格帯以外のマットレス選びのポイントを4つ取り上げて解説します。

中材の種類

マットレスの種類は大きくコイル（スプリング）を使用したタイプのものとノンコイルのものに分けられ、さらにコイルの種類によっても寝心地や使用感が変わります。中材の各種類について、その特徴とメリットを紹介します。

ポケットコイル

「ポケットコイル」は、一つ一つのコイルが個別の袋に収められているタイプです。それぞれのコイルが独立して動くため、体重や体型に合わせて適切に沈み込み、快適な寝心地が得られます。また、体重を分散させる効果にも優れており、身体への負担を軽減します。コイルが連結されていないので、寝返りなどの振動が伝わりにくいのもメリットです。

ボンネルコイル

「ボンネルコイル」は、コイル同士が連結された構造を持つタイプです。ホテルなどでも利用されているスタンダードなタイプで耐久性に優れており、比較的硬めで長期間使用しても寝心地が変わりにくいのが特長です。また、通気性にも優れています。

高密度スプリング

「高密度スプリング」は、ボンネルコイルよりも高密度でコイルを配置したタイプです。コイル数が多いことで横方向の揺れを抑制し、安定した寝心地を実現します。ポケットコイルに比べて耐久性の高さと通気性の良さがメリットで、硬めな寝心地、価格は少し高めというのも特徴です。

ノンコイル

「ノンコイル」は、スプリングを使用していないタイプです。使用されている素材としては、主に包みこまれるようなフィット感がある低反発ウレタンとしっかりとした支えを提供する高反発ウレタンがあります。また、天然ゴムの一種であるラテックスが使われているものもあります。さらに、ウォーターベッドやエアベッドもノンコイルの一種です。

硬さ

マットレスを選ぶ際は、硬さもポイントの一つです。その場合、理想的な寝姿勢をキープできる硬さのものを選ぶとよいでしょう。体格で言えば、細身の人には柔らかめ、大柄な人には硬めのマットレスが合いやすいです。また、仰向け寝を好む人には硬め、横向き寝を好む人には柔らかめが合いやすいので、参考にしてみてください。

厚み

厚みでマットレスを選ぶのもおすすめです。厚みがあるほど底付き感がなく、快適に眠りやすいです。例えば、ノンコイルのウレタンマットレスなら10㎝程度、コイルマットレスなら15㎝程度の厚みがあると底付き感を感じることなく心地よく眠れるでしょう。

反発力

マットレスの反発力を確認してから選ぶことも重要です。反発力は寝返りのしやすさや寝姿勢の維持のしやすさに影響します。高反発マットレスは、反発力があり体圧分散性に優れているため、理想的な寝姿勢を保ちやすく、寝返りを打ちやすいのがメリットです。ただし、柔らかさが不足していると感じられ、慣れるまでに時間がかかる場合もあります。

一方、低反発マットレスは、包み込むような感覚で心地よく身体にフィットしやすい点がメリットです。しかし、寝返りしにくいため同じ姿勢で寝続けることになったり、通気性が悪く汗をかきやすかったりというデメリットもあります。また、高反発ウレタンと低反発ウレタンを比べると高反発ウレタンのほうが比較的へたりにくく、長持ちしやすい傾向があります。それぞれの体型や好みなどに応じてどちらが適しているかは異なるため、一度実際に寝てみることをおすすめします。

3万円未満のおすすめマットレス2選！

ここからは、シングルサイズで3万円未満で購入できるマットレスで特におすすめな商品を紹介します。

5万円未満のおすすめマットレス5選！

ここからは、シングルサイズで5万円未満で購入できるマットレスで特におすすめな商品を紹介します。

10万円未満のおすすめマットレス3選！

ここからは、シングルサイズで10万円未満で購入できるマットレスで特におすすめな商品を紹介します。

マットレス以外の寝具にはどれくらい費用がかかるの？

ベッドは、マットレスとベッドフレームで構成されています。そのため、マットレスだけでなくベッドフレームにも費用がかかる点に注意が必要です。例えば、シングルサイズのベッドフレームで少なくとも2〜5万円程度、マットレスと合わせると3〜10万円程度かかる場合が多いです。また、ベッドパッドは、機能や素材、サイズによって1万円以下のリーズナブルなものから3万円以上のものまであり、シーツや布団カバーなどのカバーリングでは、安いものであれば1,000～3,000円程度、高品質なものであれば10,000円程度が相場となります。余裕を持って予算を確保しておく必要があるでしょう。

まとめ

マットレスの価格は、サイズや使用人数、ブランドなどによって大きく異なりますが、シングルサイズでは1〜4万円、セミダブルサイズでは2〜6万円、ダブルサイズでは5〜10万円が相場です。また、価格帯以外にもコイルの種類や硬さ、厚み、反発力などを考慮してマットレスを選ぶことが重要です。高級なマットレスほど満足度が高い傾向にあり、安すぎるマットレスは寝やすさや耐久性に問題があるため注意が必要です。購入の際は、マットレス以外にベッドフレームやカバーなどのその他寝具の費用も考慮しておくことをおすすめします。