マットレスの寿命は種類によって異なる｜買い替えの目安と寿命を伸ばす方法について解説

毎日利用するマットレスですが、寿命について知らずに使い続けている人も多いのではないでしょうか。快適な睡眠を得るにはマットレスの状態は重要な要素の一つです。本記事では、マットレスの寿命と買い換えの目安、寿命を伸ばす方法などについて詳しく解説します。マットレスの寿命が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

マットレスの寿命は種類によって異なる

一般的に価格の安いマットレスであれば1〜3年程度、高価格帯のマットレスなら5〜10年程度が寿命の目安となります。ただし、素材やマットレスの種類によっても異なります。種類別の寿命の目安は下記の通りです。

• ポケットコイルマットレス：約8～10年
• ボンネルコイルマットレス：約7～9年
• 高反発ウレタンマットレス：約6～7年
• 低反発ウレタンマットレス：約3～5年
• ファイバーマットレス：約6～8年
• ラテックスマットレス：約6～9年

メーカー別｜価格帯の安いマットレスの寿命

ここでは、価格帯の安いマットレスの寿命をメーカー別に紹介します。

• ニトリ
• 無印良品
• モットンマットレス
• 雲のやすらぎプレミアムマットレス
• NERUSIA高弾性ウレタンマットレス

ニトリ

ニトリのマットレスは、安価で種類も豊富に揃っているのが特長です。価格の安いものは3年程度が寿命の目安ですが、高価格帯モデル「Nスリープ ベッドマットレス」の場合は、5〜10年程度です。できるだけ長く使いたいなら、こちらをおすすめします。

無印良品

シンプルなデザインが国内外で人気の無印良品のマットレスは、スプリング、低反発・高反発など好みの寝心地から選ぶことができます。比較的寿命は短めですが、低価格帯のマットレスは3年程度、高価格帯のマットレスは7年程度が目安です。

モットンマットレス

腰対策マットレスとして有名なモットンマットレスは、寝返りをサポートする反発力と体圧分散に優れているのが特長です。復元率96%、密度30Dという品質の高い高反発ウレタンを使用しているため、5〜8年程度は問題なく使える可能性が高いでしょう。

雲のやすらぎプレミアムマットレス

雲のやすらぎプレミアムマットレスは、まるで雲の上に寝ているようなふかふかな寝心地が特長のマットレスです。使用方法にもよりますが3〜5年程度が寿命の目安になります。マットレスには上下裏表の区別がなく、定期的に上下裏表を入れ替えることで同じ部分に荷重がかかるのを防ぎ、寿命を延ばすことも可能です。

NERUSIA高弾性ウレタンマットレス

NERUSIA高弾性ウレタンマットレスは、ベッド・寝具専門店ビーナスベッドのオリジナルマットレスです。密度47.5D、復元率99.3%の高耐久性ウレタンを使用しているのが大きな特長で、9年間使用しても0.7%程度のへたりしか発生しないという試験結果が出ています。そのため、大切に利用すれば比較的長く使い続けることが可能です。

メーカー別｜価格帯の高いマットレスの寿命

次に、価格帯の高いマットレスの寿命をメーカー別に紹介します。

• シモンズ
• フランスベッド
• サータ
• テンピュール
• キングスダウン

シモンズ

シモンズはポケットコイルを最初に発表した高級メーカーということもあり、抜群の寝心地の良さを誇る高価格帯のマットレスを多く取り扱っています。10〜12年程度と寿命が長いのがシモンズのマットレスの特長です。

フランスベッド

日本のベッドメーカーであるフランスベッドのマットレスは、吸湿性・耐久性に優れた造りで長持ちしやすいのが魅力です。ほとんどのタイプで高密度連続スプリングを使用しており、若干硬めの寝心地で、寿命は10年以上と言われています。

サータ

米国3大マットレスブランドの一つであるサータのマットレスは、反発力に優れ、耐久性・強度が高い最高級品質のスプリングコイルを使用しているのが特長です。高いものでは20万円を超えますが、丁寧に扱えば10年を超えて使用できるため、予算がある方におすすめです。

テンピュール

テンピュールのマットレスは、NASAの認定を受けた唯一のマットレスです。低反発マットレスのため寿命は8年程度ですが、身体を包み込むような柔らかな寝心地を好む方に向いています。

キングスダウン

キングスダウンは、アメリカ発祥の老舗マットレスブランドです。キングスダウンのマットレスの寿命は10年前後と言われており、比較的長持ちしやすいのが特長です。丁寧に使用すれば、さらに寿命を伸ばすこともできます。

マットレスを買い替える目安は？

マットレスはどのような状態になれば買い替える必要があるのでしょうか。マットレスを買い替える目安を5つ取り上げて解説します。

マットレスのへたりが戻らない

睡眠時は腰とお尻の部分に強く体圧がかかります。そのため、これらの箇所に凹みが見られるなら劣化が進んでいる可能性が高いです。特に、へたったままで戻らない場合は買い替えのサインと言えます。

寝起きに身体の不調を感じる

長期間使い続けていればクッション性は劣化するものです。寝ても疲れがとれなかったり、寝起きに身体のどこかが痛かったりする場合はマットレスの寿命かもしれません。さらに不調を引き起こす恐れもあるため、身体にフィットしなくなったら買い替えることをおすすめします。

寝心地や反発力が落ちている

以前より寝心地が柔らかくなったり沈み込んだりする感覚がある時も、マットレスの寿命のサインと言えます。高反発ウレタン素材のマットレスが劣化してきた場合によく見られますが、寝返りが打ちにくいなど快適な睡眠の妨げになる可能性もあります。

バネの軋み音がする

スプリング素材のマットレスでは、内部からの軋み音も買い替えサインになります。スプリングの寿命によりバネが突き出てくる危険もあるため、安全性の面からも早めの買い替えがおすすめです。

カビが繁殖している

マットレスに湿気が溜まるとカビが繁殖してしまいます。広範囲に広がって対応が難しくなった場合は寿命のサインです。アレルギーを引き起こす恐れがあり、衛生面的にも早めに買い替えた方が良いでしょう。

マットレスの寿命を伸ばすためには？

マットレスは対策をとることで寿命を伸ばすことが可能です。マットレスの寿命を伸ばす方法を4つ取り上げて解説します。

裏表ひっくり返して両面使う

マットレスの寿命を伸ばすには、身体の重みで負荷がかかる箇所を分散させると良いです。マットレスの中には、裏表をひっくり返して両面を使用できる製品もあります。3ヶ月に1回、定期的に交互に変えて利用すれば、劣化を軽減して長持ちさせることができます。

湿気対策をする

睡眠時は多くの汗をかきます。カビ・ダニの発生を防ぎ、マットレスを長持ちさせるためには、湿気対策をすることが大切です。定期的に日干しや陰干しで湿気を除去すると良いでしょう。

カバーやシーツをこまめに洗濯する

カバーやシーツには汗・皮脂などが付着しやすく、マットレスの汚れや湿気にも影響します。衛生的に保つためにも1〜2週間に1回程度は洗濯するよう心がけましょう。

敷きパッドなどを活用する

汗をかきやすい方は特に敷きパッドの活用がおすすめです。敷きパッドを上に敷いておけばマットレス内部に寝汗が染み込みづらくなり、劣化を防いで長持ちさせることができます。

マットレスのお手入れをプロに任せるのもおすすめ

マットレスはお手入れをしながら使用することで長持ちします。また、自分で行うのが難しい場合はプロに依頼するのもおすすめです。

プロに依頼するメリット

汚れを徹底的に洗浄できる点がプロに依頼するメリットです。マットレスのクリーニングではプロが専用の機械や洗剤を使うため、仕上がりが違います。スチームでの高温洗浄が基本で、中に入った洗浄水の吸引・乾燥までしっかり行ってもらえます。ただし、素材によってはクリーニング不可のものもあるので注意が必要です。

マットレスクリーニングの料金

一般的にマットレスクリーニングの基本メニューには、表面のゴミや汚れの取り除き、洗浄、そして乾燥までの一連の作業が含まれています。料金は多くの場合、マットレスのサイズに応じて設定されています。サイズ別の料金相場（両面洗浄）は下記の通りです。

• シングルサイズ：9,000～12,000円
• セミダブル・ダブルサイズ：10,000～15,000円
• クイーン・キングサイズ：10,000～19,000円
• ベビー・キッズサイズ：7,000～20,000円

ただし、業者によって使用する洗剤や機材が異なるため、料金設定はそれぞれ異なります。ダニ駆除やシミ抜きなどの特殊な作業が含まれる時は、追加料金が発生することがほとんどです。マットレスによっては買い替えた方が良い場合もあるでしょう。

古いマットレスの処分はどうすればいい？

マットレスを買い替える際、古い方の処分はどうしたら良いでしょうか。4つの対処方法を紹介します。

自治体の粗大ごみに出す

最もおすすめなのが、自治体の粗大ごみに出す方法です。費用を抑えて早めに処理ができる点がメリットですが、自治体によって方法が異なるため確認しておく必要があります。基本的に、ホームページなどから申請し、処分用のシールを購入してマットレスに貼り、収集日に所定場所に置いておくという流れになります。

買い替え時に引き取りサービスを活用する

マットレスの購入時に店舗に引き取ってもらう方法もあります。自宅まで引き取りに来てくれるサービスで時間も手間もかかりません。ただし、下取り料金がかかるケースもあるので前もって確認しておきましょう。

リサイクルショップに依頼する

リサイクルショップに買い取ってもらうのもおすすめです。処分費用がかからずに済むことが多いですが、状態が悪いと買い取ってもらえない点に注意が必要です。比較的状態が良いマットレスの場合、一度見積もってもらうと良いでしょう。

買取業者に依頼する

買取業者にマットレスだけ買い取ってもらうのもおすすめの方法です。高価格帯のもので使用年数が短いと需要があり、高く売れる可能性があります。高く買い取ってもらいたい場合は、できるだけ多くの業者に見積もりを依頼してみましょう。

マットレスの寿命に関するQ＆A

ここでは、マットレスの寿命に関するQ＆Aを紹介します。

寿命がきたマットレスを使い続けるとどうなる？

へたったままの状態で寝ていると疲れがとれにくくなります。また、カビなどで健康被害を引き起こすリスクもあります。無理に使い続けることで身体に影響が出る可能性があるため、買い替えがおすすめです。

折りたたみマットレスの寿命はどのくらい？

折りたたみマットレスは移動や収納に便利ですが、折りたたむ回数が多いほど壊れたり破れたりしやすいです。寿命も2〜4年程度が目安で、通常のマットレスより短い傾向があります。購入時に耐用年数を確認することをおすすめします。

まとめ

マットレスの寿命は素材や種類によって異なりますが、安価なタイプで1〜3年程度、高価格帯タイプで5〜10年程度が目安です。へたりが戻らない、寝心地が悪くなってきた、バネの軋み音などが出てきたら、買い替えを検討する必要があります。また、寿命を伸ばすには、裏表ひっくり返して両面使う方法や湿気対策が効果的です。身体に影響が出るリスクがあるため、寿命のサインが見られたら早めに買い替えることをおすすめします。