仰向け用枕のおすすめ9選！枕の選び方などについても詳しく紹介

枕には、さまざまな種類や形などがあります。寝るときは仰向けの姿勢になる方が多いですが、仰向け用の枕は種類が多いために「自分に合った枕がわからない」という方もいるかもしれません。

本記事では、仰向け用のおすすめ枕や枕の選び方などについて解説しています。仰向け用枕の選び方に悩んでいる方は、参考にしてください。

自分に合わない枕は睡眠の質を低下させる？

自分に合わない枕で寝ると、睡眠の質が低下する可能性があります。枕が身体に合っていなければ首や頭を支えきれなかったり、寝返りを打ちづらかったりと身体に負担がかかりやすくなるためです。合わない枕を使い続けていると、寝苦しさやいびき、首こりや肩こりの原因になります。睡眠の質が下がるだけでなく、腰痛などにつながる可能性もあります。

どんな枕の種類があるの？

枕の種類には、寝姿勢別の枕や症状別の枕などさまざまなものがあります。

寝姿勢別の枕の選び方には、以下のような例があります。

寝姿勢	枕の選び方
仰向け	頸椎のS字カーブを保てる高さの枕
横向き	頭や首、背中が真っ直ぐになる高さの枕

症状別の枕の選び方には、以下のような例があります。

症状	枕の選び方
頭痛がする	枕の硬さや高さを見直す
首が痛い	やや硬めの枕を選ぶ
肩こり	枕の高さと硬さを確認する
寝汗をかく	通気性に優れたカバーや洗える素材にこだわる
いびき	気道がスムーズになる高さの枕を選ぶ

自分の寝姿勢や改善したい症状に合った枕を選ぶことが大切です。

仰向け寝のメリット

ここでは、仰向けで寝るときのメリットを説明します。

肌トラブルを予防できる

仰向けで寝ると、肌トラブルを予防できます。仰向け寝は顔と枕が触れ合うことがありません。肌へダメージが少ないため、肌荒れやシワなどが起こりにくくなります。また、夜寝る前につけたスキンケアなどが枕につく心配もなく、肌を清潔な状態に保ちやすくなるでしょう。

背骨がまっすぐになる

仰向け寝は身体が安定した姿勢で、自然に背骨がまっすぐになります。背骨への負担が少ないため、仰向けで寝ると背骨の歪みも起こりづらいのがメリットです。仰向けで寝ているときに立っているときと同じ姿勢を保てれば、背中全体で身体を支えられて腰痛の予防にも役立つでしょう。

体圧分散に優れている

仰向け寝は身体にかかる圧力を分散させやすいという特徴があります。身体への負担がかかりにくく、血流が循環しやすくなります。身体にかかる圧力が分散されると、疲れているときの回復をスムーズにしてくれます。

仰向け寝のデメリットは「いびきをかきやすくなる」

仰向け寝はメリットが多いものの、「いびきをかきやすくなる」というデメリットもあります。

仰向けで寝ると舌が下に落ちるため、空気が通る上気道が狭くなって呼吸が妨げられやすくなります。特に、高すぎる枕を使用している場合や極端に首元だけ高い枕を使用している場合は、いびきをかきやすくなってしまいます。

いびきをかきやすい方は適度な高さの枕を使用するようにするか、横向き寝を試してみるのもよいでしょう。

仰向け用枕を選ぶポイント

ここでは、仰向け用の枕を選ぶときのポイントを説明します。

高さ

睡眠中の身体に負担をかけないようにするためにも、枕の高さを身体に合わせることが重要です。人によって異なりますが、女性であれば4〜7cm程度、男性であれば6〜10cm程度の高さが理想的といえるでしょう。仰向けで寝る場合は、ゆるやかなS字カーブを描ける高さのものを選びましょう。高さを調節できる枕もおすすめです。

素材

枕は素材によって寝やすさが異なります。快適な睡眠のためには、熱のこもりにくい素材がおすすめです。枕の素材の例には、以下のようなものがあります。

素材	特徴
羽毛（ダウン）	鳥の羽毛の素材。保温性や通気性、吸湿発散性に優れている。
パイプ	ストローを短く切ったような形の素材。通気性に優れている。
ウレタンフォーム	ポリウレタン樹脂でできた断熱材。頭の形や重さに合わせてフィットしやすい。
そばがら	そばの実の殻を洗浄・乾燥させた素材。通気性に優れている。
ファイバー	ポリエチレン製の繊維を絡み合わせた素材。適度に反発力があり、通気性に優れている。

サイズ

良質な睡眠のためには、自分の身体に合ったサイズの枕を選びましょう。標準的な体格の方は一般的なサイズの43×63cm、大柄な方は50×70cmを選ぶとよいでしょう。

枕は、寝返りを打っても頭が落ちない「自分の頭3つ分程度の横幅」があるものを選ぶのがおすすめです。

形

枕には、さまざまな形状があります。

枕の形	特徴
長方形型	標準的な形状。製品のバリエーションが豊富。
ウェーブ型	横から見ると波をうったような形状。頭と首のカーブに合わせてフィットしやすい。
くぼみ型	中央部分が低く、両サイドが高い形状。頭や首を支えやすい。

上記以外にも、独自の形の枕を展開しているメーカーもあります。

長方形型

標準的な形状の枕で商品バリエーションが豊富という特徴があります。「43×63cm」のMサイズや「50×70cm」のLサイズが一般的なサイズとなり、市販の枕カバーの取り付けがしやすい形となります。

ウェーブ型

ウェーブ型は、横から見ると波をうったような形状の枕で、頭と首のカーブに合わせてフィットしやすいという特徴があります。寝ている時も首が適度にカーブしている状態になるため、ストレートネックなどに悩んでいる方にもおすすめです。

くぼみ型

くぼみ型は、 中央部分が低く、両サイドが高い形状になっている枕で、頭や首を支えやすいという特徴があります。一般的に仰向け寝にちょうど良い高さの枕で横向きになると、肩幅がある分少し低く感じてしまうことが多いです。

くぼみ型の枕であれば、両サイドが高くなっているため、横向きになった際も丁度良い高さで眠ることが出来ます。

機能性

枕には、防ダニ機能や抗菌機能など独自の機能性を持っているものもあります。枕を清潔に保ちたい方は、洗濯できる素材の枕カバーを使用するとよいでしょう。

仰向け用枕のおすすめ9選

既製品が合わなければオーダーメイド枕もおすすめ

既製品の枕がなかなか自分に合わない場合は、オーダーメイド枕を選ぶという選択肢もあります。寝具店によっては、専門のスタッフが1人1人に合う枕を作ってくれます。素材や硬さなどが自分に合った枕は良質な睡眠を期待できるため、既製品が合わなければオーダーメイドを検討してもよいでしょう。

睡眠の質を高めるには寝室環境も重要

睡眠の質を高めるには、寝具のみならず寝室環境を整えることも重要です。夏は室温26℃前後、冬は室温18℃前後に設定するのがよいといわれています。湿度は通年50〜60％が理想的です。部屋に温度計や湿度計を置くと、部屋の環境を確認できます。

枕の寿命はどのくらい？

枕を長く使っていると、寿命が気になる方がいるかもしれません。枕は中の素材によって耐久年数が変わります。素材別の寿命はおおよそ以下の通りです。

素材	寿命
そばがら枕	1～2年
ウレタン枕（低反発・高反発）	3～5年
ポリエステル（中綿）枕	1～3年
羽根(フェザー)枕	2～4年
羽毛(ダウン)枕	1～3年
ポリエチレンパイプ枕	5年
ポリエチレンフレイク枕	1～3年

枕についている素材のタグや買ったときの説明書などを確認して、使っている枕の寿命を確認してみてください。

まとめ

自分に合わない枕を使い続けると、睡眠の質が低下したり、肩こりや腰痛を招いたりする可能性があります。枕が合わないと感じる方は、高さや素材にこだわって自分に合った枕を選んでみてください。既製品が合わない場合は、オーダーメイドで枕を作るのもよいでしょう。

快適な睡眠のためには、寝具だけでなく部屋の環境も大切です。温度や湿度を適切に保ち、質のよい睡眠をとれる環境作りを心がけましょう。