ダニアレルギーに効果的な布団のお手入れ方法5選！おすすめグッズも紹介

「子どもがアレルギー体質だから、ダニ対策をしなければ」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。ぜん息やアトピー性皮膚炎など、子どもに多くみられるアレルギー疾患はダニと深い関わりがあるため、適切なお手入れや対策をすることが大切です。しかし、ダニアレルギーの対策といっても、生きているダニを駆除するのか、アレルゲンを除去するのかによっても方法が異なります。そこで今回は、ダニアレルギーに効果的な布団のお手入れ方法を紹介します。

ダニアレルギーが起こる原因と症状

ダニアレルギーは、ダニの死骸やフンなどのアレルゲンが体内に入り、身体の免疫機能が過剰に反応することで起こります。アレルギー反応によって引き起こされる以下の症状は、原因の約7割がダニとされています。

• ぜん息（せき・呼吸困難）
• アレルギー性結膜炎（目のかゆみ・充血）
• アレルギー性鼻炎（くしゃみ・鼻づまり・鼻水）
• アトピー性皮膚炎（皮膚のかゆみ・湿疹）

ダニの好む環境は、高温多湿でフケやアカなどの栄養が豊富にある場所です。そのため家の中では、布団に最も多く発生していると考えられます。

ダニアレルギーに効果的な布団のお手入れ方法5選

布団のお手入れをすることで、ダニのエサとなるフケやアカ、ダニアレルゲンを除去できます。高温処理をすれば、生きているダニを死滅させる効果も得られるでしょう。ここでは、ダニアレルギーに効果的なお手入れ方法を5つ紹介します。

布団カバーとシーツを洗濯する

ダニの死骸やフンは水溶性のため、家庭用洗濯機で水洗いすると効果的です。布団カバーやシーツであれば、90％以上のダニアレルゲンを除去できるでしょう。また、ダニのエサとなるフケやアカを取り除くことで繁殖も抑えられます。

週1回を目安に洗濯し、洗濯後はダニが好む多湿環境とならないようにしっかり乾かしましょう。

掛け布団を水洗いする

掛け布団にも大量のダニが潜んでいるため、半年に1回は丸ごと水洗いするのが望ましいです。難しい場合は年に1回、9〜10月の間に洗濯するのがよいでしょう。梅雨明けから夏場にかけて大量に繁殖したダニが、3カ月の寿命を経て大量に死滅するのが9〜10月だからです。

なお、自宅の洗濯機に掛け布団が入らない場合は、浴槽を使って洗うか、コインランドリーを利用しましょう。ダニは50度の熱で死滅し始め、60度以上の熱なら一瞬で死滅するため、コインランドリーの乾燥機で高温処理するとさらに効果的です。

掛け布団が洗濯機や乾燥機に対応しているかは、以下の洗濯表示を参考に判断しましょう。

布団をクリーニングに出す

家庭で洗濯できない布団の場合は、クリーニング店に依頼する方法もあります。水洗いによってアレルゲンやダニのエサとなる汚れを取り除き、乾燥機による60度以上の高温処理で生きているダニを死滅させます。ただし、特殊な石油系溶剤を使うドライクリーニングでは効果が半減してしまうため、水洗いができるかを必ず確認しましょう。

布団をクリーニング店に持っていくのが面倒と感じる人には、宅配クリーニングがおすすめです。宅配クリーニングでは、自宅に届いた専用バッグに布団を入れ、宅配業者に集荷を依頼するだけなので、布団の持ち運びが必要ありません。オフシーズンの保管サービスを提供している店舗もあるため、布団を保管するスペースがない人にもおすすめのサービスです。

なお、クリーニング後は、死滅したダニが残っている可能性があるため、必ず掃除機をかけることをおすすめします。

布団乾燥機をかける

布団乾燥機は50度以上の温風によって布団を温めるので、ダニを死滅させるのに効果的です。ダニ退治が目的の場合は、1日に2回のセットを3日連続で行いましょう。1回だけでは全体の3割程度しか退治できないため、数日かけて何度も熱を加えることで効果がアップします。

また布団を高温で乾燥させることによって、ダニが好む湿気を取り除くことができるので繁殖を防ぐのにも効果的です。ただし、布団乾燥機には汚れを除去する効果がないため、洗濯や掃除機と併用して使うのがおすすめです。

布団乾燥機の使い方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

布団乾燥機の使用頻度はどれくらい？ダニ対策におすすめの使い方や使用時間も解説

布団掃除機をかける

布団乾燥機の使用後は、必ず布団掃除機をかけるようにしましょう。死滅したダニを布団に残してしまうと、アレルゲンとなる死骸が増えてアレルギー反応を強めてしまうためです。死骸がダニのエサになり、繁殖の原因にもなるので注意しましょう。

また、布団乾燥機を使わずに掃除機だけを使用した場合も効果は低くなってしまいます。ダニの足先はカギ爪のようになっていて引っかかりやすく、掃除機で吸っても布団の繊維にしがみついて取れないからです。効果を高めるために、布団乾燥機と布団掃除機は必ずセットで使いましょう。

ダニを繁殖させにくい環境にする方法

布団のお手入れ以外にも、ダニが繁殖しにくい環境にする方法を紹介します。

部屋の掃除をこまめにする

ダニは、人のフケやアカ、髪の毛、食べカスなどを養分にしているため、部屋全体の掃除をこまめにすることが大切です。養分が多いほど多くの卵を産み、ダニの繁殖が早くなってしまいます。

また、ほこり1gあたりにダニが1,000匹ほど生息しており、ほこりが舞うことで布団やカーペットなど家中に移動します。室内を清潔に保ち、ダニの繁殖を防ぎましょう。

部屋の温度・湿度を下げる

部屋の温度と湿度を調節して、ダニが嫌う環境を作ることが大切です。ダニは温度20～30度、湿度60％以上を好み、梅雨明けから夏にかけてのジメジメした時期に最も繁殖します。特に湿気の多い梅雨時期は高温多湿にならないよう気をつけて過ごしましょう。

湿度の下げ方は、エアコンの除湿機能や除湿機を使う方法、扇風機で空気を循環させる方法などがあります。湿度の目安は、人が快適に過ごせる50％前後に調節するのがおすすめです。

夏場と冬場の湿度をコントロールする方法は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

【寝室の湿度調整】夏冬の理想の湿度やコントロールする方法、加湿器の使い方を解説

ダニアレルギー対策の注意点

間違った方法でダニアレルギー対策を行ってしまうと、あまり効果を得られない場合があります。正しく対策できるように注意点を紹介します。

ダニは布団を干すだけでは死滅しない

ダニの死滅には天日干しの高温処理が効果的だと思われがちですが、ダニはすぐに布団の裏側に隠れてしまうため、大きな効果が見込めません。また夏であっても布団の表面は50度程度で、ダニが死滅する60度に達しにくいのも理由の一つです。効果を高めるには、黒い布をかぶせるなどの温度を上げる工夫が必要です。

また、干したときに布団を叩いてしまうと布団の内側からダニアレルゲンが出てくるため、アレルギー症状が悪化する可能性があります。布団を取り込んだら必ず掃除機をかけて、アレルゲンを取り除くようにしましょう。

枕も忘れずにお手入れすること

枕もダニの温床となってしまう可能性があるため、入念なお手入れが必要です。枕は人のフケやアカ、髪の毛などのエサが豊富でダニが好む環境です。また顔の近くで使用するためダニアレルゲンを吸い込みやすくなります。布団と同じように洗濯表示を確認したうえで、カバーや本体の洗濯を定期的に行い、乾燥機や掃除機を使って手入れしましょう。

枕に潜むダニの効果的な対処法や予防法は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

枕はダニが繁殖しやすい場所｜効果的な対処法や予防法を徹底解説

マットレスに潜むダニも駆除が必要

高温処理が可能なマットレスであれば、布団乾燥機を使用することでダニを死滅させられます。またマットレスを壁に立てかけて乾燥させるのも、繁殖を防ぐ効果的な手段です。

マットレスの側生地を取り外しできる場合は、60〜70度ほどの熱めのお湯で洗濯することで、表面についたダニを駆除できます。側生地が洗濯や乾燥機に耐えられるか、洗濯表示を確認したうえで行いましょう。

マットレスに潜むダニの正しい駆除方法は、こちらで詳しく紹介しています。

マットレスの奥に潜むダニの正しい駆除方法・予防の仕方とは？

家庭用洗濯機に熱湯を入れるのはNG

ダニは50度〜60度の熱で死滅しますが、家庭用洗濯機に熱湯を入れるのは故障の原因となるためやめましょう。メーカーや商品によって異なりますが、一般的な家庭用洗濯機は50度以上の温度に耐えられないことが多いためです。

50度以上の熱湯で洗濯したい場合は、お風呂場の浴槽を使って手洗いするのがおすすめです。この場合も、生地が熱いお湯に耐えられるか確認したうえで行いましょう。

おすすめのダニ対策グッズをご紹介

置くだけ「ダニ捕獲用マット」

ダニ対策・アロマ機能付き「布団乾燥機」

防ダニ加工のされた羽毛布団

防ダニ機能付き寝具

防ダニ加工が出来るおすすめ宅配クリーニング3選！

布団のお手入れでダニアレルギーを抑えて快適な睡眠を

ダニは1年中生息しているため、こまめに布団のお手入れや部屋の掃除を行う必要があります。ダニを死滅させる方法と、アレルゲンを取り除く方法をうまく使い分けて、効果的にお手入れすることが大切です。ダニ対策はやや面倒ではありますが、家族やご自身のアレルギー症状を悪化させないためにもできる範囲で取り入れていきましょう。

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