掛け布団は自宅で洗濯できる？洗濯に必要なものや洗濯方法について解説

掛け布団は、毎日使うものなので、汗や埃などで汚れやすいです。気持ちいい睡眠のために、できるだけきれいに保ちたいですが、自宅で掛け布団の洗濯は可能なのでしょうか。

この記事では、自宅で掛け布団を洗濯する方法を紹介します。洗濯に必要なものや注意点なども解説するので、ぜひ参考にしてください。

掛け布団は自宅で洗えるの？

掛け布団などの大きな物は、自宅では洗濯できないと思われやすいです。しかし、洗えるかどうかは掛け布団の素材によるので、水洗いが可能な素材であれば洗濯できます。掛け布団の洗濯表示をみて、洗濯機や水の使用ができるかを確認しましょう。

素材によっては、水に浸けると縮んでしまったり、洗濯機の使用に耐えられなかったりするものもあります。たとえば、羊毛は水で洗うと縮みますが、30℃程度のぬるま湯なら洗えるものも多いです。水洗い不可の場合は、クリーニングに出しましょう。

掛け布団を洗うメリットとは？

寝具は、湿気がたまりやすいもののひとつです。定期的に掛け布団を洗うことで、酸化した皮脂による嫌な臭いや、湿気で繁殖するダニや雑菌を軽減できます。

掛け布団を洗う際に必要なものとは？

掛け布団を自宅で洗う際、必要となるものを紹介します。事前に用意しておきましょう。

洗濯ネット

掛け布団の側生地はデリケートなので、洗濯機や揉み洗いで破れてしまわないよう、必ず洗濯ネットに入れて洗いましょう。布団のサイズや厚みを確認し、布団用の大きい洗濯ネットを用意します。きつく詰め込むと形が崩れたりよれたりする原因になるので、少し余裕のあるサイズがおすすめです。

オシャレ着用の洗剤

洗剤や柔軟剤を使用する際は、溶け残りの心配がない液体タイプを選びます。アルカリ性の洗剤は中の素材を傷めてしまうことがあるので、オシャレ着用の中性洗剤や柔軟剤を使いましょう。ポリエステル綿などは通常の洗剤でも問題ありませんが、羽毛の場合は油分が落ちすぎてしまい、使用感が変わってしまいます。

布団を干せるほどのスペース

掛け布団は厚みがあるので、しっかりと広げて干さなければなりません。布団同士が重なったり広がらなかったりすると、十分に乾燥できず、生乾きによる雑菌や悪臭の原因になります。室内外どちらでも構わないので、しっかりと布団を干せるスペースを確保しましょう。

洗濯機で洗う場合の手順とは？

実際に洗濯機で掛け布団を洗う際の手順を解説します。

1.掛け布団をたたんで洗濯ネットに入れる

掛け布団を洗濯ネットに入れます。丁寧に空気を抜きながら畳んで、筒状に丸めながら入れましょう。

2.洗濯機を回す（布団は入れない）

先に洗濯機を回し、水を最大量まで張ります。この時点ではまだ布団は入れません。

3.水に洗剤を溶かし、洗濯液を作る

回っている水に洗剤を入れ、十分溶けるようにします。先に布団を入れてしまうと、布団に直接洗剤がかかったり、洗剤の溶け方にムラができたりしてしまうので、注意が必要です。

4.掛け布団を入れて洗濯機を回す

洗剤が十分に溶けたら掛け布団を入れましょう。毛布や手洗いなど、優しい洗い方になるコースがおすすめです。

5.柔軟剤を入れて回す

すすぎの段階になったら、柔軟剤を投入します。布団に直接かかってしまうとムラやシミの原因になるので、気をつけて入れてください。柔軟剤を入れたあと、さらに5分ほど回します。

6.脱水して干す

洗濯機の脱水は負担が大きいので、1～2分程度で終わらせましょう。しっかり乾かそうと長い時間脱水してしまうと、生地を傷めたり中身が偏ってしまったりします。

干すときは物干し竿を2本使う

掛け布団を干す際は、必ず物干し竿を2本使うようにしましょう。掛け布団の端をそれぞれの物干し竿にかけ、間を少したるませるようにして干します。こうすることで風が通りやすくなり、1本だけで干すよりも乾きが早くなります。

洗濯機に布団が入らない場合は？

布団や洗濯機の大きさによっては、掛け布団が洗濯機に入らず、自宅での洗濯に悩む場合もあるでしょう。その場合は、浴槽を使って揉み洗いする方法があります。

浴槽で洗う場合の手順は？

大きめの掛け布団を浴槽で洗う際の手順を解説します。浴槽で洗う場合は、洗濯ネットは不要です。

1.浴槽に洗濯液を作る

浴槽に半分ほど水を張り、先に洗濯液を作ります。オシャレ着用の中性洗剤を使い、ムラがないようしっかりと混ぜましょう。洗剤の量はざっくりで構いませんので、表示されている使用量から大体の量を入れてください。

2.布団を入れて踏んで洗う

浴槽の中に布団を入れ、足で踏みながら汚れを浮かせていきます。まんべんなく踏み終えたら、裏返して反対側も同じように洗います。ずっと洗っていない布団の場合は、この時点でかなり水が濁るので、あまりの汚れに驚く人も多いでしょう。

3. 2～3回すすぐ

汚れた水を捨て、真水ですすぎます。洗うときと同じように、水を溜めながら足でまんべんなく踏みます。2～3回ほど繰り返すと泡が出なくなるので、十分すすぎ終えたら浴槽から布団を出します。

4.脱水して干す

洗った布団を浴槽の縁などにひっかけておき、水が落ち切るまで待ちます。1時間ほど経って水分がある程度抜けたら、物干し竿で干しましょう。

洗濯する際に注意することとは？

ここからは、自宅で掛け布団を洗濯する際の注意点を解説します。

運ぶとき水が垂れる

水を吸った掛け布団は、十分な脱水をしても水が垂れてしまいます。部屋中が濡れてしまわないよう、あらかじめ床にタオルを敷いておくか、大きめのたらいに布団を入れて運ぶなどの工夫が必要です。

中の綿が出ないようにする

掛け布団を脱水する際、側生地や中身を傷めてしまう可能性があります。厚みのある掛け布団は、しっかり水を切ろうとついきつく絞りがちです。ほつれ・破れで中の綿が出てしまわないよう、注意してください。

乾かすためには時間がかかる

掛け布団は大きくて厚みもあるので、数時間では乾きません。1～2日は干す必要があるので、あらかじめ当日から翌日までの天気予報を確認しておきましょう。晴れの日に行うことはもちろん、湿度や気温なども確認しておくことが大切です。

生乾きに注意する

掛け布団は乾きづらく、表面が乾いても中身は湿っていることが多くあります。生乾きは嫌な臭いや雑菌が繁殖する原因にもなるので、必ず完全に乾いたかどうかを確認し、重みがなくなってから取り込みましょう。

布団乾燥機の利用もおすすめ

どれくらいの頻度で洗うべき？

やや手間のかかる掛け布団の洗濯は、日頃カバーをしていれば1シーズンに1回でかまいません。季節ごとに布団を変えるタイミングなど、掛け布団を長期間しまう前に洗濯しておくことがおすすめです。次に押し入れから出す際に、きれいな状態で使えるようにしておきましょう。

自宅で洗濯できる掛け布団4選

宅配クリーニングの利用もおすすめ

まとめ

自宅では洗濯できないと思われやすい掛け布団ですが、しっかりとポイントを押さえれば自宅で洗濯できます。洗う際は洗濯表示を確認し、洗剤や洗濯ネットなどを事前に準備しておきましょう。また、布団を買い替える際は、洗えるかどうかも視野に入れて選んでみてはいかがでしょうか。

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