テンピュールのマットレスの寿命とは？買い替え時や長持ちさせる方法も紹介

低反発マットレスの代表格として知られているのがテンピュールです。世界中の人々から愛される最高級マットレスですが、長年使っているうちに「寝心地が悪くなった」「そろそろ寿命かな」と感じ始めた人もいるのではないでしょうか。

この記事ではテンピュールマットレスの寿命について解説します。買い替えのサインや長持ちさせるコツについてもチェックしておきましょう。

テンピュールのマットレスの寿命とは？

まず、テンピュールマットレスの寿命について紹介します。

テンピュールのマットレスとは？

テンピュールは世界有数の寝具メーカーで、低反発マットレスに使われている素材もテンピュールと呼ばれます。そのベースになったのが、NASAが宇宙飛行士の負担を軽減する目的で開発した体圧吸収素材です。テンピュールマットレスには、NASAが公式認定したことを示すSPACEマークが付いています。

なお、テンピュールは機能に優れたマットレスですが、高温多湿の日本で快適に使うにはコツも必要になります。

テンピュールのマットレスの特徴とは？

テンピュールマットレスのキャッチコピーは「宙に浮かぶような心地よい睡眠」です。寝る人の体型や体温、体重にあわせて体に触れた部分が最適な硬さに変形し、体のラインに優しくフィットします。体がゆったりと沈み込んで体圧が分散されるため、特定の部分に痛みや違和感が出ることも少なく、寝返りの回数を減らせます。

メリット

テンピュールマットレスの一番のメリットは、柔らかい寝心地です。包みこまれるようなフィット感があり、無理のない自然な寝姿勢をキープできます。振動を吸収するため、同じマットレスで眠る人の動きに影響を受けることもありません。

デメリット

テンピュールマットレスは、面で体を支える仕組みなので皮膚に接触する部分が多くなり、夏は「暑い」と感じがちです。他の素材のマットレスに比べると通気性が低く、蒸れやすいのも問題です。

寝返りの回数が減ることも一概によいとはいえません。人間は寝返りによって筋肉のこわばりや血流などを調整しているからです。お尻が沈み込むと体が「くの字」になって、人によっては腰に負担がかかりすぎてしまうこともあります。

テンピュールのマットレスの寿命目安とは？

低反発マットレスの寿命は、素材の品質で変わってくるのが一般的です。安価なものでは2～3年で劣化する場合もありますが、テンピュールマットレスには復元性の高い素材が使われています。一般的には8年程度は安心して使えると考えてよいでしょう。

テンピュールのマットレスの寿命！買い替え時サインとは？

テンピュールマットレスで下記のような状態がみられたら、買い替えのサインです。

凹み

低反発マットレスが凹むトラブルは、同じような場所に寝る習慣がある場合にしばしば起こります。とくに、頭や肩、お尻や腰の部分には重さがかかりやすく、その周辺だけが凹んだ状態になりやすいのです。凹みが定着してしまうと体をその形に合わせる必要が出てくるため、自然な寝姿勢が取れなくなります。

また、凹みに体がはまると寝返りも打ちにくくなるでしょう。

寝心地の変化

テンピュール素材は使っているうちに、多少柔らかくなる性質を持ちます。店頭に展示されたマットレスよりも新品のほうが硬く感じられるのはそのためです。また、気温が上がると柔らかくなり、下がると硬くなるので、「季節ごとに寝心地が変わる」と感じる人も少なくありません。

「反発力がなくなった」「寝返りの回数が増えた」などの理由で熟睡できないなら、買い替えを検討しましょう。

体が痛い

寝ている時や目覚めた時に体が痛いのは、寝姿勢に無理があるサインです。気付かないうちに凹みができていたり、硬さが変わったりしている可能性も疑われます。寝ても疲れが取れないと日常生活に支障を来しかねません。気持ちよく眠れなくなったマットレスは、その役目を終えたといえるでしょう。

汚れや生地の傷み

睡眠中の汗や皮脂汚れ、フケやホコリなどがマットレスに付着するケースは珍しくありません。汚れは雑菌やダニなどの温床になりやすく、不快なにおいやかゆみがあると熟睡しにくくなるでしょう。

また、生地の傷みは寝心地の悪さに直結します。吸水性も下がるので蒸れやすくなるでしょう。テンピュール素材は水分にも熱にも弱いため、本体に落とせない汚れが付いても、洗濯やクリーニングができません。

カビの発生

テンピュール素材は通気性が低く、高温多湿な日本でメンテナンスを怠ると湿気がたまってカビが生えてしまいがちです。カビを放置すると、アレルギーや喘息などの健康被害につながりかねません。

しかし、扱いが難しいテンピュールマットレスに生えたカビを完全に除去するのは簡単ではありません。また、カビはテンピュールの保証対象外となり、交換もできません。

自身の体型が変わった

テンピュールは、長く使ううちに自分自身の体型が変わって寝心地が悪くなることがあります。とくに、体重が増えると重くなった部分がより深く沈んで、寝返りが打ちにくくなったり腰に負担がかかりすぎたりするおそれも出てきます。マットレスの理想的な硬さは体重と密接に関係しているので、その時々で最適なマットレスを選ぶことが大切です。

テンピュールのマットレスの寿命を長くする方法とは？

ここでは、テンピュールマットレスの寿命を延ばす方法についてまとめます。

シーツやベッドパッドと併用する

汗や汚れからテンピュールマットレスを守るために、シーツを必ず使ってこまめに洗いましょう。マットレスのカバーは外せるので、カバーも定期的に洗濯します。

ベッドパッドや敷きパットを併用するのもよい方法です。テンピュールの長所を生かすため、ベッドパッドは薄めのものを選びましょう。

表裏両面ローテーションする

一般的に、マットレスは表裏や上下の向きを定期的にローテーションして使うと、傷みが分散されやすく長持ちします。

テンピュールマットレスには、「両面が使えるリバーシブルタイプ」と「表裏があるタイプ」の2種類があります。「表裏があるタイプ」では裏面にテンピュール素材が使われていないため、上下ローテーションは可能ですが、裏表両面ローテーションができません。タイプに応じて試してみるとよいでしょう。

室内の換気を行う

マットレスに含まれる汗などの水分量は、湿度に大きな影響を受けます。室内が乾燥していればマットレスの湿気は蒸発しますが、湿度が高ければ内部にこもってしまいがちです。マットレスを湿気から守るために、起床したら必ず部屋の換気をしましょう。掛け布団などを外してから、サーキュレーターや扇風機で風を当てるのも効果的です。

湿気対策を行う

テンピュールマットレスを快適に使うには、湿気対策が欠かせません。万年床にせず、定期的に立てかけて陰干ししましょう。天日干しをすると素材が劣化してしまうので注意が必要です。

また、通気性のよいベッドフレームを選ぶのもポイントです。湿気の多い時期は除湿シートや除湿機、乾燥剤や扇風機などを上手に活用して湿気対策を徹底しましょう。湿気の原因になるものを室内に置かないことも大切です。

マットレス保護に役立つおすすめ寝具

ベッドパッド・敷きパッド

シーツ・カバー・マットレスプロテクター

「Picky’s」様のこちらの記事で「コットンツイルボックスシーツ」が紹介されました！

買い替えにおすすめのテンピュールマットレス

まとめ

テンピュールにはNASA公認の優れた低反発素材が使われています。寝心地は抜群で寿命も約8年と長めですが、日頃のメンテナンスや湿気対策が不可欠です。「寿命かな」と思ったら、新しいマットレスに買い替えて快適な睡眠を取り戻しましょう。

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