枕が合わないと寝違えになる？寝違えを起こさない枕の選び方や寝違えの予防策など解説

寝違えにはさまざまな原因が考えられます。寝違えになる原因のひとつとして枕によるものがあります。この記事では、寝違えでお困りの方向けに、枕と寝違えの関係性をくわしく解説します。枕が原因で寝違えている場合、枕を買い替えることで改善するかもしれません。枕の選び方も解説するので、買い替えを検討する際の参考にしてください。

寝違えとは

寝違えとは、朝起きて首や肩周りが痛いときの症状のことです。寝て起きたときに痛みがある場合に、寝違えという言葉を使います。症状がひどい場合は、首が回せなかったり痛みが出たりすることもあります。寝る姿勢に関係するので、うたた寝などの短時間の睡眠でも寝違えの症状が発生する場合があります。

枕が合わない？寝違えが起こる原因

寝違えは枕が合わないから発生しているかもしれません。寝違えが起こる原因について解説します。

睡眠中の不自然な姿勢

睡眠中に不自然な姿勢を取っていると、寝違えが起きやすくなります。寝違えは睡眠中の不自然な姿勢により血液の供給不足によるしこりが原因と考えられています。頭の形や姿勢に合っていない寝具を使用していると不自然な姿勢になることがあるため、寝具の買い替えを検討しましょう。

また、日常的に行っていないスポーツや労働をした翌日などにも、寝違えが起こるケースがあります。

枕が合っていない

枕が合わないことで血行が悪くなり、寝違えにつながることがあります。具体的には、枕の高さや、素材の硬さ、形状が合っていないことが原因です。合わない枕とは、どのような枕なのか次項以降でくわしく解説します。

寝違えにもつながる合わない枕とは

合わない枕を使うと寝違えにつながることがあります。ここでは、寝違えになる理由を解説します。

肩が枕に触れていない

正しい枕の使い方は、肩が枕に触れるように使用することです。正しく使えていないことで、理想の寝姿勢とされるS字カーブを保てません。寝姿勢が悪いと、寝違えやすくなります。理想の寝姿勢については後述します。

首の付け根と座布団やマットレスの間に隙間がある

首の付け根と敷布団の間に隙間ができている状態だと、枕が合っていない可能性があります。その場合、仰向け、横向き寝ともに体に合っていない枕といえるでしょう。実際に今使っている寝具で試してみてください。

起きると枕が外れている

起きると枕が外れている場合も、合わない枕の可能性があります。その場合、快適な姿勢で寝ていないことが原因と考えられます。また、枕の高さや硬さが合わないと寝返りを繰り返すことにもなるでしょう。

寝違えを起こさないための枕はどう選ぶか

寝違えを起こさないためには、枕選びが大切です。寝違えを起こさない枕はどう選ぶかを解説します。

S字カーブを維持できる枕を選ぶ

枕はS字カーブを維持できるかたちを選ぶことが大切です。S字カーブとは自然に立った姿勢をそのまま横になって保てる姿勢のことです。寝ているときも、S字カーブを維持する必要があります。そのため、寝た姿勢のときに、このS字カーブをキープできる枕を選ぶことがポイントです。首が安定するため、寝違えが起きにくくなります。

高すぎる枕は避ける

枕を選ぶ際には、高すぎる枕は避けるようにしましょう。なぜなら、高すぎる枕は理想の寝姿とされるSカーブをキープできないからです。枕の合う高さは人によって異なります。たとえば、日常的に体を鍛えている人など、しっかりとした体系の人は高い枕がおすすめです。

逆に子供や女性など、細めの体型の人には低めの枕が適しています。また、仰向けで寝る人はS字カーブになる高さを選び、横向き寝の人は首から背中にかけて、まっすぐになる高さを選びましょう。

枕の素材で選ぶ

自分に合った枕は素材で選ぶことも大切です。たとえば、通気性のよいダウン素材や弾力性のあるポリエステル綿、耐久性があるパイプなどがあげられます。そのほか、体圧分散性に優れている低反発ウレタンや、適度な硬さの高反発ウレタンなどの素材もあります。実際に触り心地や使い心地を試してみてから選びましょう。

枕の形状で選ぶ

枕の形状も大切です。ここからは形状で選ぶ方法や、3タイプの形状について説明します。

長方形タイプ

長方形タイプは標準的な枕のかたちをしていることが特徴です。サイズや種類なども豊富にあるので、自分の好きな枕を選ぶことができます。枕のかたち選びで迷ったら、このかたちを選んでもよいでしょう。

首元安定タイプ

首元形状タイプの枕は、頭と首のカーブに沿った形状になっていることが特徴です。素材では、低反発素材を使用しているものが多くあります。首のかたちにフィットしているので、自然な寝姿を維持できます。

横向き対応タイプ

横向き枕は、枕の中身が分割されていることが特徴です。枕の裏表や上下を変えることができ、各部分の素材の量を調整することにより、高さも変えられます。好みの体型に合わせることができるので、その名の通り、横向きで寝る人におすすめです。

寝違えを防ぐための対策

枕を見直す以外にも、寝違えを防ぐための対策があります。ここでは、寝違えを防ぐための対策を具体的に紹介します。

枕以外の寝具も見直す

寝違えの原因は枕だけとは限りません。布団やマットレスが原因となっている可能性もあります。寝違えが起こったら、布団やマットレスの硬さが合っているかも確認しましょう。その際に体圧分散できる寝具にすることがポイントです。体圧分散とは体にかかった圧力を分散させることをいいます。マットレスの性能を表す指標として用いられます。

就寝時の室温を見直す

寝違えは首や肩周りが冷えていると起こりやすくなります。そのため、首や肩周りを温かくして寝ることが大切です。寝違えやすい場合は、就寝時の室温の見直しも行いましょう。寝る際に、首や肩周りを冷やさないようにすることは非常に大切です。夏場や冬場によっても適温が異なりますので、夏場なら25度前後、冬場は22度前後を目安にしましょう。

就寝前に体を温める

就寝前に体を温めることも大切です。就寝の2～3時間前に入浴をすまし、体を温めるようにすると、寝つきがよくなります。寝る頃には体温が下がるため、副交感神経が優位になり、リラックスして緊張状態を和らげることができます。

定期的に体を動かすようにする

寝つきをよくするためには定期的に体を動かすことも大切です。たとえば、運動やストレッチの習慣を作るようにしましょう。適度に体を動かすことで、疲れにより睡眠に入りやすくなります。また、運動不足による血行不良を防ぐこともできます。

泥酔した状態で寝ないようにする

就寝前にお酒を飲み、起きたときに首や肩周りに痛みを感じたことはないでしょうか。特に、泥酔した状態で寝ると、寝返りが少なくなり不自然な姿勢になります。寝違えないためにも、酔いを覚ましてから寝るようにしましょう。

ベッドや布団で寝るようにする

寝違えを防ぐために、寝るときはベッドや布団で寝るようにしましょう。ソファなどでは寝ないようにすることが大切です。ソファで寝ると不自然な姿勢になりやすく、寝違えになる可能性が高まります。

それでも寝違えてしまった場合には？

ここまで紹介してきた内容を踏まえ、それでも寝違えが起こってしまった場合の対処法を解説します。

無理に動かさない

寝違えが起こると無理に動かさないように注意してください。炎症が起こっているため、無理に動かすと症状が悪化します。首を動かすと激しい痛みを感じることもあるでしょう。安静にすることが、早期回復への近道です。

冷やす

痛みがある場合は腫れを取るために、患部を冷やすことも効果的です。具体的には、保冷剤や冷湿布などを使用しましょう。患部を冷やすことで、痛みを和らげることができます。くれぐれも温めないように気をつけてください。

入浴や飲酒などは控える

寝違えたときは、入浴や飲酒などは控えましょう。血行がよくなることで、炎症が悪化してしまう可能性があります。そのため、寝違えてしまったときは、入浴や飲酒などを避け、できるだけ安静にしていることが大切です。

マッサージはしない

痛みがあるうちはマッサージをしないようにしてください。なぜなら、無理なマッサージを行うことで、余計に症状が悪化する可能性があるからです。特に、自己流のマッサージやストレッチは避けましょう。

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まとめ

寝違えは枕が原因で起きている可能性があります。自分に合っていない枕で寝ると、寝姿勢が悪くなり、結果的に寝違えにつながります。枕にはさまざまな形状や素材があるので、本記事で紹介した内容を参考にしてください。

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