公開日:2019.12.03
更新日:2023.03.16
質の良い快適な睡眠をとるためには、ベッドの状態を知ることも重要です。特に長年使用しているベッドの場合、劣化や寿命が気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ベッドの購入や買い換えを検討している方に向けて、ベッドの寿命について解説します。ベッドの買い替え時期を判断する方法、ベッドを長持ちさせる方法などについても紹介するので、より快適な眠りのために役立ててください。
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「ベッドの寿命」とひと言でいっても、マットレスとフレームでそれぞれ寿命が異なります。そのため、買い替えの場合は別々におこなわなければなりません。ここでは、それぞれの買い換えの目安を解説します。
一般的にマットレスの寿命は、おおよそ5年から10年程度が目安と言われています。その長さは質の良さによって変わってくるのが実情で、高級で質の良い製品であれば10年程度もつこともあります。
また、 日頃のお手入れによってマットレスの寿命をのばすことが可能です。定期的に日干しや陰干しをして除湿したり、裏表にひっくり返しローテーションして使用することでマットレスのヘタリやカビを予防でき、長持ちします。ベッドパッドや敷パッドなどの寝具とうまく併用することでも、劣化を防ぐことができます。
ベッドフレームの一般的な寿命は10年程度が目安です。ベッドの床下にヒビ割れがあったり、カビが生えたりしている場合は、もっと早く買い換えが必要になります。また、ベッドの使用中にきしむような音がする場合も買い替えを検討した方がよいでしょう。
ここでは、マットレスとベッドフレーム、それぞれの買い替えを判断する際の目安を解説します。
マットレスの寿命はどのように判断すればよいのでしょうか。ここでは、買い替えを検討するための目安を説明します。
マットレスが劣化してくると、起床時に腰痛や肩こりなどの体調不良を引き起こすことがあります。マットレスのクッション性がなくなり、体重のかかりやすい腰やお尻部分が沈み込んでしまうためです。睡眠中に頻繁に寝返りをうったり、寝付きが悪かったりする原因にもなるので、体調不良を感じたらマットレスの状態を確認するようにしましょう。
マットレスにへこみや凸凹があると、就寝中の体勢が不自然に折れ曲がり、寝心地が悪く感じられます。また、夜中に何度も目が覚めるため、寝不足の原因にもなります。そんな症状がある方は、マットレスが凹んでいないかを一度確かめてみましょう。
スプリング(コイル)を使用しているマットレスの場合、きしみが出たらスプリングそのものが寿命を迎えている可能性があります。きしむ音が気になってきた場合は、買い替えの検討が必要です。
スプリングが硬くなったり、フェルトやウレタンなどの素材が劣化している場合もマットレスの寿命です。たとえば、スプリングが体に当たる感触を感じた場合は、買い替えを検討した方がよいでしょう。
続いて、ベッドフレームの寿命はどのように判断すればよいでしょうか。ここでは、その目安をあげていきます。
寝ている間の汗などが床板などに付着し、カビが繁殖することがあります。床板がカビで腐食しているのを見つけたら、買い替えを検討しましょう。
ベッドフレームがきしむ場合、その原因はネジの緩みや床板のヒビ、割れなどが考えられます。また、ベッドフレームの脚と床の間で摩擦が起きているケースもあり、きしむ音が聞こえたら、その原因を突き止めて対策をとりましょう。対策しても直らない場合は、買い換えが必要です。
ベッドフレームの寿命は、年数だけで判断するのは困難です。そのため、感覚的なことが重要となります。普段使っていて、なんとなく寝心地が悪くなってきたら、寿命が近いといえるでしょう。
寿命を迎えたベッドを使い続けると、どのようなデメリットがあるのでしょうか。ここでは、主なデメリットをあげていきます。
凸凹があり、寝心地が悪くなってしまったベッドを使っていると、体のゆがみの原因となります。それにより、肩こり、頭痛、腰痛など、体の痛みを引き起こすこともあるでしょう。また、寝返りがうちにくい、寝つきが悪いなど、快適な睡眠の妨げにもなります。
いくら寝ても疲れがとれない場合は、寿命を迎えたベッドを利用していることが原因であることも考えられます。
スプリングが劣化していたり、マットレスが凸凹しているベッドは、子どもにも悪影響です。熟睡できないため、子どもの成長ホルモンが抑制され、成長を妨げる可能性もあります。特に、長い間使用されるケースが多い「おさがりのベッド」には注意しましょう。使用し続ける場合は、どのくらい使用したのか、年数を確認することが大切です。
買い替えの際には、できるだけ長持ちするベッドを選ぶようにしましょう。ここでは、選ぶ際のチェックポイントを紹介します。
重心が低いロータイプのベッドは、しっかりとした作りで安定感があるため、歪みが生じにくい特徴があります。そのため、きしみ音が発生しにくいのがメリットです。長期間の使用に向き、寿命が長いといえるでしょう。
床板の裏に桟が多いタイプのベッドは、しっかり補強されているため頑丈です。また、ベッド下にチェストが付いているタイプも、引き出し部分が梁の役目を果たすため、丈夫で寿命が長いといえるでしょう。
木製のベッドは、比較的寿命が長いのが特徴です。特に、檜や松をベッドフレームに使用している場合は、丈夫で長持ちする傾向があります。ベッドを選ぶ際には、素材にも着目してみるとよいでしょう。
張り板のベッドは、強度はありますが、カビに弱い傾向があります。一方、床板がすのこになっているタイプは、通気性が良く、カビが発生しにくいベッドです。そのため、長く使い続けることができます。
ベッドの寿命を長くするためには、どのような方法があるのでしょうか。メンテナンス方法を交えて紹介します。
高反発や低反発マットレスの場合は、両面を使用できるタイプが多いため、定期的に上下、裏表にひっくり返し、ローテーションして使用すると長持ちします。両面使用でない場合は、上下だけでもローテーションするようにしましょう。
マットレスの除湿は、寿命を長くすると共に衛生面においても大切です。そのため、定期的に日干しや陰干しをして湿気を取り除きましょう。除湿をすると、マットレスのヘタリやカビを予防できます。
快眠のためのグッズを使うことで、ベッドの劣化を防ぐことができます。寝ている間に汗をかきやすいという方は、ベッドパッドや敷パッドの利用がおすすめです。汗によるマットレスの表生地や綿、ウレタンの劣化を防ぐことができます。
また、マットレスを直置きしている方や定期的に干すことが難しいという方は、除湿シートを下に敷くとよいでしょう。マットレスの汚れが気になる方は、マットレスプロテクターを利用すると汚れが防止できます。
マットレスカバーやシーツを長期的に洗濯していない場合、寝ているときの汗や皮脂などが付着して、雑菌やダニが発生する原因となります。定期的に洗濯、乾燥をすることでベッドの寿命も長くなり、衛生面でも安心です。目安として、1~2週間に1度は洗濯するようにしましょう。
本記事では、ベッドの寿命を判断する目安、寿命が長いベッドの選び方、寿命を長くする方法などについて紹介しました。改めて自身のベッドをチェックし、寿命を迎えたベッドは、新しいものに買い替えて、快適な睡眠を得るようにしましょう。
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