マットレスの上に敷くもの・敷く順番とは？敷布団はNG？｜おすすめの寝具も紹介

マットレスを使う場合、ベッドパッドなどを敷いて汚れを防ぐ必要があります。しかし、マットレスの上に敷く寝具にはさまざまな種類があるため、選ぶのが難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、マットレスの上に敷く寝具や順番、おすすめのアイテムなどを詳しく紹介します。マットレスの上に敷く寝具を探している人は、ぜひ参考にしてみてください。

マットレスの上に敷くものとその役割とは

ここからは、マットレスの上に敷く主な寝具とその役割をそれぞれ紹介します。目的によって使うアイテムが変わるため、自分に必要なものはどれなのか見ていきましょう。

シーツ

シーツには寝汗や皮脂などの汚れからマットレスを守る役割があります。そのため、どの種類のマットレスであっても、基本的には​シーツを使用するのがおすすめです。シーツは主に、マチがついた「ボックスシーツ」と平らな布状の「フラットシーツ」の2種類があります。好みや使いやすさだけでなく、素材にもこだわって肌触りが良いものを選ぶとより快適な寝心地につながるでしょう。

敷きパッド

上述したシーツと同じく、敷きパッドにはマットレスが汚れるのを防ぐ役割があります。そのほか、季節に応じて夏はひんやりした接触冷感素材、冬は保温性に優れた素材を選べば温度・湿度調節効果も期待できます。

また、シーツの肌触りが気になるときは、好みの肌触りの敷きパッドを使って寝心地を良くするのもおすすめです。敷きパッドはマットレスの一番上に敷く直接肌に触れるアイテムになるので、快眠につなげられるよう肌触りを重視して選びましょう。

ベッドパッド

マットレスの汚れ防止と寝心地改善のために使うのが、ベッドパッドです。体圧分散性に優れたものを選べば、マットレスの寝心地を改善できるでしょう。

ベッドパッドは敷きパッドよりも厚みがある分、頻繁に洗うのが難しい場合があるのでシーツとあわせて使うのが一般的です。また、ベッドパッドとシーツを別々で揃える手間を省くなら、便利な「パッド一体型ボックスシーツ」をチェックしてみると良いでしょう。

マットレストッパー

マットレストッパーは、マットレスの寝心地を改善するためのアイテムです。上述のベッドパッドよりも厚みがあるため、体圧分散性に優れているものが多いという特徴があります。特に、今使っているマットレスの硬さやへたりが気になる場合に適しています。マットレストッパーを使用する際は、汚れを防ぐためにシーツなどと一緒に使うのがおすすめです。

また、マットレストッパーにはマットレスの寝心地を改善する目的がありますが、あくまでサポート寝具です。マットレスが寿命を迎えて寝心地が悪くなっている場合は、買い替えを検討しましょう。

マットレスプロテクター

マットレスプロテクターは汚れやダニを防ぐ役割があり、マットレスのすぐ上に敷いて使います。ダニ防止や防水・吸水・耐久性などのさまざまな機能がついているものがあるため、寝汗をよくかく人は吸水性に優れたもの、子どものおねしょ対策をしたい人は防水性が高いものなど目的や用途に合ったものを選びましょう。

マットレスの上に敷く寝具の順番

上記で紹介した5つの寝具をすべて使用した場合、マットレスの上に敷くものの一般的な順番は以下のとおりです。

「敷きパッド→シーツ→ベッドパッド・マットレストッパー→マットレスプロテクター→マットレス」肌に直接触れる一番上に敷く寝具が敷きパッドで、マットレスのすぐ上に敷くのがマットレスプロテクターになります。ただし、これら5つの寝具をすべて揃える必要はないでしょう。敷きパッドやシーツのどちらかは汚れ防止として使用したほうが良いですが、それ以外のアイテムは目的に応じて選ぶのがおすすめです。

【悩み別】マットレスの上に敷くおすすめの寝具

ここからは、悩み別にマットレスの上に敷くおすすめの寝具を紹介します。必要なアイテムを選べるようチェックしてみましょう。

できるだけ最小限の寝具にしたい

マットレスの上に敷く寝具の基本的な組み合わせは、「シーツ＋ベッドパッド」です。マットレスのすぐ上にベッドパッドを敷いて、シーツを被せます。できるだけ最小限の寝具だけを使いたい人は、この基本的な組み合わせを参考に選びましょう。

マットレスの硬さを調整したい

マットレスの硬さを調整したい場合は、以下の寝具の組み合わせがおすすめです。

• 基本的な組み合わせ：シーツ＋ベッドパッド＋マットレストッパー

マットレストッパーの種類は、以下を参考にしてみてください。

• 硬すぎるマットレスの場合：厚めの低反発ウレタンのものがおすすめ。柔らかいので身体が沈み込みやすくなる
• 柔らかすぎるマットレスの場合：厚めの高反発ウレタンのものが向いている。硬いので寝返りが打ちやすくなる

寝心地を良くしたい

寝心地を良くしたい場合は、シーツ＋ベッドパッドの基本の組み合わせに加えて、好みの肌触りの敷きパッドを使用するのがおすすめです。マットレスの一番上、肌に直接触れる位置に敷きパッドを装着することで、寝心地改善につながるでしょう。敷きパッドは季節に合わせて、接触冷感素材のものや保温性が高いものを使い分けするのもおすすめです。また、厚みのある敷きパッドやマットレストッパーには反発力や体圧分散性に優れたものも多くあり、寝心地改善に役立ちます。

そのほか、マットレスに湿気が溜まるのが気になる場合は、マットレスの下に除湿シートを敷くと湿気対策になります。寝心地を良くするために、季節に合った素材の敷きパッドを使ったり、湿気対策を行ったりしましょう。

マットレスの上に直接寝ても良い？

基本的にマットレスの上に直接寝るのは避けましょう。人は寝ている間にコップ約1杯分の汗をかくといわれています。マットレスの上に何も敷かずに寝てしまうと、汗で汚れてしまって衛生的に使えなくなったり、劣化でマットレスの寿命が短くなったりする可能性があります。マットレスの上に直接寝るのが良くない理由については、次の項目で解説します。

マットレスの上に直接寝るのが良くない理由

マットレスの上に直接寝るのが良くない理由として、「汚れやすくなる」と「傷みやすくなる」の2つがあります。

マットレスが汚れやすくなる

マットレスにシーツなどを装着していない場合、寝汗やよだれ、皮脂などで汚れてしまう可能性があります。マットレスを汚れたままにしておくと、カビやダニが発生しやすくなってしまいます。寝心地の悪さにもつながるため、シーツやベッドパッドなどを使ってマットレスが汚れないようにしましょう。

マットレスが傷みやすくなる

マットレスは洗うことが難しいため、直に寝てしまうと汚れや寝汗が付着して傷みやすくなります。劣化したり、へたったりすると寝心地にも影響してしまう可能性があるので注意が必要です。また、寝汗が染み込んで湿気が溜まってしまうと、ダニやカビが発生する原因にもなります。マットレスを使う際は、シーツなどでカバーして汚れないように対策することが大切です。長持ちさせるためにもマットレスに直接寝るのは控えましょう。

マットレスの上に敷いてはいけない寝具とは

マットレスの上にマットレスを重ねたり、敷き布団を敷いたりするのは良くないといわれています。寝心地や衛生面にも悪影響を及ぼす可能性があるため、マットレスの上に敷いて使うことを前提にしていない寝具を使うのは避けましょう。敷いてはいけない理由については、次の項目で詳しく解説します。

マットレスの上にマットレスや敷き布団を敷いてはいけない理由

マットレスの上にマットレスや敷き布団を敷いてはいけない理由は、主に3つあります。それぞれ確認しておきましょう。

湿気が溜まりやすくなる

マットレスの上にマットレスや敷き布団を重ねてしまうと、通気性が悪くなり、湿気が溜まりやすくなってしまいます。湿気が溜まるとカビが発生する原因にもなるので注意しましょう。

寝心地が悪くなる

マットレスや敷き布団はそれぞれ重ねて使う想定で作られた寝具ではないため、重ね使いしてしまうと寝心地が悪くなる可能性があります。マットレスや敷き布団が持つ反発性や弾力性などの機能が活かせなくなる場合があるため、想定されていない方法での使用は避けましょう。

寝姿勢が悪くなる

上述でも触れたとおり、基本的にマットレスはマットレス単体で使うことを目的とした寝具で、敷き布団は主に畳の上に敷くことを想定した寝具になります。そのためマットレスや敷き布団を重ねて使用してしまうと、寝姿勢が崩れたり、寝返りが打ちにくくなったりする可能性があります。特に、敷き布団とマットレスの組み合わせは身体が沈み込みすぎて、寝心地の悪さにつながる場合があるので控えましょう。

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敷き布団の下にマットレスを使用したい人におすすめのアイテム

敷き布団の下にマットレスを使用したい人には、アンダーマットレスという専用のマットレスの活用がおすすめです。アンダーマットレスとは敷き布団の下に敷いて使う前提の寝具で、一般的なマットレスよりも薄いという特徴があります。敷き布団の底付き感の軽減や寝心地を改善する役割があり、腰痛対策としてもおすすめのアイテムです。

ただし、アンダーマットレスを使う場合は通常のマットレスと同様、定期的に陰干したりサーキュレーターなどで風を当てたりして湿気を逃す必要があるので注意しましょう。

マットレスが身体に合わない場合はどうするのが良い？

マットレスが身体に合わない場合はどうすれば良いのでしょうか。具体的な対処法を3つ紹介するので、必要に応じて取り入れてみてください。

タオルなどで応急処置をする

マットレスが柔らかすぎて身体が沈み込んでしまう場合は、沈み込む部分にタオルなどを当てて一時的に寝心地を調整する方法もあります。ただし、あくまで応急処置になるため、マットレスの劣化などが原因で身体に合わない場合は買い替えを検討したほうが良いでしょう。

厚みのあるベッドパッドやマットレストッパーを使用する

厚みのあるベッドパッドやマットレストッパーを使用する方法もあります。年齢による体型の変化やマットレスのへたりによってマットレスが身体に合わなくなった場合におすすめです。マットレスを買い替えることなく、寝心地を改善できるでしょう。

マットレスを買い替える

マットレスが寿命を迎えてへたってきたり、どうしても身体に合わなかったりする場合は無理に使い続けず、買い替えを検討しましょう。買い替えする際は使っているマットレスが身体に合わなくなった原因や解決策を整理した上で、改善できるものを選ぶのがおすすめです。

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まとめ

マットレスの上に何も敷かずに寝てしまうと、マットレスが汚れやすく、傷みやすくなるため避けましょう。マットレスの上に敷く主な寝具は「シーツ」「敷きパッド」「ベッドパッド」「マットレストッパー」「マットレスプロテクター」の5つです。一般的に「敷きパッド→シーツ→ベッドパッド・マットレストッパー→マットレスプロテクター→マットレス」の順番で装着します。5つのアイテムをすべて使う必要はなく、目的に応じて組み合わせて使うのがおすすめです。寝心地の良さにつなげられるよう、今回紹介したマットレス周辺のアイテムやおすすめ商品を参考にして、自分に合ったものを選びましょう。