フローリングに布団を敷く際の注意点は？快適な睡眠のための方法を紹介

かつて敷布団は、畳部屋で使われていました。洋風の部屋が増えた現代社会でにおいて、敷布団をフローリングに敷くことはよくないのでしょうか。ここでは、質のいい眠りを求めている人に向け、フローリングに敷布団を敷く際の注意点や、快適に眠るための方法について解説します。ぜひ、安眠のために参考にしてください。

素材別に見る敷布団の種類

素材により敷布団の機能は変わります。敷布団の種類を紹介します。

羊毛敷布団

羊毛敷布団は汗を吸うことで発熱します。さらに速乾性にもすぐれるため、さらさらとした状態を保つことが可能です。そのため、羊毛敷布団は冬場に重宝するでしょう。毛布と合わせて使うと、ぽかぽか温まります。なお、敷き布団としては薄手のものが多く、床の硬さが気になる場合があります。フローリングで使うならばマットレスと合わせて使うのもよいでしょう。

木綿わた敷布団

木綿わた敷布団は昔からある敷布団です。吸湿性にすぐれますが、湿気を貯めやすい傾向があります。カビやダニの発生を防ぐために適時布団を干してください。保温性がよいので、天日干しにした日は、温かな布団で眠れるでしょう。また、木綿わた敷布団はへたりやすい性質があります。寝心地の悪さを感じたときは、打ち直しをすると長持ちします。

ポリエステル敷布団

ポリエステル敷布団は、軽い・安い・洗えるというように、メンテナンスのしやすさとコスパに優れています。ただし、蒸れやすい、保温性が低いというデメリットがあります。特に冬場にはフローリングの冷えが伝わりやすいので、安眠のためには温かいシーツを引く、毛布と合わせるなどの防寒対策をしましょう。

低反発敷布団

低反発敷布団は、体にフィットする寝心地が魅力です。姿勢によらず寝やすいというメリットがある一方で、寝返りを打ちにくい、蒸れやすいというデメリットがあります。フローリングの上に敷いて使うならば、のちほど紹介する湿気対策を検討してください。

マットレスではなく敷き布団を選ぶメリットは？

フローリングの部屋で寝るならば、分厚いマットレスを検討する人もいるでしょう。しかし、敷布団にもさまざまなメリットがあるのでおすすめです。 敷布団を選ぶメリットについて解説します。

干しやすさ

敷布団は、上げ下ろし、天日干しを一人でできるのでカビやダニが発生しにくいです。一方、マットレスは大きいので、一人で上げ下ろしや持ち運ぶのは大変かもしれません。 その場に置きっぱなしにすると、カビやダニが発生しやすくなります。

収納しやすさ

敷き布団は厚みが薄いので、折りたたんで収納できます。片づけてしまえば、日中は部屋を広く使えるでしょう。また、コンパクトにたためるので場所を取りません。

敷布団の不具合による体への影響

状態の悪い敷布団は寝心地、健康に影響を及ぼします。敷布団の不具合による体への影響を解説します。

睡眠不足

敷布団が薄く保温性が低いと、フローリングの硬さや冷たさが体に伝わります。人間は寝る前に手足から熱を放出しますが、手足が冷たい場合は熱が体にこもってしまうので、うまく眠りにつけません。眠りが浅いと疲労回復効果が下がり、風邪などの病気にかかりやすくなります。また、美容やストレスにも影響するでしょう。

体の痛み

湿気に弱い材質の敷布団は、傷みやすく、へたってくるので体に負担がかかります。へたりが起きる原因は繊維の絡まりで、湿気が溜まるほど繊維同士は絡みやすくなります。適時布団を乾燥させましょう。それでも布団の状態が悪ければ打ち直しが必要です。放っておくと、肩こりや腰痛の原因になるでしょう。

敷布団とフローリングの組み合わせはカビやダニに注意

カビやダニは温かく湿った環境で発生しやすくなります。敷布団の除湿に気を配ってください。乾燥しがちな冬でも、室内で加湿器を使っていると気を抜けません。

寝ているときの汗を敷布団が吸収すると、体温で温まった布団と冷えたフローリングの間で結露します。すると、ほどよい温もりと水分で、カビもダニも大量発生してしまいます。

敷布団のカビやダニによる被害

敷布団のカビやダニによる被害について詳しく解説します。

咳やアレルギー

カビやダニが原因で咳やアレルギー反応が起きます。カビやダニは空気中に散乱しやすく、吸い込むと健康被害が発生します。自分が使わない布団でも、同じ空間に布団があれば症状が出る可能性があるので気をつけましょう。よくみられる症状としては、喘息、目や体のかゆみ、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などが挙げられます。

経済的な負担

フローリングにカビが生えてしまうと、除去しなければなりません。自分でカビを除去できなければ、専門業者に頼むことになるので費用がかさむでしょう。また、賃貸物件の場合は、退去時に修復費用を要求される場合もあります。自分でカビを落とそうとして失敗し、フローリングに傷をつけた場合も同じです。

高額な費用を支払うことがないように、カビの予防に努めましょう。

カビやダニを防ぐ日常的な敷布団の管理方法

カビやダニを予防するには、日ごろから気をつけましょう。日常的な敷布団の管理方法について解説します。

布団の上げ下ろし

寝ている間に布団にたまった汗を放湿するために、布団をたたんで押し入れにしまいます。押し入れに除湿剤を置いておくとよいでしょう。また、天日干しではなくとも、椅子に布団をかけて置くだけでも風通しがよくなり放湿が進行します。

湿度管理

カビは高温多湿環境で生えやすいので、部屋の湿度を調整しましょう。部屋の換気、除湿剤設置、除湿器またはエアコンの稼働などを行い、湿度を下げてください。

敷布団をフローリングへ敷く際に使いたいアイテム

敷布団に一工夫すると、除湿効果が高まり、寝心地もよくなります。敷布団をフローリングへ敷く際に使いたいアイテムを紹介します。

除湿シートやすのこ

除湿シートは、何度も洗って使えるタイプがおすすめです。高機能な除湿シートには、吸湿具合が色表示でわかるタイプもあるので、湿気が溜まったタイミングで天日干ししましょう。また、防臭加工済みの製品もあります。

すのこをフローリングと敷布団の間に設置すると、湿気の通り道を作ります。すのこ同士をくみ上げると布団干しラックになるタイプもあります。室内でも布団を干せるので、いっそう除湿効果を得られるでしょう。

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布団のカビの落とし方

湿度管理に気をつけていても、カビが生えることがあります。布団に生えたカビの落とし方について解説します。

重曹と消毒用エタノールで落とす

洗濯機で洗えるシーツなどは、洗濯用の漂白剤につけ置いてから洗濯機を回すと落とせる場合があります。

敷布団を家庭で洗濯するのは難しいでしょう。重曹と消毒用エタノールを使ったカビ取り方法も紹介します。

1. 重曹水をスプレーし、歯ブラシなどで擦る
2. カビや水分を、乾いた布でつまむようし、ふき取る
3. カビが取れたら消毒用エタノールを吹きかけ、水分を布でふき取る
4. 天日干し、布団乾燥機などで乾燥させる

コインランドリー・クリーニングを使う

コインランドリーには、さまざまタイプの洗濯機が並んでいます。そもそも敷き布団が洗濯可能か確認し、使えるならば洗濯しましょう。適さない洗濯機で無理に洗うと、布団を傷めるおそれがあります。また、クリーニング店で対応できる場合があるので、相談してみるのもおすすめです。

フローリングに敷けるおすすめ薄型マットレス＆敷布団

フローリングに敷けるおすすめの敷布団や敷布団のように使用できる薄型マットレスについて解説します。

まとめ

フローリングに敷布団を敷く際は、湿気に注意しましょう。湿気がたまると布団がへたりやすくなり、カビやダニが発生しやすくなります。また、フローリングの硬さや冷えへの対策、体圧分散性にも着目して敷布団を選びましょう。

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