公開日:2020.08.28
更新日:2023.03.16
目次
羽毛布団の打ち直しとは羽毛の洗浄などを行い、側生地を新しくすることです。この記事では、羽毛布団の劣化が気になる人に向け、打ち直しを行う目安や、安心できる業者の選び方などを紹介します。打ち直しのメリットや打ち直しと買い替えで迷う場合のチェックポイントなども解説するので参考にしてください。
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「打ち直し」とは、布団のリフォームや再生加工を意味しています。元来は綿布団の再生加工を指す言葉です。昔は棒で綿を打って加工したため、その名残として羽毛布団の再生加工も「打ち直し」と呼びます。羽毛布団の打ち直しは、羽毛のクリーニングや補充、側生地を新しくすることを指しています。
羽毛布団から羽毛を取り出してゴミを取り、洗浄し、新しい側生地で仕上げるのが打ち直しの工程です。羽毛が足りない場合は新しいものを足します。布団から羽毛を取り出さずに洗浄し、その後取り出して新しい側生地で仕上げる方法や、羽毛を洗浄せず側生地のみ新しいものに交換する方法などもあります。
打ち直し日数の目安は10日~1カ月前後です。自社工場で行うか委託で行うかなど、利用する業者によって異なります。羽毛布団を使わない夏などは依頼が増えるため、時期によっても異なるでしょう。
羽毛布団のリサイクルとは、廃棄処分された羽毛布団の羽毛に洗浄などの再生加工をし、新しい側生地で仕上げることです。ほかの人の使った羽毛布団の羽毛が入るという点で、自分の羽毛布団の羽毛だけを使う打ち直しとは異なります。この2つを同じ意味で使う業者もいるため、あらかじめ確認しておきましょう。
目安として羽毛充填量が1kg未満、ダウン率が70%未満の羽毛布団は、羽毛を加工しても十分に再生されず打ち直しには不向きです。また、一度打ち直しした羽毛布団は、羽毛が古いため2回目の打ち直しは難しいとされます。15年以上使用している羽毛布団も、羽毛が劣化しているため打ち直しに向いていません。
打ち直しは羽毛布団の使用感がよくなるうえ、以下のようなさまざまなメリットがあります。
側生地を新しくするため、ダブルサイズの羽毛布団をシングルサイズ2枚にする、2枚あわせの羽毛布団を1枚にするなどのサイズ変更が可能です。また、新しい羽毛を足して布団のかさを増し、より厚くするなどの調整も可能です。
打ち直しでは、保温性が低下した羽毛も再生加工により保温性が復活するため、羽毛布団を長く使うことができます。側生地が傷んでいても羽毛に大きな問題がない布団であれば、打ち直しすることで廃棄せずにすむでしょう。また、羽毛は再利用できるため、CO2削減などの環境保護にもつながります。
近年はダウンの価格が高騰しているため、買い替えより打ち直しのほうがお得な場合があります。メーカーはダウンを減らして価格を保つなどの対策をとっており、買い替えでは布団の品質が下がることもあるのです。ただし、使用年数が15年以上、購入時の価格が打ち直しと同程度などの場合は買い替えを検討するとよいでしょう。
中身の確認できない羽毛布団は品質の見極めが難しいため、打ち直しのほうが低リスクなこともあります。
専門アドバイザーが寝具選びをサポートするベッド専門店「ビーナスベッド」なら、日本最大級ショールームでの豊富な品揃えから、安心して羽毛布団を選ぶことができます。
どのようなサインがあれば打ち直しを行うべきか、チェックポイントを紹介します。
購入後10年程度が経過すると、羽毛が汚れている可能性が高いため、洗浄を含む打ち直しを行いましょう。15年以上経過すると打ち直しは難しくなるため、5年以上、10年以内程度が打ち直すべき目安です。
側生地に破れなど傷みがあると羽毛が飛び出しやすくなったり、羽毛のかけらを吸い込んだりするため打ち直しが必要です。また、飲み物をこぼした汚れなどがある場合も打ち直しで衛生面をケアしましょう。
ボリュームがなくなるのは羽毛が少しずつ壊れたり、絡み合ったりするためです。とくに襟元など、体とこすれる部分は早くへたります。ボリュームが下がると保温性も下がるため、早めの打ち直しが必要です。
羽毛の飛び出しは側生地の傷みが原因のため、側生地の取り替えを含む打ち直しを行いましょう。羽毛の片寄りは羽毛同士が絡まることで起こります。保温性が下がるため、打ち直しで保温力を上げましょう。
臭いの原因は、側生地に染み込んで羽毛についた汗や皮脂と考えられます。つまり、布団の内部にみえない汚れがついているということです。打ち直しによる羽毛の洗浄や側生地の交換で臭いを改善できます。
保温性が下がるのは、ボリュームダウンや羽毛の片寄りにより、羽毛の間に保持できる空気の量が減ったからです。打ち直しでボリュームを復活させ、必要に応じて羽毛を足すことで保温性をアップできます。
打ち直しを行う際、やはり気になるのは値段です。ここでは、打ち直しに伴う金額について解説します。
打ち直しの値段目安は、業者の値段設定や前述した打ち直し工程の種類、布団のサイズなど様々な要素によって左右されます。
劣化が激しく再利用できる羽毛が少ない場合や、元の布団のダウン率が低い場合は新しい羽毛を多く足すため、値段も高くなります。また、保温性やダウン率、高品質な素材なども値段に反映されます。
品質の高い側生地は高密度で通気性や耐久性が高く、値段を左右する要素となります。さらに、軽さ、柔らかさ、肌触りが優れた側生地ほど理想的とされており、総合した品質に比例して値段も上がります。
打ち直しと買い替えのどちらにメリットがあるかは、以下のような条件を参考に検討しましょう。
ダウン率が80%以上の布団であれば、打ち直して長く使う価値があり、買い替えより経済的なメリットもあるといえます。ダウンとフェザーの比率は羽毛布団の品質表示に表記があります。ダウン率80%未満の場合は足し羽毛が多く必要となるため、打ち直しするとかえってコストがかかるケースもあるでしょう。
羽毛布団の購入金額が打ち直し代金より安かったり、双方の価格がほぼ同額だったりする場合があります。安価な羽毛布団の場合は買い替えた方がコストパフォーマンスがよいでしょう。打ち直し代金が購入金額の30〜50%におさまるようなら、打ち直しを検討する余地があるといえます。
羽毛は長年の使用によって劣化するため、打ち直しできるのは1回です。打ち直し目安の10年で打ち直しをする場合、2回目では20年経過していることになります。この年数では、羽毛は使用に耐える品質を保てません。打ち直しをしたことがある羽毛布団は、買い替えたほうがよいでしょう。
ここでは、羽毛布団の買い替え時期を判断基準となる年数や、目でみてわかるサインについて紹介します。
一般的に、羽毛布団の寿命は10〜15年程度です。クリーニングなどの手入れをこまめに行うと長持ちすることもあります。また、高品質なものや使う機会が少ないものは比較的劣化が遅いとされます。
側生地の傷みによる羽毛の飛び出しや、汗などによる側生地の汚れ、へたりによるボリュームダウンなどが買い替えサインです。羽毛布団の寿命なども鑑みつつ、打ち直しか買い替えを検討しましょう。
羽毛の品質がみえない打ち直しでは、しっかりとした業者を選ぶことが重要です。ここでは、業者を選ぶ際のポイントを解説します。
打ち直しの詳しい工程や、「打ち直し」と「リサイクル」を混同していないかなど、Webページで業者の品質を確認しておきましょう。わからないことがあれば、依頼前に電話で問いあわせることも重要です。
日本羽毛製品協同組合の認定工場は、打ち直しの設備設置や顧客ごとの商品管理、廃棄物の処理方法が適切であると認定された工場です。一定以上の基準を満たしているため、安心して羽毛布団を預けられるでしょう。地域ごとの認定工場は、日本羽毛製品協同組合のWebページから確認できます。
リフォーム認定工場 一覧 | 日本羽毛製品協同組合
日本羽毛製品協同組合とは、羽毛布団の高品質化のために様々な活動を行っている組合です。羽毛布団の品質基準を策定し、一定以上の品質を満たした羽毛布団に品質推奨の「ゴールドラベル」を発行しています。
打ち直しをお勧めするケース | 買い替えをお勧めするケース | |
羽毛の品質 | 復元力のある高品質の羽毛 | 未熟な水鳥の羽毛など復元力の弱いもの |
購入金額 | 打ち直し代金の2〜3倍で購入した高価なもの | 2万円以下で購入したもの打ち直し代金に近い又は打ち直し金額より安い価格で購入したもの |
羽毛の状態 | ダウン率80%以上 傷みやへたりが少ない | ダウン率が低い 著しくボリュームがなくなった |
使用年数 | 5〜10年 | 15年以上 |
打ち直しの経歴 | なし | あり |
長年愛用している羽毛布団の「ボリュームがなくなった」「保温力が低くなってきた」など劣化が気になっている場合は、羽毛布団のリフォーム(打ち直し)を検討してみると良いでしょう。羽毛布団のリフォームなら30年以上の実績を誇る「昭和西川の羽毛布団リフォーム」がおすすめです。
「昭和西川の羽毛布団リフォーム」の「プレミアムウォッシュ」は、ワンランク上の仕上がりの洗浄方法です。専用の洗浄機にて中の羽毛を袋に入れずに直接水洗いするためほぐれやすく、かさ高性が平均33~36%UP!新品の側生地にきれいに洗浄した羽毛と新たな専門の職人羽毛を充填して丁寧に縫製することで、新品のようなふんわりした仕上がりになります。
お手頃なリーズナブルプラン/人気のスタンダードプラン/最高級ハイグレードプランの3つから予算に合わせてプランを選べるのも嬉しいポイントです。他店で購入した羽毛布団もOKなので、気になる方はぜひ一度試してみてください。
おすすめPOINT
こんな時におすすめ
ここでは、おすすめの羽毛布団5選を紹介します。羽毛布団の買い替えを検討中の方は参考にしてください。
「あたたかくて軽い羽毛布団をお手頃価格で欲しい」という声をもとに、寝具専門店ビーナスベッドが開発したオリジナル羽毛布団です。ダウン率やダウンパワーが異なるスタンダード・プレミアム・グランドプレミアムの3ランクがあり、品質面・価格面の両方から自分にぴったりなタイプの羽毛布団を選ぶことができます。
側生地に採用された「立体キルト」は保温性に優れながらも重すぎない、ちょうどいいキルトです。また、薬剤を使用しない安心の防ダニ加工や細菌の増殖を抑制する抗菌・防臭加工、花粉が付きにくく、落ちやすい防汚加工も施されています。
厳しい品質チェックをクリアしている安心の日本製で、便利な収納ケース付きなのも嬉しいポイントです。
POINT
※2022年10月現在、販売開始を記念して暁 -AKATSUKI- 羽毛布団20%OFFキャンペーン実施中!気になる方はこの機会に購入するのがおすすめです。
ドイツ産ダック90%を使用し、ダウンボールの大きさは平均と比べて約1.2倍、充填量も1.2kgと納得のボリューム感。側生地には抗菌・防臭加工を施されておりいつも清潔。老舗寝具メーカー昭和西川の誇る、レビュー4.5以上の高品質羽毛布団です。
サイズ | 150×210cm | ダウンパワー | 370 |
羽毛の種類 | ドイツ産ダック | ダウン比率 | 90% |
1組で3WAY、365日快眠可能な昭和西川の2枚合わせ羽毛布団です。8カ所のホック付きで、2枚合わせて使用してもお布団がずれずに快適。春・秋には合掛け1枚で、夏には肌掛け1枚で、冬には2枚合わせてカバーをつけてお使いください。
サイズ | 150×210cm | ダウンパワー | 370 |
羽毛の種類 | ドイツ産 ホワイトダック | ダウン比率 | 90% |
家庭で洗える羽毛布団。特殊技術により、極限まで不純物を取り除いたクリーンな羽毛を使用。そのため天日干し・水洗いが可能となり、心地よい使用感を維持できる、長くご愛用いただくに相応しい羽毛布団です。ホワイトグースダウン95%、側生地には60番手の糸で織り上げたサテン生地を採用。安心の日本製、ダウンパワー350以上。
最上級マザーグースダウン93%、側生地には80番手極細糸で織り上げたサテン生地を採用。さらに羽毛の充填量を約20%増量!素材の質、構造、組み合わせ、すべてにこだわった当店最高ランクの羽毛布団です。安心の日本製、ダウンパワー440以上。
羽毛布団をお探しなら「羽毛布団と言えば西川」といわれるほどの老舗メーカー、昭和西川株式会社の公式通販サイト「昭和西川ストアONLINE」を覗いてみるのはいかがでしょうか。
31,000万枚以上の販売実績を誇るレビュー4.5以上の日本製ドイツ産グース90%の「コンフォートマイスター羽毛布団」 や、1組で3way・365日快眠可能なフランス産ホワイトダック90%使用の「2枚合わせ羽毛ふとん」 は高品質でおすすめです。
羽毛布団の他にもCMでおなじみのタマゴ型の点で支える「ムアツふとん」など、ロングセラーの人気商品からタオルやホームウエア、ギフトなど幅広い商品を取り揃えてあります。
おすすめPOINT
羽毛布団の打ち直しは、羽毛を洗浄して新しい側生地で仕上げます。エコやコストの面でメリットがありますが、状態によっては買い替えの方がお得な場合もあるでしょう。羽毛布団を買う際は、品質の見極めが重要です。
50年以上の歴史を持つベッド専門店「ビーナスベッド」では、国内外のさまざまなベッドや、睡眠の質を上げるマットレス・枕・向上させるマットレスや寝具を豊富に取り扱っています。専門アドバイザーによるサポートもあるので、羽毛布団をお求めの際にはぜひ利用してみてください。
NERUSIA高弾性ウレタンマットレスは、 硬めのウレタンフォームがしっかりと身体を支えつつ、厚み2cmの中綿入りキルティングカバーによりフィット感のある寝心地を実現したマットレスです。
業界トップクラスの反発力73%の高弾性ウレタンが自然な寝返りをサポートしてくれるため、肩こりや腰痛、寝起きの疲れなどのお悩みをお持ちの方にもおすすめです。
キルティングカバーは夏面(吸汗速乾わた使用)と冬面(吸湿発熱わた使用)に分かれているため、1年中快適にご使用いただけます。防ダニ・抗菌・防臭加工を施しており、耐久性も高く、ロール状に三つ折りが可能など、マットレスに欲しい機能を全て詰め込んだ高品質・高機能マットレスに仕上がっています。圧縮梱包でお届けしますので、搬入の心配もいりません。
「雲のやすらぎプレミアムマットレス」 は「リモートワークで腰痛になった」「寝ても疲れがとれない」などのお悩みのある方におすすめな極厚17cm・5層構造のマットレスです。
まるで浮いているような寝心地の秘密は腰・背中・お尻などの負担を徹底研究してつくられた独自の体圧分散製法。また、夏は通気性・防ダニ・抗菌・防臭、冬は抜群の弾力・保温力・吸収力を発揮してくれるリバーシブル設計で、オールシーズン快適。安心の日本製で、へたりにくさ99.9%も実証済。さらにカバーも取り外して洗える新機能を搭載。
寝具業界では最長水準の100日間の返金保証キャンペーンも実施中。まずは一度試してみてはいかがでしょうか。
「エマ・マットレス」は「寝ている時に腰の痛みで目が覚める」「寝るまでに時間がかかる」「十分に寝ていても疲れを感じる」といった悩みをお持ちの方におすすめなマットレスで、体圧分散性の高さと、通気性の良さが特徴です。寝返りもしやすいので身体の一点に負荷がかかることも少なくなります。
「エマ・マットレス」には100日のお試し期間が設けられているので気軽に試すことが出来るのもポイントです。耐用年数が高く、10年保証も付いているので、安心して購入することができます。
「NELLマットレス」は「株式会社Morght」と老舗マットレス会社が共同開発したポケットコイルマットレスです。腰部分に硬めのポケットコイルを配置することで睡眠中の自然な寝返りをサポートしてくれるので、寝ている間に体にかかる負荷を軽減してくれます。また、薄いウレタンと不織布を交互に重ねた詰め物を使用ているので、通気性がよく、寝ている間の深部体温を下げ、気持ちのよい眠りを実現してくれます。
商品が到着してから120日のトライアル期間が設けられているのも嬉しいポイントです。特に、マットレスは実際に何日間か試してみないと寝心地などがわからないので、自分に合うマットレスを探している人はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
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