シルクのナイトキャップと枕カバーはどっちがおすすめ？メリットとデメリットを徹底比較

寝返りによる髪のダメージを抑えるために、シルク素材のナイトキャップと枕カバーのどっちを選ぶべきか迷っている人は多いのではないでしょうか。シルク素材のナイトキャップと枕カバーには、異なるメリット・デメリットがあります。どちらを使うべきか迷ったときは、髪の毛の長さや使用目的に合わせて選ぶことが大切です。

そこで今回はシルク素材のナイトキャップと枕カバーのメリット・デメリットを紹介します。選ぶときのポイントやおすすめの商品も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

シルク素材のナイトキャップ・枕カバーに期待できる効果

シルク素材のナイトキャップと枕カバーには、髪にかかる摩擦を軽減したり髪の乾燥を防いだりする効果が期待できます。
まずは、共通して期待できる効果を紹介します。

髪にかかる摩擦が軽減される

シルクは肌触りがなめらかで柔らかい素材なので、寝ている間に髪にかかる摩擦を軽減できます。

人は寝ている間に20～30回ほどの寝返りを打っているといわれており、髪が擦れることで日々ダメージが蓄積しやすくなるのです。ダメージが蓄積すると、髪表面のキューティクルが剥がれて内部の水分が逃げやすくなってしまうので、シルク素材の枕カバーやナイトキャップを使って、髪への負担を軽減しましょう。

髪が乾燥しにくくなる

シルクを構成する物質に「セリシン」と呼ばれるタンパク質があります。セリシンは人間の肌の成分に極めて近い構造をしており、髪や頭皮に吸着して潤いを保つ働きがあります。

シルク素材のナイトキャップや枕カバーを使用すれば、髪や頭皮が保湿されて、艶のある美しい髪に近づくでしょう。

シルク素材のナイトキャップがおすすめな人

シルク素材のナイトキャップが向いているのは、以下のような人です。

• 髪全体のケアをしたい人
• ロングヘアの人
• 髪のボリュームが多い人
• 寝癖や髪の絡まりを予防したい人
• 頭皮のケアをしたい人

髪や頭皮全体を包み込んでくれるナイトキャップは、髪や頭皮の集中ケアをしたい人に適しています。一方、ナイトキャップを被ることに手間を感じたり、頭の締め付けが気になったりする人は枕カバーを選んだ方がよいでしょう。

シルク素材の枕カバーがおすすめな人

シルク素材の枕カバーが向いている人は、以下のとおりです。

• 髪だけでなく肌のケアもしたい人
• ショートヘアやボブの人
• 肌触りを楽しみたい人
• 睡眠環境をなるべく変えたくない人
• オールシーズン使える枕カバーを探している人

枕カバーであれば、寝返りによる肌への摩擦も軽減できます。また、枕カバーを取り替えるだけなので睡眠環境を大きく変えなくていいのも嬉しいポイントです。

ただし、毛先にかかる摩擦は軽減しにくいため、ロングヘアの人や髪を優先的にケアしたい人にはあまり向いていません。

シルク素材のナイトキャップを選ぶメリット

シルク素材のナイトキャップを選ぶメリットには、以下のようなものがあります。

• 髪全体のケアができる
• 髪の絡まりや寝癖を抑えられる
• 寝ている間の暑さや寒さを軽減できる
• 頭皮のトラブルを予防できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

髪全体のケアができる

ナイトキャップは、髪の長さやボリュームに合った商品を使用することで、髪全体のケアができます。一方、シルク素材の枕カバーでは枕からはみ出した部分のケアができません。そのため、ロングヘアの人や髪にボリュームがある人は、ナイトキャップを選ぶのがおすすめです。

髪の絡まりや寝癖を抑えられる

就寝中に何度も寝返りを打つと、髪が絡んだり寝癖が付いたりすることがあります。ナイトキャップに髪の毛をきれいにまとめて入れれば、寝返りで髪の毛がぐしゃぐしゃになるのを防ぎやすくなります。

髪の絡まりや寝癖で朝のスタイリングに時間がかかっている人は、ナイトキャップを使ってみましょう。

寝ている間の暑さや寒さを軽減できる

ナイトキャップは、髪のケアだけでなく、冬場の頭の寒さを軽減する効果もあります。なかでも、吸水性に優れているシルク素材は、寝汗をたくさん吸収できるので、寝苦しい夜でも快適に眠りやすくなります。加えて、通気性も優れているため、暑い夏でも蒸れにくいという魅力もあります。

頭皮のトラブルを予防できる

頭皮の乾燥を放置すると、かゆみや抜け毛といったトラブルを引き起こす原因になります。そのようなときにシルク素材のナイトキャップを使えば、肌の成分に極めて近い構造をしているセリシンの働きによって頭皮の乾燥を防止できる可能性があります。

加えて、就寝中に頭皮を無意識にかいて傷付けることを防げるのもナイトキャップならではのメリットです。頭皮の乾燥や刺激を軽減したい人は、シルク素材のナイトキャップを使用してみましょう。

シルク素材のナイトキャップを選ぶデメリット

シルク素材のナイトキャップは、慣れるまで違和感が出たり、寝癖が付いたりする可能性があります。

ここでは、ナイトキャップを選ぶデメリットを紹介します。

慣れるまで違和感が出やすい

ナイトキャップを初めて着用する人は、慣れるまでに窮屈に感じたり、ずれが気になったりする場合があります。なかには、何か被った状態で寝ることに違和感が生じ、なかなか寝付けない状況になることも考えられます。

違和感を少しでも減らすためには、頭の大きさに合わせてサイズ調整ができる商品を選ぶのがおすすめです。

使い方によっては寝癖が付く

ナイトキャップを髪の毛が濡れた状態のまま被ったり、髪を丁寧にまとめずに入れたりすると寝癖が付く原因になります。髪の毛をしっかり乾かさずに被ると、雑菌が繁殖して頭皮のかゆみなどのトラブルを引き起こす可能性もあります。

そのような状況を避けるためにも、髪の毛をしっかり乾かして、丁寧に整えた状態で被るようにしましょう。

シルク素材の枕カバーを選ぶメリット

シルク素材の枕カバーならではのメリットには、以下のようなものがあります。

• 美肌効果が期待できる
• 違和感が出にくい
• 肌触りを楽しめる
• オールシーズン使える

1つずつ詳しく紹介します。

美肌効果が期待できる

寝返りによる摩擦は髪の毛だけでなく、肌にも影響を与えます。シルク素材の枕カバーであれば、肌にかかる摩擦を軽減したり肌の乾燥を防いだりする効果が期待できます。

一方、ナイトキャップは髪を守るアイテムであり、肌のダメージを抑えることはできません。髪だけでなく肌のケアもしたい人は、シルク素材の枕カバーを選ぶのがおすすめです。

違和感が出にくい

シルク素材の枕カバーを取り入れる場合は、現在使っている枕カバーを取り替えるだけで済みます。一方、ナイトキャップは慣れるまで違和感が出て寝付けない可能性があります。

枕カバーであれば被る動作も必要ないので、手間をかけずにシルク素材のアイテムを取り入れたい人におすすめできます。

肌触りを楽しめる

シルク素材の枕カバーは、寝ている間にシルク素材特有のなめらかな肌触りを楽しめます。好みの肌触りのものに触れると、リラックスした状態で眠れるといわれています。

一方、ナイトキャップは被って使うので、寝ている間に肌触りを楽しむことが基本的にできません。シルク素材に触れながら眠りにつきたい人は、枕カバーを選んでみましょう。

オールシーズン使える

シルク素材は吸放湿性に優れており、寝汗をスムーズに吸収・放出してくれます。通気性も優れているので、夏の寝苦しさを気にせずに眠れるでしょう。加えて、保温性もあるため、冬場でも温かく包まれるような寝心地を味わえます。

オールシーズン使える枕カバーを探している人は、シルク素材を選んでみましょう。

シルク素材の枕カバーを選ぶデメリット

シルク素材の枕カバーは、お手入れの手間がかかったり滑りやすさが気になったりする場合があります。
ここからは、シルク素材の枕カバーを選ぶデメリットを見ていきましょう。

お手入れの手間がかかりやすい

シルクはデリケートな素材なので、洗濯機を使って丸洗いすることが基本的にできません。加えて、直接日光に当てると変色する恐れがあるため、陰干しが推奨されています。

肌が直接触れる枕カバーは、ナイトキャップより汚れやすいため、メンテナンスに手間を感じる人もいるでしょう。

シルク素材の枕カバーのお手入れ方法は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

シルクの枕カバーの効果とは？美容面でのメリットやおすすめ商品をご紹介

滑りやすさが気になる

シルク素材は表面がツルツルしているので肌触りがよい反面、寝返りを打つときに滑りやすさを感じることがあります。寝返りを打つたびに頭が滑ったり枕から落ちたりすると、眠りが浅くなってしまいます。

枕の寝心地が変わると眠れなくなるという人は、ナイトキャップを選ぶのがおすすめです。

シルク素材のナイトキャップの選び方

シルク素材のナイトキャップは、髪の長さや好みの使用感に合わせて選ぶのがおすすめです。
ここでは、シルク素材のナイトキャップの選び方を紹介します。

髪の長さで選ぶ

ショートヘアの人はキャップ型、ロングやミディアムヘアの人は筒型のナイトキャップがおすすめです。

ロングヘアやミディアムヘアの人がキャップ型を被ると、ナイトキャップの中で髪の毛の絡まったり摩擦が起きたりする可能性があります。そのような状況が続くと寝癖がつく原因になってしまうので、自分の髪の長さより1～2cmほど長い筒型のものを選ぶようにしましょう。

タイプで選ぶ

シルク素材のナイトキャップを大きく分けると、リボンタイプとゴムタイプがあります。

ゴムタイプはフィット感があり、脱げにくい特長があります。伸縮性に優れているため、髪の毛の長い人やボリュームが多い人におすすめです。一方、締め付け感が気になったり、額に痕が付いたりすることがあります。

リボンタイプであれば、自分の頭の形や髪の毛のボリューム、長さに応じてサイズを調整できます。締め付け感を軽減したい人は、リボンタイプを選ぶのがおすすめです。

シルク素材の枕カバーの選び方

シルク素材の枕カバーを選ぶときは、サイズや着脱方法をチェックしましょう。
ここからは、シルク素材の枕カバーを選ぶときのポイントを紹介します。

サイズで選ぶ

枕より大きいカバーを使うと枕がずれやすくなります。一方、カバーが小さいと枕が変形してしまうので注意が必要です。そのような状況を避けるには、枕カバーと枕のサイズ表記が同じになるように選びましょう。

メーカーによっては洗濯や乾燥による縮みを考慮して、枕より大きめのサイズになっている場合があります。また、枕の一般的なサイズとされている43cm×63cmと異なる大きさのものもあるので、実際に使っている枕のサイズを測ることをおすすめします。

枕カバーのサイズの選び方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

枕カバーのサイズについて｜サイズの選び方や測り方、選ぶ際のポイントを解説

着脱方法で選ぶ

枕カバーの主な着脱方法には、封筒式とファスナー式の2つがあります。

封筒式は、ファスナーが付いていない袋状の枕カバーです。着脱が簡単にできる反面、寝返りによってずれる可能性があります。

ファスナー式は、着脱の手間がかかりやすいものの、カバーがずれたりカバーの中にほこりがたまったりしにくい特長があります。

髪にもお肌にも優しいおすすめシルク製品5選

まとめ

シルク素材のナイトキャップは髪や頭皮全体を包み込んでくれるので、髪や頭皮を優先してケアしたい人に向いています。一方、肌にも触れる枕カバーは髪だけでなく、肌にかかる負担も軽減できるため、肌のケアもしたい人におすすめです。

ナイトキャップや枕カバーのどちらを選ぶべきか悩んだときは、それぞれの違いや使用する目的、重視するポイントから自分に合った方を選んでみてください。