ナイトキャップにはどんな効果がある？正しい使い方で効果を実感しよう

髪のダメージを抑えたい人におすすめなのが、就寝中に頭にかぶる「ナイトキャップ」です。ナイトキャップにはさまざまな効果がありますが、効果を実感するには正しい使い方が必要になります。本記事では、ナイトキャップの効果や逆効果になる使い方などを詳しく解説します。ナイトキャップの効果について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ナイトキャップとは

「ナイトキャップ」とは、その名前の通り夜眠るときにかぶる帽子のことです。サンタクロースの三角帽子や童話に出てくるおばあさんがかぶっている丸いキャップといえばわかりやすいかもしれません。もともと西洋でしらみの防止や防寒のために生まれたアイテムですが、近年では本来の目的だけでなく美容の観点からも注目されています。

ナイトキャップにはどんな効果がある？

それでは、ナイトキャップにはどのような効果があるのでしょうか。主な5つの効果を取り上げて解説します。

髪を摩擦から保護する

ナイトキャップには髪を摩擦から保護する効果があります。寝ている間は、寝返りで頭を動かすたびに髪と枕が擦れ、摩擦が起きやすいものです。このような摩擦は枝毛や切れ毛などの原因になるため、できるだけ抑える必要があります。ナイトキャップをかぶって寝れば摩擦が起こりにくくなり、ダメージを最小限に抑えられるのでおすすめです。

頭皮を乾燥から守る

頭皮を乾燥から守ることもナイトキャップの効果の一つです。就寝中は、髪や頭皮も身体と同じように水分が奪われやすい状態になりがちです。特に頭皮が乾燥するとフケやかゆみを引き起こすおそれがあります。ナイトキャップをかぶることでキャップ内の湿度が保たれ、乾燥の防止に効果があります。

寝癖や絡まりを予防する

ナイトキャップには、寝癖や髪の絡まりを防止するといった効果もあります。ナイトキャップに丁寧に髪を収めておけば、寝ていてもある程度スタイルがキープされるので、広がったりはねたりしにくいでしょう。朝のスタイリング時間の短縮にもつながります。

暑さ寒さ対策に良い

暑さ寒さ対策としてもナイトキャップは活躍します。暑い夜は汗を吸収し、おくれ毛などをしっかり収めることで髪の張りつきの不快感を防いでくれます。また、寒い夜は頭部を冷えから守って温めてくれます。快適な睡眠のためにもおすすめのアイテムです。

寝具の汚れを防ぐ

ナイトキャップには寝具の汚れを防ぐ効果もあります。布団や枕カバーには、就寝中の汗・皮脂などが付着しやすく、そのままの状態でいると汚れが酸化して不衛生な状態になりやすいです。ナイトキャップをかぶって寝ることで頭皮から出る汚れが吸収され、寝具を清潔に保ちます。

間違ったナイトキャップの使い方は逆効果に｜具体的には？

ナイトキャップにはさまざまな効果がありますが、間違った使い方をしていると逆効果になってしまいます。ここでは、間違った使い方を具体的に取り上げて解説します。

髪が乾かさずにかぶる

髪を乾かさずにナイトキャップをかぶると、湿気がこもって雑菌が繁殖する原因になります。髪や頭皮に雑菌が付着することで起こるフケ・かゆみには注意が必要です。また、濡れた状態ではキューティクルが開いたままなので、髪に含まれている水分やタンパク質が外に流れやすくなります。髪の傷みにつながるため、しっかり根元まで乾かしてからかぶることが大切です。

寝汗で蒸れているのにかぶり続ける

乾かしていない髪同様、寝汗もナイトキャップの中が蒸れる要因です。寝汗で蒸れると雑菌が繁殖してトラブルが起こりやすいため、汗をかきそうな時期や汗をかきやすい人は、寝室の温度・湿度を適切に調整する必要があります。

合わないサイズのものを使っている

合わないサイズのナイトキャップを使っているのも逆効果になってしまいます。締め付けがきついものや就寝時に脱げてしまうものはサイズが合っていないといえます。ナイトキャップを選ぶときは、自分の頭の形や髪の長さに合わせたサイズを選ぶことが大切です。

素材の通気性が悪い

ナイトキャップは素材によっては通気性が悪いものもあります。蒸れやすい素材は頭皮トラブルの原因になるので注意が必要です。化学繊維の素材はなるべく避け、シルクやコットンなどの天然素材を選ぶのがおすすめです。

髪をかきあげてかぶる

髪をかきあげてナイトキャップをかぶると、髪が引っ張られて毛根に負担がかかりやすくなります。オールバックのように髪を強く引っ張るかぶり方をするのは避けた方が良いでしょう。

快眠できる寝室環境を整えることも逆効果にならないコツ

ナイトキャップが逆効果にならないようにするには、快眠できる寝室環境を整えることも大切です。特に、寝具の汚れや汗をかきやすい環境では睡眠の質が低下するおそれがあります。寝具を清潔に保つ、室温を適切に管理するといった配慮が必要です。

ナイトキャップの効果を実感するためのかぶり方・選び方

ナイトキャップの効果を実感するには選び方が重要です。ここでは、4つの選び方を取り上げて解説します。

根元までしっかり髪を乾かしてからかぶる

ナイトキャップの効果を実感するには、しっかりと髪を乾かしてからかぶることが大切です。タオルで拭くだけでなく、ドライヤーを使って毛先から根元まで乾かすことを心がけると良いでしょう。

自分に合った素材を選ぶ

ナイトキャップは素材によって機能が異なるため、自分に合ったものを選ぶのがおすすめです。たとえば、シルクは吸湿性と放湿性に優れていて蒸れにくく、髪のうるおいを保つ保湿力も高いのが特長です。また、コットンは肌に優しく、高い耐久性とリーズナブルさが魅力です。

自分に合ったサイズや形を選ぶ

ナイトキャップはサイズや形が合わないと本来の効果を発揮しにくいです。そのため、自分に合ったサイズや形を選ぶ必要があります。実際に手に取って確認するのがおすすめですが、できない場合はサイズの調節ができるものや伸縮性があるもの、深くかぶれるタイプのものを選ぶと良いでしょう。また、ショートヘアの方はキャップ型、ロングヘアの方はヘアバンド型のナイトキャップを選ぶのがおすすめです。

洗濯しやすいものを選ぶ

ナイトキャップは寝ている間の汗や皮脂を吸収するため、汚れが蓄積しやすいです。使用を続けると不衛生なため、こまめな洗濯が必要になります。洗濯しやすい素材や形のものを選び、洗い替え用のスペアも用意しておくと安心です。

ナイトキャップでおすすめの素材はシルク100％

なめらかな柔らかい髪を目指すならシルク100％のナイトキャップがおすすめです。シルクは髪の成分と同じ動物性たんぱく質でできており、保湿性が高く静電気が起きづらいため、ナイトキャップの素材として最適です。ただし、繊細なので手入れに気を付ける必要があります。

シルクのナイトキャップには偽物もあるから注意しよう

ナイトキャップはシルク素材のものがおすすめですが、シルクには偽物もあるので注意が必要です。慣れている人なら見た目や触り心地で見分けることが可能ですが、基本的には信頼できるショップで購入するのが一番です。その場合、公式サイトにシルクの証明書の記載があるかどうかで見分けると良いでしょう。

シルクのナイトキャップと枕カバーならどちらが良い？

同じシルク素材のナイトキャップと枕カバーならどちらを選べば良いか、迷うこともあるのではないでしょうか。髪のケアを重視するならナイトキャップがおすすめです。一方、シルクの枕カバーは肌と髪の両方をケアしたい人におすすめです。また、ナイトキャップを毎晩かぶるのが面倒な人や、かぶることで髪がペタッとするのが気になる人は枕の方が適しているでしょう。

癖が付きづらいナイトキャップのかぶり方

ここでは、癖が付きづらいナイトキャップのかぶり方を髪の長さや形別に紹介します。

ロングヘア：キャップ型の場合

ロングヘアでキャップ型のナイトキャップをかぶるときは、次の方法で行います。

1. 髪を下ろした状態で頭の上にかぶる
2. 下ろした髪を片手でまとめ、まとめた手をそのままキャップの中に入れる
3. もう片方の手でキャップに入れた髪を上からつかみ、まとめていた手は外に出す
4. キャップからはみ出た髪を入れ込む
5. 全体を整えるようにして完成

この場合、無造作に髪を入れ込むのではなく、いったんまとめた状態で収めるのがポイントです。

ミディアムヘア〜ショートヘア：キャップ型の場合

ミディアムヘアでキャップ型のナイトキャップをかぶるときは、次の方法で行います。

1. 頭に軽くかぶる
2. 髪を左右に均等に分ける
3. 左右の髪を後ろで交差させながら、キャップの中に収める
4. 毛先を内側に丸めるようにしながら、丁寧にキャップの中に入れ込む
5. 深めにかぶり直し、脱げないように調整する

右側の髪は自然な流れに従って左後ろ側へ、左側の髪は右後ろ側へとクロスさせるようにしてキャップの中に収めるのがポイントです。顎までの長さのショートヘアの場合は、通常のキャップをかぶるのと同じようにかぶると良いでしょう。

ロングヘア：ヘアバンド型の場合

ロングヘアの場合、ヘアバンド型のナイトキャップが使いやすいです。手順を紹介します。

1. 髪を下ろした状態で頭の上からかぶり、首元まで下げる
2. 後ろの髪を外に出す
3. 前髪を押さえながら、額の位置まで持ち上げる
4. 後ろに伸ばし、外に出していた髪を中に収める

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ナイトキャップは毎日使うと髪が抜けやすくなる？

毎晩ナイトキャップを使用して髪が抜けやすくなるということはありませんが、間違ったかぶり方をすると髪に負担がかかることはあります。ナイトキャップを効果的に使うためにも、適切なサイズを選んで正しいかぶり方をすることが大切です。

ナイトキャップに関するQ&A

ナイトキャップについてのQ&Aをまとめました。参考にしてみてください。

毎晩使っても問題ない？

ナイトキャップは毎日使うものなので問題ありません。ただし、清潔を保つためにもこまめな洗濯が必要です。スペアを何枚か用意しておいて交代で使うようにすると劣化も防ぎやすいのでおすすめです。

髪が乾燥する場合はどうすれば良い？

ナイトキャップを使っても髪が乾燥する場合は、入念な保湿ケアを心がけると良いでしょう。たとえば、ヘアオイルを使用する、保湿効果のあるシャンプーに変えるなどの方法を試してみると効果が出やすいです。

ナイトキャップは基本的に週に1回ペースで洗濯しよう

ナイトキャップは週1回の洗濯が一般的とされています。しかし、使用頻度や汗などによっても洗濯間隔は異なるため、汚れが気になる場合はその都度洗うようにしましょう。

まとめ

ナイトキャップには、髪の摩擦防止や寝癖予防、頭皮の保湿など多くの美容効果が期待できます。しかし、効果を実感するには髪を乾かしてからかぶる、適切なサイズを選ぶなど、正しい使用方法を心がけることが重要です。素材選びも大切で、特にシルク100%は保湿性が高く、髪に優しい素材としておすすめです。ぜひ、毎日清潔に使って髪と頭皮のケアに役立ててみてください。