シーツのサイズが合わないとどうなる？種類や特徴、選び方なども併せて解説

敷布団やマットレスの汚れを防止するのがシーツの役割です。シーツには主に2種類ありますが、それぞれサイズや取り付け方が異なるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。本記事では、シーツの主な2種類の特徴やシーツのサイズ、選び方などについて詳しく紹介します。シーツのサイズについて悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

布団やマットレスに合うシーツの種類は主に2種類

布団やマットレスに適したシーツは、主に「フラットシーツ」と「ボックスシーツ」の2種類です。ここでは、それぞれの特徴について解説します。

フラットシーツ

「フラットシーツ」は、一枚の布でできたシンプルなシーツです。マットレスや敷布団に被せ、はみ出た部分を下に挟み込んで使います。フラットシーツのメリットは、洗濯や畳むのが簡単で手入れしやすい点です。また、作りが単純なので比較的安価です。ただし、寝返りでずれやすく、しっかりベッドメイキングする必要があります。特に重量のあるマットレスでは、持ち上げながらセットするのに労力がかかるといったデメリットがあります。

ボックスシーツ

「ボックスシーツ」は、入口の周辺にゴムが入っているタイプのシーツです。マットレスや敷布団を包み込むように、端から引っ掛けて被せて使います。簡単にベッドメイキングができ、寝返りを打ってもずれにくいのが大きな特徴です。つけ外しの簡単さが魅力ですが、乾燥時に四隅が乾きにくいことがあります。

シーツのサイズは何がある？

ここでは、シーツのサイズをフラットシーツとボックスシーツ別に紹介します。

フラットシーツのサイズ一覧

フラットシーツは折り込んで使用するため、基本的に同サイズの敷布団やマットレスよりも大きめのサイズになっています。一般的なサイズは下記の通りです。

ただし、メーカーによって異なる場合もあります。あらかじめマットレスや敷布団のサイズを測っておき、大きめのものを選択することをおすすめします。

ボックスシーツのサイズ一覧

ボックスシーツはマットレスに使用するのが基本です。そのため、横幅がマットレスと同じものを選ぶと良いでしょう。一般的なサイズは下記の通りです。

ただし、ボックスシーツの場合、マットレスの厚みも考慮する必要があります。上記のサイズ（幅×長さ）だけでなく、マチの寸法にも注意が必要です。マチはマットレスの厚み＋5〜10cm程度のものが使いやすいでしょう。

シーツのサイズが合わないと起こるデメリット

シーツのサイズが合わないとどのようなデメリットがあるのでしょうか。ここでは、シーツのサイズが合わない場合に起こりやすい2つのデメリットを取り上げて解説します。

寝心地が悪く睡眠の質が低下する

シーツはしわがない状態で使うのが理想的だと言えます。合わないサイズのシーツはしわが寄り、身体に不均一な圧力がかかりやすいです。寝心地に影響し、睡眠の質が低下するおそれがあるため、適切にフィットするシーツを使う必要があります。

マチが合わず見た目も悪くなる

ボックスシーツの場合、マチが合わないことで問題が生じやすいです。小さすぎるとマットレスとの間に過度の張力が生まれ、窮屈な状態になります。反対に、大きすぎると不要な余りが出てしまい、ずれたりたるんだりしやすいです。寝心地だけでなく見た目も悪くなるため、注意が必要です。

快眠のためのシーツの選び方

それでは、心地よく眠るためにはどのようなシーツを選ぶと良いのでしょうか。ここでは、快眠のためのシーツの選び方を4つ取り上げて解説します。

手軽に手入れができるものを選ぶ

シーツは定期的な手入れが必要です。そのため、手入れのしやすさで選ぶと良いでしょう。ボックスシーツはゴムが入っていて着脱が簡単なので、洗濯や取り扱いが容易です。また、寝返りによるずれも少ないため、日々の手直しの手間も軽減されます。手入れのしやすさを考慮した場合、フラットシーツよりボックスシーツがおすすめだと言えます。

好みの色やデザインを選ぶ

シーツを好みの色やデザインで選ぶのも良い方法です。ただし、化学染料を使った柄のシーツは染料がプリントされている分、通気性や吸湿性が低くなるおそれがあります。寝心地重視なら無地のシーツを選ぶのがおすすめです。

好みの素材で選ぶ

シーツは肌に直接触れるため、心地よく感じる素材を選ぶと快眠を得られやすいです。シーツの素材にはそれぞれ特徴があります。綿は一年中使用可能で吸水性に優れ、羊毛は冬向きで保温性が高いです。絹は肌触りが良く吸湿性があり、麻は夏向きで涼しい寝心地です。ポリエステルは手入れが楽ですが蒸れやすい傾向があります。これらの特性を理解し、季節や好みに合わせて選んでみても良いでしょう。

機能性に優れたものを選ぶ

機能性に優れたシーツを選ぶのもおすすめです。防臭や防ダニ、抗菌など清潔に保つ機能を備えたシーツを使うことで、マットレスも長持ちしやすくなります。また、季節に応じた温度調節ができるシーツ選びも重要です。人は寝ている間にコップ1杯ほどの汗をかくと言われているため、吸湿性や放湿性に優れたシーツを選ぶと良いでしょう。

シーツの手入れはどうすればいい？

ここでは、シーツの適切な手入れ方法を洗濯時と干す時に分けて解説します。

洗濯方法と洗濯頻度

シーツを洗濯する際は、じゃばら折りにして洗濯ネットに入れることで生地へのダメージを軽減できます。また、洗濯表示を必ず確認し、指示に従って洗濯します。洗濯頻度は週に1回程度を目安にすると良いでしょう。見た目では汚れが分からなくても、実際には汗や皮脂、ハウスダストなどが日々蓄積しています。定期的な洗濯によって清潔で快適な睡眠環境を維持することができ、結果として良質な睡眠につながります。

効率のいい干し方

シーツを効率よく乾燥させるには、干し方に工夫が必要です。シーツを広げて干す際は布同士が重ならないよう注意しましょう。重なった部分は乾きにくく、湿気が残りやすいためです。また、シーツの間に適度な空間を設けることで空気の通り道を確保できます。これにより、風通しが良くなって乾燥時間を短縮できます。屋外で干す場合は、風向きを考慮してシーツを配置するとさらに効果的です。室内干しの際は、扇風機やサーキュレーターを活用して空気を循環させると乾燥効率が格段に上がります。

睡眠の質UPのためにはマットレスの選び方も大事！選ぶ際のポイントは？

睡眠の質を上げるには、シーツだけでなく適切なマットレスを選ぶことも重要です。ここでは、マットレスを選ぶ際のポイントを3つ紹介します。

自分の体格に合わせて選ぶ

マットレスは、大きいほど手足を伸ばせたり寝返りが打ちやすかったりしますが、スペースの都合で置きづらい場合も多いのではないでしょうか。適切なマットレスを選ぶ際は、自分の体格に合わせるのがおすすめです。最低限のサイズは幅＝肩幅＋30cm、長さ＝身長＋35cmと言われています。ただし、快適な睡眠のためには、これより少し余裕があるサイズを選んだ方が良いでしょう。

自分のライフスタイルに合わせて選ぶ

マットレスはライフスタイルに合わせたものを選ぶ必要があります。部屋の広さや収納のしやすさを考慮して選ぶと、睡眠時だけでなく日中の生活も快適になります。たとえば、コンパクトに折りたたんで収納できるマットレスなら、狭い部屋でも使いやすいでしょう。

自分の睡眠スタイルに合わせて選ぶ

自分の睡眠スタイルに合わせて選ぶのも良い方法です。この場合、特に注意したいのは寝返りの多さです。寝返りが多い人は、少し大きめのサイズを選ぶことをおすすめします。サイズだけでなく、弾力やフィット感なども合わないと睡眠の質が低下しやすいため、必ず確認しておくことが重要です。

まとめ

シーツは敷布団やマットレスの汚れを防ぐ重要な役割を果たします。主にフラットシーツとボックスシーツの2種類があり、それぞれ特徴が異なります。シーツ選びではサイズが重要で、合わないと寝心地が悪くなり睡眠の質が低下する可能性があります。快眠のためには、手入れのしやすさ、好みのデザインや素材、機能性を考慮して選ぶことも大切です。また、定期的な洗濯と適切な干し方で清潔に保つ必要があります。シーツだけでなくマットレスも体格・ライフスタイル・睡眠スタイルに合わせて選ぶことで、より良質な睡眠が得られるでしょう。