ローベッドの購入は後悔するって本当？失敗しない選び方やおすすめの商品も紹介

ローベッドは、部屋を広く見せる効果があり人気のベッドです。ベッドフレームの中では比較的価格が安いものが多いですが「失敗したくない」「買って後悔したくない」と思う人も多いでしょう。本記事では、ローベッドのメリットとデメリット、後悔しないベッドの選び方などを詳しく解説しています。ベッド選びの際に参考にしてみてください。

ローベッドは人気のベッドのひとつ

ローベッドの最大の特徴は背の低さです。狭い部屋でもすっきりと広くみせることができ、人気を集めています。万が一転落しても怪我のリスクが少ない点も、人気の理由のひとつです。また、ローベッドはシンプルなデザインのものが多いため、他のインテリアとも馴染みやすく、部屋の雰囲気作りの邪魔になりません。パーツの数が少ないものだと比較的安価なのも嬉しいポイントです。

ローベッドの購入は後悔するって本当？

人気のローベッドですが「選び方を間違えて後悔した」という人もいるようです。サイズ選びを間違えたり、背が低いことで床のホコリが気になったりと、買った後にデメリットに気付く場合もあります。ローベッドはベッドと床の距離が近いため、ベッド下を収納スペースとして活用できず、後悔するケースもあるようです。失敗せずにベッドを買うためには、事前に選び方のポイントを把握しておくことが大切です。

ローベッドのデメリットとは

シンプルで使いやすいローベッドですが、どのようなデメリットがあるのでしょうか。購入前にしっかり確認しておきましょう。

収納機能が少ない

前述したように、ローベッドには高さがないため、ベッド下を収納スペースにできません。収納スペースが欲しい人や、荷物が多めの人は不便に感じることもあるでしょう。収納が欲しい人は、別で棚や引き出しなどを購入する必要があります。

立ち上がるときに負担がかかりやすい

ローベッドの特徴である背の低さは、立ち上がるときに腰や膝に負担がかかりやすいというデメリットになることもあります。腰痛持ちの人や膝が悪い人にはローベッドは不向きと言えるでしょう。ベッドが低くて立ち上がりにくいと感じる場合、厚みのあるマットレスを敷くことで高さが出て立ち上がりが楽になることがあります。

ホコリやハウスダストを吸い込みやすい

ローベッドは床との距離が近いため、寝ているときにホコリやハウスダストを吸い込みやすく、吸い込み続けると、アレルギー性鼻炎や喘息などの症状を引き起こす可能性があります。こまめに換気をする、一週間に一度はベッド周りを掃除するなど、なるべくホコリやハウスダスト対策をするようにしましょう。

ローベッドのメリットとは

デメリットがある一方で、ローベッドには魅力的なメリットも多くあります。ここからは、ローベッドのメリットを見ていきましょう。

部屋に開放感が生まれる

ローベッドは背が低いため、部屋全体を広く見せられます。狭い部屋では、ベッドの存在感によって部屋が窮屈に感じることもあるでしょう。ローベッドなら開放感があり、スタイリッシュでおしゃれな雰囲気を演出しやすいです。

通気性に優れ湿気に強い

ローベッドはベッドの下に10〜20cmほどのすき間があります。床に直接敷くフロアベッドと比較して通気性がよく、湿気が溜まりにくいです。カビが発生しにくいのは大きなメリットでしょう。ローベッドの中でも、すのこタイプはより湿気が溜まりにくくおすすめです。

安定感と耐久性に優れている

ローベッドは、高さのあるベッドに比べて揺れにくく安定感があります。体格が大きい人や、寝相が悪い人でも安心してベッドに身を任せられるでしょう。耐久性にも優れているため、一つのベッドを長く愛用できるのも嬉しいポイントです。

厚みのあるマットレスにも合う

体格が大きい人や体重が重い人は、厚みのあるマットレスの方が快適に眠りやすいでしょう。しかし、高さのあるベッドに厚いマットレスを合わせると、高くなりすぎて逆に眠りにくい人もいるかもしれません。ローベッドなら、ベッドの高さが低いため、厚みのあるマットレスを合わせても高くなりすぎません。高くなりすぎて転落し、怪我をするリスクも減らせるでしょう。

敷布団にも合わせやすい

ローベッドはマットレスだけではなく、敷布団を合わせて使えるタイプもあります。布団を床に直接敷くより湿気がこもりにくいため、快適に眠れるでしょう。和室の雰囲気にもマッチするので、和室を寝室にしたい人や、布団感覚でベッドを使いたい人にもおすすめです。

ローベッドは主に3つのタイプがある

ローベッドは主に「フラットタイプ」「ステージタイプ」「囲みタイプ」があります。それぞれの特徴を確認し、自分に合ったローベッドを選びましょう。

フラットタイプ

フラットタイプは、床板とフレームが一体化しているローベッドです。床板の上に直接マットレスを敷いて使用します。フロアベッドに比べてやや背が高いため、ホコリやハウスダストが気になりにくいでしょう。また、ほどよい高さでベッドメイキングがしやすいのも特徴です。

ステージタイプ

ステージタイプは、大きめの床板の上にマットレスを敷いて使うローベッドです。フレームそのものが床板になっているため、安定感があります。きしみにくい商品が多いのも特徴です。ベッドよりも横幅が狭いマットレスを選べば、余ったフレームをサイドテーブルとして活用できます。

囲みタイプ

囲みタイプは、ベッドフレームにマットレスをはめ込んで使うローベッドです。床板をベッドフレームで囲むような構造で、マットレスがずれる心配がありません。ただし、幅のサイズが決まっているため、マットレスを選ぶときはしっかり測定して購入する必要があります。

ローベッドはこんな人におすすめ

「自分にローベッドは向いている？」と疑問に思う方もいるかもしれません。ここでは、ローベッドが向いているのはどんな人なのかを紹介していきます。

狭い部屋に住んでいる

狭い部屋で一人暮らしをしている人は、部屋を広く見せる効果があるローベッドがおすすめです。他の家具も高さを抑えた商品を選べば、より開放感のある部屋に仕上がるでしょう。狭い部屋でもスッキリとした印象になりやすいです。

小さな子どもと一緒に寝ている

小さな子どもと一緒に寝る予定がある人にも、ローベッドがおすすめです。もしベッドから落ちてしまっても怪我のリスクが少なく、安心して寝られるでしょう。連結可能な商品を選んだり、シングルベッドやセミダブルベッドを並べたりすれば、ファミリーベッドとしても使えます。将来的に別々のベッドとして使えるのも魅力的です。

厚みのあるマットレスを使用している

厚みのあるマットレスを使いたい人は、ローベッドとの相性がぴったりです。ローベッドは厚いマットレスを乗せても圧迫感が出にくく、部屋が窮屈に見えません。マットレスの厚みにこだわりたい人は、背が低いベッドフレームを選ぶのがおすすめです。

インテリアにこだわっている

ローベッドは、インテリアにこだわりがある人にも向いています。ローベッド自体の主張が少ないため、和室、洋室、カラフルな子ども部屋など、どの部屋にもマッチするでしょう。他のインテリアとも馴染みやすく、部屋の雰囲気を邪魔しないのがポイントです。

ベッドを長期間愛用したい

ローベッドは耐久性に優れていて、一つのベッドを長期間愛用したい人にもおすすめです。安定感のあるデザインのため、部屋の雰囲気が変わっても問題なく使用できます。また、比較的組み立ても簡単で、引っ越しの際にも解体・組み立てがしやすいでしょう。

布団の上げ下げが手間に感じる

普段、床に布団を敷いて寝ている場合、布団の上げ下げが面倒に感じている人もいるでしょう。そんな人にもローベッドはおすすめです。ローベッドで布団を使用すれば、毎日布団をしまう必要がなく、手間を省けます。また、布団によるカビの発生が心配という人も、通気性のよいローベッドがぴったりです。

ローベッドの掃除方法は？

ローベッドは背が低いため、ベッド下をどのように掃除したらいいのか悩むかもしれません。ポイントを抑えれば、簡単にホコリやカビ・ダニ対策が可能です。

フローリングワイパーやモップを活用する

ベッド下のホコリは、フローリングワイパーやモップを使って拭き取りましょう。フローリングワイパーは持ち手が長いものを使うと、奥まで綺麗に拭き取れます。先にドライシートで拭き、その後にウェットシートで仕上げるとよいでしょう。モップを使う場合は、ベッド下に入るように柄が細いものを選ぶのがポイントです。

ロボット掃除機を活用する

フローリングワイパーやモップでの掃除が面倒に感じる場合は、ロボット掃除機を使うのもよいでしょう。ローベッドのベッドの下は狭いため、一般的な掃除機は使えないことが多いです。薄型のロボット掃除機なら、12cm程度のすき間であればスルスルと掃除してくれます。掃除の負担が少なく、ベッド下を綺麗に保てるのでおすすめです。

後悔しないためのローベッドの選び方

続いては、ローベッドを選ぶときのポイントを紹介します。買った後に後悔しないように、しっかり頭に入れておきましょう。

通気性に優れたベッドを選ぶ

ベッド下にすき間のあるローベッドは、床にぴったりとついたフロアベッドと比べて通気性に優れています。しかし、素材や構造によっては高さがあるベッドに比べて湿気が溜まりやすいものもあります。すのこ板のローベッドや、ある程度高さがあるローベッドを選ぶなど、より通気性に優れた商品を選ぶのがよいでしょう。また、マットレスの下に除湿シートを敷くなどのカビや湿気対策をするのもおすすめです。

耐荷重が問題ないベッドを選ぶ

家族やパートナーと一緒に使用する場合は、耐荷重の大きいベッドを選びましょう。シングル・セミダブルなら100kg前後、ダブル・クイーンなら200kg前後が一般的な耐荷重です。使用人数や体重、マットレスの重さを考慮したベッドを選ぶのがポイントです。

部屋にマッチするデザインやカラーを選ぶ

見た目にこだわって、部屋の雰囲気に合うデザイン・カラーの商品を選ぶのもよいでしょう。ヘッドボードの有無、素材、色などによって風合いがガラリと変わります。部屋を広く見せたい人は、白やベージュなど、床や壁紙と同系色のカラーを選ぶのがおすすめです。

夫婦2人なら並べて使用できるサイズを選ぶ

夫婦2人ならば、シングルサイズやセミダブルサイズのローベッドを並べて使うのがおすすめです。子どもが増えてベッドを増やしたいとき、子どもが成長して別々でベッドを使いたいときなど、その時々の状況に合わせて使えます。連結可能なタイプを購入するのもおすすめです。

価格が安いローベッドは避けるべき？

価格が安いローベッドは壊れやすいのでは？と不安に思う人もいるでしょう。しかし、ローベッドは壊れやすいから価格が安いのではありません。他のベッドよりも構造がシンプルで使用する部材が少ない分、価格が安く設定されていることが多いです。安くてコスパのよいベッドが多いのも、ローベッドの魅力のひとつと言えます。

ローベッドをおしゃれにレイアウトするときのポイント

シンプルな造りのローベッドは、レイアウト次第でおしゃれに見せることも可能です。ここでは、ローベッドをおしゃれにレイアウトするポイントを紹介します。

間接照明を置く

おしゃれな雰囲気を演出するためには、部屋のアクセントになる間接照明を取り入れてみましょう。温かみのある光のものを選べば、リラックスしやすく眠りにつきやすいというメリットもあります。

インテリアは背の低いもので合わせる

ローベッドの高さに合わせて、他のインテリアも背の低いものにしてみましょう。自然と部屋に余白が生まれ、おしゃれな雰囲気が漂います。

壁に装飾をする

部屋の余白が寂しいと感じたときは、壁の高い位置にアクセントを作るのもおすすめです。例えば壁にポスターを飾る、ドライフラワーを吊るす、一点だけ背の高いインテリアを取り入れるなど、自由にアレンジしてみましょう。視線が上に広がり、開放感を感じやすくなります。

6畳の部屋で見るローベッドのサイズ別レイアウト例

ベッドのサイズに悩んだときは、部屋のレイアウトを考えてみましょう。ここでは6畳の部屋と仮定してイメージしてみます。

シングルサイズ

シングルベッドは一人暮らしにおすすめのサイズです。コンパクトでワンルームにも置きやすく、圧迫感がありません。少しでも部屋を広く見せたい方にぴったりでしょう。

セミダブルサイズ

セミダブルベッドも一人暮らしにおすすめのサイズです。シングルよりもやや余裕があり、寝返りを打つときも狭さを感じにくいでしょう。一人でのびのびと使えるため、ゆったりとベッドでくつろぐことができます。

ダブルサイズ

ダブルベッドは一人～二人用のサイズです。ただし、二人で使用する場合は体格によっては若干狭さを感じることもあるかもしれません。ベッド自体のサイズが大きいダブルベッドでも、ローベッドならば圧迫感を抑えて設置できるでしょう。

クイーンサイズ

クイーンベッドは二人で寝るのに最もおすすめのサイズです。寝返りを打っても余裕があり、大人二人と小さい子どもの三人で寝られるくらいの広さがあります。しかし、6畳の部屋に置くと圧迫感が出やすく、他の家具を配置しづらい可能性もあります。

ライフスタイルに合ったベッドを選ぼう

ベッドは頻繁に変えるものではないため、ライフスタイルに合った商品を選ぶことが大切です。ローベッドは連結可能なタイプがあったり、組み立てが簡単だったりと、ライフスタイルの変化に寄り添いながら使用できます。適切なお手入れをすれば、長く快適に愛用できるでしょう。

後悔しない！おすすめのローベッドを紹介

まとめ

ローベッドは背が低いことが特徴で、部屋を広く見せられる人気のベッドです。特に狭い部屋に住んでいる人や、インテリアにこだわっている人にぴったりでしょう。

ローベッドには「フラットタイプ」「ステージタイプ」「囲みタイプ（フロアベッド）」があります。どれも部屋に開放感が生まれやすく、耐久性が高いなどのメリットがありますが、一方で、収納機能がない、ホコリを吸い込みやすいなどのデメリットも挙げられます。後悔しないためにも、通気性や耐荷重、デザインなどをよく吟味して購入しましょう。間接照明やインテリアを組み合わせれば、おしゃれにレイアウトすることも可能です。

ライフスタイルが変化しても使い続けるために、フローリングワイパーやモップ、掃除ロボットを活用して定期的に掃除を行いましょう。