公開日:2024.04.04
更新日:2024.04.25
目次
就寝前や就寝中にアレルギー症状が出て困っている人は多いのではないでしょうか。寝室は、マットレスや掛け布団にダニが繫殖したり、ベッド下にほこりがたまったりすることでハウスダストが蓄積する可能性があります。そのため、寝室のハウスダスト対策には、日々の掃除と合わせて寝具のお手入れをすることが大切です。
そこで今回は、寝室のハウスダスト対策や寝具の適切なお手入れ方法を紹介します。寝室を掃除するときのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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ハウスダストとは、家にあるほこりのなかでも1mm以下の目に見えにくいものを指します。ハウスダストに該当する代表的なものは、以下のとおりです。
ハウスダストは非常に小さく軽いため、空気中に舞い上がりやすい特徴があります。
人は、害のある異物を体内に取り込むと、身体から排除しようと免疫反応を起こします。そのときに、以下のような健康被害を引き起こす場合があります。
アレルギー性鼻炎 | くしゃみや鼻水、鼻づまり |
アレルギー性結膜炎 | 目の充血やかゆみ、異物感 |
アトピー性皮膚炎 | 皮膚のかゆみや赤み、腫れ |
気管支喘息 | 咳や痰、息苦しさ、呼吸をするときに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった音がする |
このようなアレルギー症状は、日中の活動時だけに現れるわけではありません。寝室に潜むハウスダストによって就寝前や就寝中に症状が出ることもあるため、睡眠不足につながる可能性も考えられます。
ハウスダストを肉眼で見ることはできませんが、家のあらゆる場所に存在します。なかでも寝室は、ダニや繊維くずなどのハウスダストが発生しやすい場所だといえます。
ここからは、寝室でハウスダストが発生しやすい場所に焦点を当て、適切な対策を見ていきましょう。
布製カーテンの周辺は、繊維くずが発生したり窓の結露によってカビが繁殖したりしやすい箇所です。また、窓を開けたときに外から入ってくる花粉やごみがカーテンに付着して、ハウスダストの原因になることもあります。
カーテン周辺のハウスダストを抑えるには床だけでなく、カーテンにも掃除機をかけるのが効果的です。加えて、年1~2回を目安にカーテンを取り外して洗濯するのもおすすめの対策方法です。
布団やマットレスは繊維くずやダニ、カビなどが発生しやすいため、ベッド周辺もハウスダスト対策でチェックしたい箇所です。ベッドのハウスダスト対策として効果的なのは、定期的に布団カバーやシーツを洗濯したり、マットレスを立てかけて干したりすることです。ほこりのたまりやすいベッド下も忘れずに掃除しましょう。
エアコンの内部にほこりがたまっていたり、カビが発生したりしていれば、使うたびに部屋中にハウスダストが広がってしまいます。寝室のハウスダストを抑えるためにも、定期的にエアコンのフィルター掃除をすることが大切です。
また、エアコンの使用後に送風運転または暖房を付けるのもおすすめです。送風運転や暖房を付けることでエアコン内部の水分が蒸発し、カビの繁殖を抑えやすくなります。
寝室のハウスダストは、寝具が原因となっている可能性があります。そのため、寝室のハウスダストを抑えるには、以下のような寝具のお手入れをすることが効果的です。
それぞれ詳しく紹介します。
寝室のハウスダストを抑えるには、布団カバーや枕カバー、シーツを週1回を目安に洗濯するのが理想的です。カバーやシーツには髪の毛や皮脂、汗などが付着しています。このような汚れを放置するとカビやダニが繁殖して、ハウスダストとして広がる原因となってしまいます。
なお、カバーやシーツのお手入れをするときは、事前に粘着クリーナーなどでほこりやごみを取り除いてから洗濯表示に従って洗濯しましょう。
カビやダニの繁殖を抑えてハウスダストの対策をするためには、マットレスや布団を定期的に干すことが大切です。マットレスは月に1回程度を目安に、壁などに立てかけて風を通すのがおすすめです。掛け布団は1~2週間を目安に干すのが理想的です。
寝具のお手入れを手軽に済ませたい人は、布団乾燥機や布団クリーナーを活用しましょう。布団クリーナーは、布団やマットレスに付着した繊維や髪の毛、ほこりを吸い取ることができます。
布団乾燥機は、布団やマットレスを高温で温めることで湿気を飛ばしたりダニを死滅させたりできます。布団乾燥機を使ったあとは、ダニの死骸やふんを取り除くために掃除機や布団クリーナーをかけましょう。
布団クリーニングに依頼すると、布団専用の設備で汚れやダニを落としてもらえます。布団クリーニングに出す頻度は年に1回が理想的とされていますが、メーカーによっては5年に1回を推奨している場合があります。布団クリーニングの推奨頻度は、メーカーのホームページなどで確認しておきましょう。
寝室のハウスダスト対策として、防ダニ加工がされた寝具を使うのも効果的です。このような寝具にはダニが拒否反応を起こす薬剤が使われていたり、ダニが通れないように布地や縫い方に工夫が施されていたりする特長があります。
また、花粉が付きにくく落ちやすい「防汚加工」や細菌の増殖を防ぐ「抗菌防臭加工」の施された寝具を使うのもおすすめです。
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ハウスダスト対策として寝室を掃除するときは、以下のポイントを押さえましょう。
1つずつ詳しく紹介します。
ハウスダストは上から下に落ちていくため、掃除は上から下に向かって進めるのが効率的です。具体的には、床掃除をする前に照明カバー、カーテン、背の高い家具の順番に汚れを取り除きましょう。そのあとにベッド周辺の手入れをしたうえで、仕上げとして床を掃除するのがおすすめです。
先に家具や壁、床などの水拭きをすると、ほこりがこびりつく原因になってしまいます。そのため、モップやドライシートでほこりを取り除いたあとに、残った汚れを水拭きで除去するのがおすすめです。
最初に掃除機をかけると、ハウスダストが舞ってアレルギー症状が出る可能性があります。窓や家具などの掃除が終わって床掃除に取り掛かるときは、ハウスダストが舞わないように床クリーナーやモップで静かにほこりを取り除きましょう。
床クリーナーやモップで大きなほこりやごみを取り除いたあとに掃除機をかけ、最後に水拭きをするときれいに仕上がります。
寝室のハウスダストは、定期的に部屋の換気をしたり空気清浄機を活用したりすることで対策できます。
ここでは、寝室のハウスダスト対策として取り入れたいことを紹介します。
寝室の窓を閉めっぱなしにしていると、湿度が上がってダニやカビが繁殖しやすくなります。そのため、寝室のハウスダスト対策には、定期的な換気が効果的です。換気をするときは、窓を2箇所開けて空気の通り道を作るようにしましょう。
なお、花粉が飛散している時期は、窓を開けると花粉が部屋に入ってきてアレルギー症状を引き起こす可能性があります。花粉や悪天候を理由に窓を開けられないときは、除湿機やエアコンの除湿機能を活用しましょう。
ハウスダストは、人が動くたびに舞ってしまうので、日々の掃除で完全に取り除くのは困難です。そのため、空気中に舞っているハウスダストは空気清浄機を活用して取り除くのがおすすめです。除湿機能や消臭機能の付いた空気清浄機もあるので、自分の悩みが解決できるものを選びましょう。
外から家の中に持ち込まれた花粉やほこりがハウスダストの発生につながっていることもあります。そのため、帰宅時は家に入る前に衣類に付いた花粉やほこりを取り除きましょう。手で払うと花粉やほこりが舞って目や鼻に入る可能性があるので、ウェットシートなどで優しく拭き取るのがおすすめです。
寝具にダニが繫殖したり、ベッド下にほこりがたまったりしやすい寝室は、ハウスダストが蓄積しやすい場所です。ハウスダストを放置していると、アレルギー性鼻炎や気管支喘息などの健康被害につながる可能性があるので注意が必要です。
ハウスダスト対策のためにも寝具の適切なお手入れ方法や掃除のポイントを押さえて、寝室で快適に過ごせるようにしましょう。
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