公開日:2024.03.14
寝ている間に枕が上にずれて寝づらさを感じている人は多いのではないでしょうか。枕が上にずれるのは枕本体だけでなく、枕カバーやマットレスなどが原因となっている可能性があります。枕がずれないようにするためには、原因に合わせた対処をすることが大切です。
そこで今回は、枕が上にずれる原因を紹介します。枕がずれるときの対処法も紹介しているので、ストレスなく眠りたい人はぜひ参考にしてみてください。
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寝ている間に枕が上にずれるのは、自分に合っていない枕や滑りやすい素材の枕カバー、シーツを使っていることが考えられます。
まずは枕が上にずれる主な原因を紹介します。
自分に合っていない枕を使っていることで、無意識に枕から離れようとして枕が上にずれている可能性があります。
枕の高さが自分に合わないと、首や肩に違和感が出ることがあります。首や肩の違和感を解消するために楽な姿勢を取ろうとすると、寝返りの回数が増えて枕がずれやすくなってしまうのです。
ツルツルした肌触りの枕カバーやシーツを使っている場合は、枕とマットレスの間に生じる摩擦が減ることで枕がずれやすくなります。
例えば、サテンやシルク、ポリエステルといった滑りやすい素材の枕カバーやシーツは、枕のずれにつながりやすいです。表面がさらさらとしているものが多い冷感機能付きの枕カバーやシーツを使っている場合も、枕が上にずれる原因になります。
寝返りを打てる十分なスペースのない小さい枕を使っていることで、寝ている間に枕から頭が落ちてずれてしまうケースがあります。また、軽い枕は寝返りの反動で動きやすいので、寝返りによってずれやすい枕といえます。
自分に合っていないマットレスを使っていると、スムーズに寝返りが打ちにくくなります。そのような状態で無理に寝返りを打とうとすると、肩や頭に力が入ることで枕の位置がずれる場合があります。枕を見直しても枕が上にずれるときは、マットレスの硬さや反発力が自分に適しているかもチェックしましょう。
寝相の悪さによって身体が下に移動し、枕が上にずれているケースも考えられます。寝相が悪くなるのは、睡眠の質が下がって眠りが浅くなっていることが原因とされています。
生活習慣が乱れていたり過度なストレスや不安を抱えていたりする人は、睡眠の質の低下によって寝相が悪くなり、枕が上にずれているのかもしれません。
枕が上にずれたまま眠ると、肩こりや首こり、寝違えといった不調につながる可能性があります。ここでは、枕が上にずれたまま寝ることで起きる不調を紹介します。
枕には首を支える役割があります。枕に頭がしっかり乗っていないと、首に無理な力がかかることで、首こりや寝違えを引き起こしやすくなるので注意が必要です。
また、枕が上にずれた状態で横向き寝をすると、肩の部分が圧迫されてしまいます。このような状態が続くと、肩に力が入ったり肩周辺の血行が悪くなったりすることで、肩こりにつながるケースがあります。
いびきは、何らかの理由で狭くなった気道に無理やり息を通すことで生じるといわれています。
枕が上にずれてあごが下を向くと、気道が狭くなることでいびきをかきやすくなります。頭が完全に枕から落ちると、後頭部が下がって口が空いた状態になりやすく、口呼吸が増えることでいびきを引き起こすケースも考えられるでしょう。
適度な寝返りには、身体にかかる圧力を分散したり血行を促したりすることで、睡眠中の身体にかかる負担を軽減する効果が期待できます。しかし、枕が上にずれた状態で寝ると寝返りがスムーズに打てなくなり、身体に負担がかかってしまいます。その結果、起床時の疲労感につながる原因になるのです。
枕が上にずれたまま寝続けると、睡眠の質が下がったり起床時の身体の痛みや疲労感につながったりします。そのため、枕が上にずれることが続く場合は、枕を見直すなどの対策を取ることが大切です。
ここでは、枕が上にずれるときの対策を紹介します。
枕が上にずれるときは、枕の下に滑り止めシートを入れるのが効果的です。枕専用の滑り止めシートが見つからないときは、100円ショップなどで購入できるカーペットや食器用の滑り止めシートで代用してみましょう。
自宅にあるもので対策したい人は、バスタオルを枕の下に入れるのもおすすめです。ただし、バスタオルの厚みで枕の高さが変わると寝心地が悪くなる可能性があるので、薄手のものを使うようにしましょう。
滑りやすい素材の枕カバーやシーツを使っている場合は、表面がツルツルしていない麻やコットン素材のものに変えてみましょう。冬であれば、比較的ずれにくく温かさも感じられる起毛タイプがおすすめです。また、滑り止め加工がされている枕カバーに買い替えるのも1つの手段です。
自分に合ってない枕を使っていることが原因で、枕が上にずれているケースがあります。特に高さが合っていない枕は、寝姿勢が崩れることで上にずれやすい傾向があります。
仰向き寝では、立っているときと同じような首と背骨にかけてのS字カーブが自然にキープできる高さが理想的です。加えて、あごが上がったり下がったりせず、目線が若干下を向くくらいの高さが適切とされています。具体的には、首とマットレスの間にできるカーブに2cmプラスした高さを目安にしてみましょう。
横向き寝では、首と背骨がまっすぐになる高さが理想とされています。使っている枕に違和感がある場合は、身体への負担を軽減するためにも枕を見直してみましょう。
枕を見直しても枕が上にずれる場合は、マットレスが原因となっている可能性があります。マットレスを見直すときは、自分の寝姿勢や体型に合った硬さを選ぶことが大切です。硬めのマットレスが向いている人は、以下のとおりです。
一方、以下のような人は、柔らかめのマットレスが向いているケースが多いです。
枕やマットレスを見直すときは、実際に店舗に足を運んで寝心地を試したり、スタッフに相談したりするのがおすすめです。
寝相の悪さが原因で枕が上にずれている場合は、以下のような睡眠の質を高める習慣を取り入れることで改善する可能性があります。
起床時の疲労感を軽減するためにも、生活習慣を見直してみましょう。
枕が上にずれる人は、枕や他の寝具が自分に合っていないサインが出ていないかを確認してみましょう。起床時に身体の痛みや疲労感があったり、寝相の悪さを指摘されたりするのは、寝具が自分に合っていないときの代表的なサインです。
なかでも、以下のようなケースに当てはまるときは、枕が合っていないケースが多いです。
当てはまる項目が多いほど、自分に合っていない枕を使っている可能性が高いため、買い替えを検討しましょう。
枕が上にずれる原因には、自分に合っていない枕や滑りやすい素材の枕カバー、シーツを使っていることなどが挙げられます。枕が上にずれたまま眠ると肩こりや首こり、寝違えといった不調につながる可能性があるため、原因に合わせて対処することが大切です。
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