ベッドで快適に眠るには？マットレスなどの寝具の選び方～空間づくりまで紹介

ベッドで快適に眠るためには、自分にあった寝具を選ぶことが重要です。そのためには、シーツや掛け布団、枕などの素材・特徴を知る必要があります。

この記事は、自分にあったベッドや寝具を探す人に向けて、マットレスの種類や特徴、シーツ・掛け布団・枕の一般的な素材や特徴を解説します。安眠に役立つ寝室の空間づくりや、湿気対策などメンテナンスのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ベッドで快適に寝るにはマットレス選びから始めるのがおすすめ！

快適な寝心地は自分にあったマットレスかどうかで決まるため、まずはマットレス選びから始めることがおすすめです。

快適なマットレスのポイントは、体のカーブを自然に保ち、体重をしっかり支え、なおかつほどよい弾力があることです。あわないマットレスを使い続けると、眠りの質が下がったり腰痛の原因になったりします。

快適に寝るためのベッドマットレスの選び方

どのようなポイントに注意してマットレスを選べばよいか解説します。

マットレスの種類

マットレスの種類は大きく分けて3つあります。それぞれ違った特徴をもっているので、詳しく解説します。自分の体型や好みの寝心地にあったものを選ぶ際の参考にしてください。

ボンネルコイル

ボンネルコイルマットレスは、スプリング同士が連結されており、体圧を面で支えます。しっかりとした寝心地と耐久性が特徴です。しかし、スプリングが連結されているため寝返りなどの振動が全体に伝わりやすいです。

ポケットコイル

ポケットコイルマットレスは、スプリングが1つずつ袋に入った独立構造で、体圧を点で支えます。そのため体圧分散性が高く、隣の人の寝返りなど振動が伝わりにくいことが特徴です。しかし、重みが頻繁にかかる部分は、耐久性が衰えやすいです。

ノンコイル（低反発／高反発）

ノンコイルマットレスとは、スプリングを使用しないウレタンやファイバー素材のマットレスです。低反発タイプは包み込まれるような寝心地で、高反発タイプは寝返りがうちやすい硬めの寝心地が特徴となります。それぞれの特徴から、低反発タイプは寝返りがうちにくく、高反発タイプはフィット感が少ないと感じる人もいます。

通気性のよさ

マットレスに湿気がたまると、臭いやカビなどの問題も出てきます。湿気のたまりにくい素材や、空気穴があるなど湿気を放出する構造のものを選びましょう。しかし、通気性がよいだけでは冬場に温かさが逃げて冷えた空気が入り、寒く感じます。湿気対策と断熱性を両立しているかもチェックポイントです。

メンテナンスのしやすさ

湿気対策がされているマットレスでも、定期的に陰干しするなどのメンテナンスが必要です。そのため、移動させやすく干しやすいかもポイントとなります。また、寝汗や飲みものがしみるなど、汚れたときの対策も必要です。側生地を外して洗えるタイプのマットレスなら、きれいに保てるため衛生面でも安心といえます。

快適な眠りにはシーツ・布団・枕にもこだわろう！

快適な眠りに役立つ、シーツ・布団・枕の素材や選び方のポイントを説明します。

シーツ

シーツは、肌触りや機能から選びます。さらりとした肌触りが好みなら麻素材やコットンブロード、ふんわりとした肌触りが好みならフランネルやボアがおすすめです。なめらかな肌触りが好みであれば、コットンやシルクのサテン生地がよいでしょう。また、ガーゼやタオル地は汗の吸収がよく、高密度生地はダニ予防に役立ちます。

ボックスシーツの場合、サイズ選びも重要です。ボックスシーツのサイズ表記は横×縦×マチとなっていますが、マチの高さとマットレスの厚みが一緒ではきちんとセットできません。マットレスの厚みに5㎝ほどプラスしたマチのサイズを選びましょう。

布団

一般的に使用されている掛け布団は、主に4種類の素材に分けられます。それぞれの特徴を解説します。

羽毛

羽毛布団は、水鳥の羽毛を詰めた布団です。保温性が高くフィット感があり、軽いことが特徴です。また、耐久性があり手入れしやすい点もメリットです。値段によって、品質にばらつきがあります。

羊毛

羊毛布団は、中綿に羊毛を使用している布団です。湿気がたまりにくく値段が手ごろで、軽すぎないしっかりとした掛け心地があります。天日干しをすると変色するため、陰干しで干す必要があります。

綿

綿布団は、中綿に綿を50%以上使用した布団です。保温性が高く湿気をよく吸いとり、使い込んでも打ち直せばふんわり感が戻ります。しかし、放湿性が低く、定期的に干さないと湿気がこもることがデメリットです。

合成繊維（ポリエステルなど）

中綿にポリエステルなどの合成繊維を使用した布団です。安価でふんわり感が長持ちし、洗濯できるものもあります。しかし、湿気を吸収しにくいため蒸れやすいです。

枕

枕を選ぶときのポイントを4つ解説します。

高さ

マットレスと首の空間が適度に埋まる高さのものを選びましょう。一般的に、空間が大きい男性は高めの枕、空間の小さい女性や子どもは低めの枕があいます。また、寝るときの体勢が横向きの人は高め、仰向けなら普通、うつ伏せなら低めがおすすめです。

硬さ

硬さは好みのものを探しましょう。売り場で実際に確かめることがおすすめです。中身がそば殻やパイプのものは硬く、羽毛やポリエステル、ラテックスの枕は柔らかくなっています。

大きさ

大きさは、大きめ、普通、小さめの3種類が一般的です。大きめは寝返りがうちやすいので、よく動く人に向いています。普通サイズは万人向けで、枕選びに迷っている人におすすめです。小さめは小柄な人に向いています。

素材

枕は、素材によって使い心地が変わるので、売り場で実際に試してみましょう。ふんわりとした弾力性のある羽毛や、流動性のあるコルマビーズ、頭がゆっくりと沈む低反発ウレタンなど、さまざまな種類があります。

快適にベッドで眠るなら空間づくりも大切

快適な眠りには、雰囲気づくりも重要です。ここでは、色が人間に与える効果について説明するので、寝室の空間づくりの参考にしてください。

安眠効果がある色は？

人間は、活動モードとリラックスモードを切り替えて生活しており、この切り替えがスムーズだと寝つきがよくなります。そして、この切り替えには色も影響するといわれています。

ベッドファブリックにおすすめの色は青や緑などの寒色系で、鎮静作用があるため安眠効果が期待できます。赤やオレンジなどの暖色系は活動モードを刺激する色なので、避けた方がよいでしょう。もし、インテリアの関係で寒色系が難しい場合は、ベージュ系がおすすめです。

ベッドで快適に眠るためのポイント

快適な眠りを維持するためには、マットレスの湿気対策やメンテナンスも重要です。ポイントを3つ解説します。

定期的に表裏を替えて使う

日本は湿気が多いため、通気性のよいマットレスでもメンテナンスをしないとカビが生えるおそれがあります。マットレスの表裏は定期的に替え、湿気のたまりやすい裏面を空気にあてましょう。マットレスを壁に立てかけ、扇風機などで風をあてることも効果的です。

ベッドパッドを使って湿気対策を

ベッドパッドとは、マットレスとシーツの間に敷く中綿入りのパッドで、寝汗を吸収してマットレスを守るものです。素材は、吸湿性と放湿性の両方に優れたウールをおすすめします。

敷きパッドもマットレスに装着するパッドですが、こちらはシーツの上につけるもので、さっと外せてこまめに洗濯できることが特徴です。さらに対策するなら、吸湿素材でできた除湿シートを購入し、マットレスとベッドの床板の間に敷きましょう。

窓との距離感など配置場所にも注意

部屋のどこにベッドを置くかによって、湿気のたまりやすさは変わってきます。外との温度差から結露ができやすい窓のそばは、マットレスにカビが生えやすい環境です。窓のそばにベッドを置くことは避けるか、こまめに窓を開けて換気するようにしましょう。

また、ベッドを壁につけて置くと、壁との間に空気が通りにくく、湿気がこもりやすくなります。空気の通り道ができるよう、壁からは少なくとも10cmは離して配置しましょう。

おすすめの快眠マットレス8選

快適な眠りに役立つシーツ・布団・枕をご紹介

シーツ

布団

枕

まとめ

ベッドでの快適な眠りには、自分にあった寝具を選び、しっかりと湿気対策や定期的なメンテナンスをすることが重要です。寝具選びは、売り場で実際に試すか専門家のサポートを受けるとよいでしょう。

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