西川の枕のおすすめ商品2選｜選び方からメンテナンス方法まで紹介

枕の買い替えを検討しているなかで、西川の枕が気になっている人もいるのではないでしょうか。西川の枕は独自の構造により、肩こりや首こりの緩和が期待できる商品が多くあります。しかし、素材や形状によっては、使いにくさを感じる可能性があるので注意が必要です。

そこで今回は、西川の枕の選び方やおすすめの商品を紹介します。メンテナンス方法も紹介しているので、気に入った枕を長く使い続けたい人もぜひ参考にしてみてください。

寝具メーカー「西川」は2つある

寝具メーカーの西川には、西川株式会社と昭和西川株式会社の2つがあります。起源は同じ会社ですが、現在は別の会社として寝具を取り扱っています。それぞれの商品の特徴を見ていきましょう。

西川株式会社

西川株式会社は、2019年に西川産業、京都西川、西川リビングが統合して誕生した会社です。商品のバリエーションが豊富なので、自分に合った枕が見つかりやすい特長があります。

人気商品は、整形外科医との共同開発で生まれた「医師がすすめる健康枕」で、医師100名のうち98名が「おすすめできる枕」と評価しています。起床時に肩や首に違和感がある人や、横向き寝の多い人におすすめの商品です。

昭和西川株式会社

昭和西川株式会社は、2019年の西川株式会社の統合後も西川グループに属さず、独立した別会社になっています。さまざまな形状の枕を取りそろえているので、一般的な枕が自分に合わず困っている人におすすめです。

人気商品は、独自の凸凹構造により身体の負担を軽減する「ムアツまくら」です。3D構造により枕が首と頸椎にしっかりフィットするので、包まれるような心地よい眠りが味わえます。湿気がたまりにくい傾向があり、夏でも寝苦しさを感じにくいのも嬉しいポイントです。

西川の枕の選び方

西川の枕は、素材や高さ、形状によって寝心地が異なります。ここからは、西川の枕の選び方を紹介します。

素材で選ぶ

西川の枕は、商品によって中に入っている素材が異なります。素材ごとの寝心地や耐久性の違いは、以下のとおりです。

素材	硬さ	フィット性	通気性	耐久性	寝返りのしやすさ	洗濯
パイプ	硬め	△～〇	◎	〇	△	◎
低反発ウレタン	柔らかめ	◎	△	△	△	×
高反発ウレタン	硬め	△～〇	〇	〇	◎	△
ポリエステルわた	柔らかめ	◎	△	△	〇	〇
羽毛・羽根	柔らかめ	〇	〇	△	△	△

素材ごとの特徴を詳しく見ていきましょう。

パイプ

パイプはプラスチック製の人工素材で、ストローを短く切ったような形状をしています。適度なクッション性があるので、寝返りがしやすいメリットがあります。

パイプ素材の枕は通気性が高く、水洗いできるものが多いので、手間をかけずに清潔な状態を維持したい人におすすめです。なかには、パイプの量を変えて高さを調整できる商品もあります。

低反発ウレタン

低反発ウレタンは、頭の形に合わせてゆっくり沈み込むので、包まれるような寝心地が味わえます。首から肩のカーブにしっかりとフィットするため、肩や首の負担が軽減する効果が期待できます。

柔らかめの寝心地が好きな人や、肩こり・首こりに悩んでいる人におすすめです。

高反発ウレタン

高反発ウレタンは適度な硬さがあるため、寝返りが打ちやすい特長があります。頭が深く沈み込まないので、横向き寝のときにかかる肩への負担が軽減する効果も期待できます。体格のよい人や横向きで寝ることが多い人におすすめです。

ポリエステルわた

化学繊維を原料としているポリエステルわたは、ふんわりした寝心地が特長です。天然のわたよりもほこりが発生しにくく、丸洗いできるものが多いので、清潔に使い続けやすいメリットがあります。

比較的安い価格で購入できるので、家計への負担を軽くしたい人におすすめです。

羽毛・羽根

羽毛・羽のどちらも水鳥の羽が使われた素材ですが、軸のないものは「羽毛」、軸のあるものは「羽根」の2種類に分けられます。羽毛が使われた枕は、柔らかく、包まれるような寝心地が特長です。一方、羽根の枕は、羽毛よりもやや硬い傾向があります。

一般的に、羽毛を51％以上使用したものを羽毛枕、50％以下のものを羽根枕と呼んでいます。

高さで選ぶ

枕の適切な高さは、寝姿勢や体型によって異なります。

仰向け寝では、立っているときと同じような首から背骨にかけてのゆるやかなS字カーブが保たれる高さが理想です。あごが上がったり下がったりせず、目線が少し下を向くくらいの高さであれば、理想的な寝姿勢をキープしやすくなります。具体的には、首とマットレスの間にできるカーブに2cm足した高さが理想的です。

横向き寝では肩幅がある分、高めの枕が適切とされています。首と背骨がまっすぐになる高さを目安にしましょう。

自分に合った枕の高さがわからない人や使いながら高さを細かく変えたい人は、高さが調整できる枕を購入するのがおすすめです。

形状で選ぶ

西川の枕には、アーチ型やくぼみ型などさまざまな形状があります。形状によって期待できる効果が異なるので、それぞれの違いを押さえておくことが大切です。

ここでは、形状ごとの違いを詳しく紹介します。

標準型

標準型は、よく見かける長方形の形状をした枕です。頭を乗せる部分にくぼみがないので、寝返りがしやすい特長があります。また、枕カバーの種類が豊富にある標準型は、好きなデザインが見つかりやすいのも嬉しいポイントです。

標準型には、西川株式会社の「ホテルテイスト マシュマロタッチ枕」や昭和西川株式会社の「ラグジュアリーピロー」などがあります。

アーチ型

アーチ型は、枕の首側の長辺が緩やかなカーブを描いている形状の枕です。カーブに首がフィットすることでスムーズに寝返りがしやすくなる特長があります。首や肩にかかる負担を軽減する効果が期待できるので、肩こりや首こりに悩んでいる人におすすめです。

なお、アーチ形の代表的な枕に、昭和西川株式会社の「肩想い」が挙げられます。肩想いは、緩やかなカーブがスムーズな寝返りをサポートするだけでなく、肩への圧迫感を軽減する効果が期待できます。

くぼみ型

くぼみ型は枕の中央にくぼみがあり、両サイドが高くなっている形状の枕です。仰向け寝と横向き寝のどちらでもリラックスして眠りやすい特長があります。寝返りをしても枕から頭が落ちにくいので、寝姿勢が崩れにくいのも嬉しいポイントです。

くぼみ型には、西川株式会社の「医師がすすめる健康枕 横楽寝」があります。後頭部・首・肩の3点を支える構造で、自然な寝姿勢を保つことができます。

波型

横から見たときに波の形状をしており、首に当たる部分が盛り上がっている枕を波型枕と呼びます。首がしっかり支えられるので、首への負担が軽減することで首こりを緩和する効果が期待できます。

例えば、西川株式会社の波型枕の「エンジェルメモリー」は、包み込まれるような柔らかい寝心地でありながらも首がしっかり支えられる特長があります。

傾斜型

傾斜型は、後頭部を乗せる部分から背中にかけて低くなるように傾斜がついているタイプです。身体の沈み込みを抑えて、首の骨から背骨にかけてのS字カーブを維持しやすい特長があります。

理想的な寝姿勢をキープしやすいだけでなく、包み込まれるような寝心地を味わえるのも嬉しいポイントです。

昭和西川株式会社の傾斜型枕の「ギガ枕EX」は、体重の40％を枕で支えられる構造なので寝姿勢が崩れにくくなります。首や肩にかかる負担が背中にも分散されるので、首こりや肩こりに悩んでいる人におすすめです。

サイズで選ぶ

適度な寝返りは、身体の緊張をほぐしたり血行を促したりする効果が期待できます。そのため、西川の枕を選ぶ際は、寝返りがスムーズに打てるように頭3つ分の幅を目安に選ぶことが大切です。

十分な幅のある枕を選べば、寝返りを打っても頭が枕から落ちることがなくなり、寝姿勢が崩れるのを防止します。

機能性で選ぶ

西川の枕には、以下のような機能が付いているものがあります。

高さ調整機能	・中材の量やシートの枚数を調整して、自分好みに高さを調整できる・使いながら高さを調整したい人におすすめ
丸洗い可能	・自宅で手洗いしたり、洗濯機で洗ったりできる・枕を清潔な状態をキープしたい人におすすめ
抗菌消臭	・細菌の発生や増殖を抑えることで、臭いを根本から防ぐ効果が期待できる・衛生的に使いたい人におすすめ

西川の枕を選ぶ際は、どのような悩みや不安を解決できる機能が備わっているかをチェックしておくのがおすすめです。なお、西川のオーダーメイド枕であれば、店舗で高さを再調整したり中材の補充をしたりしてもらえます。

昭和西川の枕のおすすめ2選

昭和西川で販売されている枕の中でも特におすすめの商品をいくつか紹介していきます。

枕のメンテナンス方法

枕を長く使い続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれています。寝汗や皮脂をそのまま放置すると、ダニやカビが発生し、買い替えが必要になってしまいます。

枕カバーは週に1回を目安に洗濯し、枕本体は干して湿気を逃がしましょう。枕本体は、素材によって水洗いや天日干しができないものがあるので、事前に洗濯表示を確認してからお手入れをすることが大切です。

まとめ

寝具メーカーの西川には、西川株式会社と昭和西川株式会社の2つがあります。それぞれの特徴や取り扱っている商品が異なるので、自分に合った枕を見つけるためにも違いを押さえたうえで選ぶことが大切です。

西川の枕は独自の構造により、肩や首への負担を軽減できるものが多くあります。しかし、素材や形状によっては自分に合わない可能性があるので注意が必要です。好みの枕を見つけて快適に使うためにも、本記事で紹介した選び方やおすすめの商品を参考に自分に合ったものを見つけてみてください。