猫背改善に効果的なマットレスの選び方｜猫背の原因と治し方も紹介

猫背は、日常生活を正しい姿勢で過ごすことによって改善される可能性がある一方で、寝姿勢が猫背を悪化させていることが考えられます。正しい寝姿勢を保つには、寝返りが打ちやすい体圧分散性に優れたマットレスを選ぶことが大切です。

この記事では、猫背の原因や治し方、猫背改善に効果的なマットレスの選び方を紹介します。おすすめのマットレスも紹介するので、猫背を改善したいと悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。

猫背はマットレスで改善できる？

猫背を改善するためには、正しい姿勢で日常生活を送ることが大切です。起きているときだけでなく、寝ているときの姿勢も猫背に影響します。普段の生活から正しい姿勢を意識し、正しい寝姿勢を保てるマットレスを使うことで、猫背を改善できる可能性があります。

そもそも猫背とは？

猫背とは、猫の背中のように背中が丸くなっている姿勢のことをいいます。背骨は上から頸椎・胸椎・腰椎からなる24個の骨が連なっており、本来は自然なS字カーブを描いています。しかし、猫背の人は骨盤のゆがみなどにより、胸椎が極端に湾曲してしまっているのです。

猫背は慢性的な身体のトラブルにつながることもあるので、予防や改善を心がける必要があります。

猫背にならない正しい寝姿勢

猫背を改善するための効果的な寝姿勢は「仰向け寝」です。仰向け寝は立っているときの自然な姿勢を保てる寝方なので、身体に負担がかかりにくくなります。

しかし、猫背の人は、横向き寝やうつ伏せ寝、枕なしで寝るなど、身体に負担がかかる寝方になっている人が多いです。特に横向き寝は、寝ている状態がすでに猫背であるため、身体に負担がかかり、肩凝りや首がゆがむ原因になります。

人は1日3分の1が寝ている状態であるため、起きている間に正しい姿勢を意識していても、寝姿勢が悪ければ猫背の改善が難しくなります。猫背を改善するためにも、正しい寝姿勢を保つことを心がけましょう。

猫背改善に効果的なマットレスの選び方

猫背の改善には高反発マットレスがおすすめです。ただし、高反発マットレスであればどれを選んでも猫背が改善されるわけではありません。理想の寝姿勢を保てることに加えて、適度な硬さや優れた体圧分散性があることが求められます。

ここでは、猫背改善に効果的なマットレス選びのポイントを紹介します。

寝返りが打ちやすいもの

寝返りには骨盤のゆがみを矯正する役割があるため、適切な寝返りが打てるマットレスを選ぶことが重要です。

猫背は骨盤のゆがみが関係しているため、身体に合わないマットレスを使い続けると、骨盤のゆがみが矯正できずに猫背になりやすくなります。猫背を治すためにも、身体に合ったマットレスに買い換えることを検討してみましょう。

マットレスを店舗で確認する際は、実際に寝返りを打ってみて、スムーズに寝返りを打てるか確認してみるのがおすすめです。

適度な硬さのもの

高反発マットレスのなかでも、自分に合う適度な硬さのものを選ぶことが大切です。硬すぎるマットレスは肩や腰に負担がかかり、柔らかすぎるマットレスは身体が沈み込むことで寝返りが打ちにくくなります。

自分に合う硬さがわからない場合は、少し硬めの高反発マットレスを選ぶのがおすすめです。

体圧分散効果があるもの

猫背の改善には、体圧分散に優れたマットレスを選びましょう。体圧分散とは、身体にかかる圧力を全身に分散させることです。

正しい寝姿勢を保つには、体圧が一部に集中しないように分散させて、身体の負担を減らす必要があります。自分の身体に合ったマットレスを使うことで、リラックスした状態で眠りやすく、理想的な寝姿勢を保つことができるでしょう。

耐久性の高いもの

どんなに自分に合うマットレスを選んでも、へたってしまうと理想の寝姿勢を保ち続けることができません。

耐久性の低いマットレスは、長く使い続けていると徐々に変形してしまい、体圧分散性や反発力などの機能が低下する可能性があります。耐久性の高さは、メーカーが行っている耐久性試験の結果や保証内容で確認できるので、マットレスを選ぶ際に確認しておきましょう。

猫背になってしまう原因

猫背になる主な原因は生活習慣によるものです。具体的には、以下のような習慣によって猫背になっている可能性があります。

• 姿勢が悪い状態で長時間座っている
• 筋力が低下している
• 寝姿勢が悪い

姿勢が悪い状態で長時間座っている

パソコンやスマホの操作で前屈みになっているなど、姿勢が悪い状態が長時間続くと、身体がゆがみ、猫背になりやすくなります。この状態が習慣化すると、巻き肩やストレートネックなどにもつながるので注意が必要です。

また、足を組んだり、頬杖をついたりする姿勢も猫背の原因につながります。デスクワークや検品作業のように前屈みになる状態が長時間続く場合は、正しい姿勢を意識しながら、定期的にストレッチする習慣をつけておきましょう。

筋力が低下している

筋力が低下すると、正しい姿勢を保つことが難しくなります。特に、背筋や腹筋といった上半身を支える筋力が低下すると、背骨が丸まり猫背になりやすいです。デスクワークで長時間座りっぱなしの人や、運動不足の人は筋力低下に注意しましょう。

寝姿勢が悪い

猫背になりにくい理想的な寝姿勢は仰向け寝といわれており、横向き寝やうつ伏せ寝は猫背になりやすい傾向があります。特に、横向き寝は寝ている状態がすでに猫背になっているので、普段の姿勢に影響します。肩こりや首のゆがみといった身体の不調も出やすくなるので、身体に負担のかかりにくい仰向け寝を意識することが大切です。

猫背が身体に与える影響

猫背になると、身体に悪影響を及ぼす可能性があるため改善が必要です。身体に不調を与える代表的な症状は以下のとおりです。

• 肩こり
• 頭痛
• 腰痛
• 目の疲れ
• 血行不良
• 呼吸器系の乱れ
• 自律神経の乱れ
• 睡眠の質の低下

猫背による不調として最も多いのが肩こりや頭痛です。猫背になると頭が前方に突き出るため、頭の重みで首や肩に負担がかかり、肩こりや頭痛が生じます。また、デスクワークによって骨盤がゆがんでいる人は、腰痛のリスクが高まります。

これらの不調を防ぐためにも、猫背を治す対策をしていきましょう。

マットレス以外で猫背を治す方法

自分に合うマットレスを使うことは猫背の改善につながりますが、寝姿勢や起きている間の行動を見直すことも大切です。ここでは、マットレス以外で猫背を治す方法を紹介します。

寝姿勢を見直す

寝ているときの姿勢が悪いと、や肩に大きな負担がかかってしまうので、寝姿勢を見直すことが大切です。

猫背の人は横向きやうつ伏せで寝る傾向がありますが、猫背を改善させるには仰向けで寝るのがおすすめです。仰向けで寝てみて身体に違和感を感じる場合は、腰の下や膝の裏に丸めたバスタオルを入れてクッション代わりにすると寝やすくなります。

猫背を改善する寝方や注意点は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

猫背を治す寝方とは｜注意すべき寝方や日常生活での猫背対策も紹介

1時間に1度を目安に立ち上がる

デスクワークで座っている時間が長い人は、1時間に1度は立ち上がることを意識してみましょう。少し歩いたり、肩や背中、腕を伸ばしたりするストレッチを取り入れるとより高い効果が期待できます。

また、パソコンの作業環境を見直すことも効果的です。例えば、パソコンの画面と目線が同じ高さになるように机や椅子の高さを調整したり、パソコンスタンドを使用したりすると、正しい姿勢を保ちやすくなります。

ストレッチや筋トレをする

猫背は背中や腰の筋力低下が原因となっている場合もあるため、ストレッチや筋トレで背中周りを重点的に鍛えることが効果的です。インナーマッスルや体幹を鍛えておくと、頭や首を支える力を向上させる効果も期待できます。

身体を内側から支えられるようになることで、正しい姿勢を保ちやすくなるでしょう。

姿勢矯正グッズを活用する

正しい姿勢を保つために姿勢矯正グッズを活用するのもおすすめです。例えば、猫背矯正ベルトのような、正しい姿勢をキープするようにサポートしてくれる商品も販売されています。

購入する際は、実際に装着してみて、つけ心地や補正力、装着のしやすさを確認しておくことが大切です。外出時に使用する場合は、目立ちにくさも確認しておきましょう。

整体や整骨院に行く

猫背の状態が定着していると、背筋を伸ばすように意識しても改善が難しいため、整体や整骨院に通って施術を受けるのも手段の一つです。整体や整骨院では、身体をほぐし、ゆがんだ姿勢を自然な状態に近づける施術をしてくれます。

ただし、猫背は一度の施術ですぐに改善されるものではありません。ある程度の時間がかかることを認識したうえで、継続的に通い続けられる店舗を選びましょう。

まとめ

猫背を改善させるには、起きている間だけでなく、寝ている間に正しい姿勢をキープすることも重要です。

猫背改善に理想的といわれている仰向け寝に違和感を感じる場合は、マットレスが自分に合っていないことが考えられます。猫背を改善させるためにも、寝返りが打ちやすく、適度な硬さと体圧分散性に優れたマットレスを選びましょう。

今回紹介した「猫背改善に効果的なマットレスの選び方」や「猫背改善におすすめのマットレス」を参考に、マットレスの買い替えも検討してみてください。