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寝ている時に全身にしびれが出るのはなぜ?原因や改善策と病気の可能性について詳しく解説

公開日:2023.01.12

更新日:2023.03.16

睡眠 1,600 views

睡眠時に全身がしびれて、途中で目が覚めてしまうことはありませんか。快適な睡眠のためには、しびれの原因を把握して改善していくことが大切です。本記事では、寝ている時に全身にしびれが起きる原因と改善策、しびれが起こる病気などについて詳しく解説します。就寝中のしびれが気になっている方は、ぜひ参考にしてください。


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そもそもしびれとは?

「しびれ」とは、感覚が完全もしくは部分的に消失した状態やジンジン・ビリビリした状態のことで、神経系の機能不全の症状ともいえます。しびれが生じる原因は、圧迫や病気などで感覚の経路の一部が機能しなくなることによるものです。また、しびれの状態は、大まかに「感覚低下」「運動麻痺」「異常感覚」の3つの種類に分けられます。

感覚低下は軽度な痛み、温度、振動を感じることができない状態を指し、運動麻痺は腕や指などの特定の場所に力が入らない状態、異常感覚は何も触れていないのにピリピリ・ジンジンなどの痛みを感じる状態です。また、これらの状態が起こるかどうかはしびれの原因によって異なります。

寝ている時に全身にしびれが起きる原因

それでは、睡眠時に全身にしびれが起きる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、主な3つの原因を取り上げて説明します。

寝姿勢

寝ている時にしびれが起こる原因の一つとして、寝姿勢が挙げられます。特に横向き寝をしている場合、下になった腕の末梢神経が圧迫されて血液の循環が滞り、しびれにつながるケースが多いです。また、神経の本幹である脊髄から左右に枝分かれしている神経根が圧迫され、しびれが生じる可能性もあるでしょう。さらに、首の神経が圧迫されると情報伝達がうまくいかず、全身のしびれが起きやすくなります。

横向き寝をしている場合、下になった腕の末梢神経が圧迫されて血液の循環が滞り、しびれにつながるケースが多いです。

自律神経失調症

自律神経失調症が、寝ている時のしびれの原因になっている場合もあります。自律神経には活動的な交感神経とリラックスさせる副交感神経の2種類がありますが、交感神経の働きが大きくなりすぎてバランスが崩れている状態が自律神経失調症です。そのため、心身が常に緊張状態になり、さまざまな不調が出やすくなります。しびれはその中の一つで、手足などに起こることが多いとされています。自律神経のバランスはストレスや過労、不規則な生活習慣で乱れやすいので、気をつける必要があるでしょう。

薬の副作用

しびれは、服用している薬の副作用で生じる可能性もあります。副作用でしびれが生じやすい薬として抗がん剤や抗ウイルス薬がありますが、手先や足先からしびれが生じ、治療の回数が増えて繰り返し使用するごとに悪化するケースが多くあります。また、これらのしびれ症状は期間が長くなるにつれて消えにくくなり、改善が難しいことが特徴です。


しびれは放置していても大丈夫?

睡眠時にしびれが生じた時、そのまま放置しても大丈夫なのか気になるところですが、寝姿勢などの理由で一時的にしびれる場合は、あまり問題ないといえます。ただし、一週間以上続く場合は病気が隠れている可能性もあるため、注意が必要です。しびれ以外に、吐き気やろれつが回らない、ものが二重に見えるといった異常を感じたら、すぐの受診をおすすめします。

原因別!全身にしびれを感じた時の改善策

身体にしびれを感じた時、どのようにすれば改善することができるでしょうか。ここでは、上記で取り上げた原因別に対策方法を紹介していきます。

寝姿勢が原因の場合

原因が寝姿勢の場合、しびれが生じている部位を下側にしないことで改善が可能です。例えば、片方の腕が必然的に下になる横向き寝が習慣になっているなら、仰向けで寝るように心がけると良いでしょう。また、首が圧迫されてしびれが出ている場合は、枕などの寝具を変えることでも改善が見込めます。しびれが生じない適切な首の位置・角度は、寝姿勢だけでなく寝具からも影響を受けるため、寝具の見直しは大変重要です。

自律神経失調症が原因の場合

自律神経失調症によってしびれを生じている場合、原因に応じて自律神経のバランスを整えることが改善につながります。過労や不規則な生活習慣が原因の場合は、生活リズムの見直しがおすすめです。特に、十分な睡眠時間をキープして休息することがポイントになります。また、ストレスが原因なら、リラックスできる時間を作るのはもちろん、ストレスの要因自体を排除する必要があるでしょう。

薬の副作用が原因の場合

薬の副作用がしびれの原因と考えられるケースでは、薬を減らすことで改善される可能性もありますが、自己判断は大変危険です。しびれが全身におよんでなかなか収まらない場合でも、勝手に飲む量を減らしたり、服用を止めたりすることはやめましょう。その際は、必ず医師に相談することをおすすめします。

薬の副作用がしびれの原因と考えられるケースでは、薬を減らすことで改善される可能性もありますが、自己判断は大変危険です。

ストレッチの習慣化がしびれ改善には効果的

しびれの原因が自律神経の乱れや寝姿勢にある場合、ストレッチを習慣化することで改善につながることもあります。ここでは、簡単にできるストレッチを2つ紹介します。

首・腕ストレッチ

首や腕をストレッチすることで、しびれの軽減に効果が見込めます。このストレッチはふだんの生活でも取り入れやすいので、ぜひ行ってみてください。

  1. 肩幅に足を開いて立ち、両腕を後ろに回す
  2. 片方の親指をもう片方の手で握り、水平方向を見る
  3. あごを引いてひじを伸ばし、握ったままの手を少し持ち上げて胸を反らす
  4. 腕を斜め後ろに引き下げる
  5. 10秒間このままの状態を保つ
首や腕をストレッチすることで、しびれの軽減に効果が見込めます。

背骨ストレッチ

自律神経は背骨と密接な関わりがあるとされており、背骨を適度に刺激することでバランスが整いやすくなります。椅子に座ったままできるストレッチで、背骨をさまざまな方向に伸ばしましょう。

  1. 椅子に浅く座り、お尻の後ろの座面に手をついて胸を大きく反らす
  2. 椅子に深く座り、両腕を上に伸ばしてそのままお辞儀するようにゆっくりと前屈する
  3. 片腕を上に上げ、上半身を反対側にゆっくり倒す
  4. 両足を開いてひざの内側に手を置き、少し前屈した状態で身体を左右にひねる
自律神経は背骨と密接な関わりがあるとされており、背骨を適度に刺激することでバランスが整いやすくなります。
椅子に座ったままできるストレッチで、背骨をさまざまな方向に伸ばしましょう。

しびれ方はさまざま!しびれが起こる病気

しびれには、しびれ方はもちろん、手足や顔、右半身・左半身など起こる場所によってもさまざまな種類があります。ここでは、しびれが起こる病気について、発生しやすい場所ごとに解説していきます。

しびれには、しびれ方はもちろん、手足や顔、右半身・左半身など起こる場所によってもさまざまな種類があります。

手根管症候群

手がしびれる「手根管症候群」は、「手根管」という手首の手のひら側にある神経の通り道が圧迫されて発症する病気です。正中神経の通り道である手根管が圧迫されると、親指から中指、薬指の一部にかけてしびれが起こりやすくなります。寝ている時に症状が出る場合は、睡眠中、無意識に手首を曲げたり手を握ったりすることが原因とされており、特に明け方にしびれや痛みが生じやすいです。妊娠出産期や更年期の女性に多く発症し、手を酷使している、ケガをしている、人工透析をしているといった人もなりやすいとされています。

頚椎症性神経根症

肩から腕、手指にかけてしびれが起こる「頚椎症性神経根症」は、加齢などの原因によって首の椎間板が変形し、神経根を圧迫することで発症する病気です。軽度のものから耐えられないようなものまで、さまざまなしびれや痛み方をするのが特徴といえるでしょう。特に、頚椎を後ろへ反らせた時に強い痛みを感じやすいとされています。中年から高齢の人がなりやすく、老眼でスマホやパソコンの画面に向かって首を反らせるように見ることが習慣になっている場合、発症につながる可能性が高いです。

頚椎椎間板ヘルニア

しびれが一方の肩や腕、首に出やすい「頚椎椎間板ヘルニア」は、クッションの役割をしている首の椎間板が加齢などによって後方に飛び出してしまうことで発症する病気です。頚椎椎間板ヘルニアではさまざまな症状が表れますが、しびれが起こる場合、飛び出した椎間板が神経根を圧迫することが原因とされます。30~50歳代がなりやすく、長時間悪い姿勢で行う動作や激しいスポーツが誘因になるケースも多いです。また、ストレスや不安などの精神状態が関与していることも指摘されています。

腰椎椎間板ヘルニア

腰や足など下半身にしびれが出やすい「腰椎椎間板ヘルニア」は、腰の椎間板が変形して後方に飛び出し、神経根を圧迫することで発症します。発症メカニズムは頚椎椎間板ヘルニアと同様ですが、腰椎椎間板ヘルニアの場合、急激に症状が悪化して、足の麻痺や排尿・排便障害を呈する「急性馬尾症候群」につながるおそれがあります。

「腰椎椎間板ヘルニア」は、腰の椎間板が変形して後方に飛び出し、神経根を圧迫することで発症します。

脚気(かっけ)

手足にしびれが生じる「脚気」は、体内のビタミンB1が欠乏していると起こる病気です。ビタミンB1は炭水化物の代謝に関与する栄養素で、欠乏すると倦怠感や食欲の低下などの症状が表れます。その後、末梢神経や中枢神経に異常が生じることで手足の先にしびれや痛みが起こります。筋力の低下や感覚障害、膝下を叩くと足が跳ね上がる「膝蓋腱(しつがいけん)反射」がなくなるなどの症状が進行するケースもあるため、注意が必要です。糖質の過剰摂取、ビタミンB1の摂取不足が原因で、食生活が乱れやすい若者に多く発症します。

ギラン・バレー症状群

「ギラン・バレー症状群」は、自己免疫システムが末梢神経を攻撃する病気です。末梢神経に障害が生じることで手足の先にしびれが表れ、力も入りにくくなるのが大きな特徴です。風邪や下痢などの感染症がきっかけで発症する場合が多く、特に成人男性がかかりやすいといわれています。ほとんどの人が半年から1年で回復しますが、重症化や合併症を併発することもあるため、感染症の回復後に手足のしびれを感じたら早めの受診をおすすめします。

慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)

「慢性炎症性脱髄性多発神経炎」は、四肢の筋力低下やしびれ感をきたす末梢神経の病気です。この病気の特徴として、ギラン・バレー症候群よりも進行が遅く、2ヶ月以上に渡って進行や再発が見られることが挙げられます。主にチクチクする感覚や感覚消失が初期症状として手足に表れ、その後、運動神経や感覚神経の障害によって、洗髪の際に腕が上がらない、箸が使いづらい、ボタンやジッパーがうまく扱えないなどの症状が起こります。男性の方がなりやすいとされていますが、発症年齢は2歳から70歳代までとかなり幅広いです。

要注意!こんなしびれは「脳の病気」の可能性も

しびれには、脳の病気が隠れている場合もあります。脳が原因のしびれは半身だけに出やすいとされており、その場合、脳腫瘍や脳出血、脳梗塞などの病気の可能性があります。睡眠時だけでなく日中も手足がしびれる、ろれつが回らない、吐き気がある、ものが二重に見えるなどの症状がある時は、かなり危険な状態です。すぐに救急へ連絡しましょう。

気になるようであれば早めに医療機関を受診しよう

睡眠中のしびれは、寝姿勢を改善したり、寝具や生活習慣を見直したりすることで解消できる可能性があります。ただし、長期間に渡る場合やどうしてもしびれが気になる場合は、早めに医療機関を受診して診療してもらうことをおすすめします。また、病気などがしびれの原因でなかったとしても、受診することで改善につながる適切なアドバイスがもらえるはずです。

基本的に、内科的な原因によるしびれは内科、末梢神経の圧迫などによるものは内科(脳神経内科)や整形外科、脳梗塞など脳の病気に関わるしびれは脳神経内科や脳神経外科で受診すると良いでしょう。

まとめ

寝ている時に全身、もしくは身体の一部にしびれを感じる場合、寝姿勢による神経の圧迫や自律神経失調症、薬の副作用などさまざまな原因が考えられます。寝姿勢や寝具、生活習慣の見直し、ストレッチの習慣化といった対処法で、しびれの改善につながるでしょう。また、病気が隠れているケースもあるため、しびれる場所によって原因となっている病気を見極めることが大切です。

しびれは睡眠を妨げるだけでなく、病気の重篤化といった危険を伴う場合もあるので、気になる場合はすぐに受診することをおすすめします。

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寝具専門店おすすめのマットレス

NERUSIA高弾性ウレタンマットレス

NERUSIA高弾性ウレタンマットレスは、 硬めのウレタンフォームがしっかりと身体を支えつつ、厚み2cmの中綿入りキルティングカバーによりフィット感のある寝心地を実現したマットレスです。

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キルティングカバーは夏面(吸汗速乾わた使用)と冬面(吸湿発熱わた使用)に分かれているため、1年中快適にご使用いただけます。防ダニ・抗菌・防臭加工を施しており、耐久性も高く、ロール状に三つ折りが可能など、マットレスに欲しい機能を全て詰め込んだ高品質・高機能マットレスに仕上がっています。圧縮梱包でお届けしますので、搬入の心配もいりません。

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まるで浮いているような寝心地の秘密は腰・背中・お尻などの負担を徹底研究してつくられた独自の体圧分散製法。また、夏は通気性・防ダニ・抗菌・防臭、冬は抜群の弾力・保温力・吸収力を発揮してくれるリバーシブル設計で、オールシーズン快適。安心の日本製で、へたりにくさ99.9%も実証済。さらにカバーも取り外して洗える新機能を搭載。

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NELLマットレス

「NELLマットレス」は「株式会社Morght」と老舗マットレス会社が共同開発したポケットコイルマットレスです。腰部分に硬めのポケットコイルを配置することで睡眠中の自然な寝返りをサポートしてくれるので、寝ている間に体にかかる負荷を軽減してくれます。また、薄いウレタンと不織布を交互に重ねた詰め物を使用ているので、通気性がよく、寝ている間の深部体温を下げ、気持ちのよい眠りを実現してくれます。

商品が到着してから120日のトライアル期間が設けられているのも嬉しいポイントです。特に、マットレスは実際に何日間か試してみないと寝心地などがわからないので、自分に合うマットレスを探している人はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

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