公開日:2023.01.07
更新日:2023.03.20
「お風呂に入ると、かえって疲れてしまう」という人はいませんか。適切な温度・時間で入浴すれば心身の疲労回復や安眠効果が期待できますが、そうでない場合はむしろ疲れてしまうこともあります。この記事では、入浴することで疲れる原因と、その対策を解説します。適切な入浴の方法を知って、快適なバスタイムを過ごしましょう。
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入浴すると疲れる場合には、いくつかの原因が考えられます。自分に当てはまっているものはないか確認してみましょう。
入浴後に疲れを感じる場合、お湯の設定温度が高すぎるのかもしれません。一般的に、疲労回復やリラックス効果が見込めるお風呂の温度は38〜40度程度のぬるめの設定といわれています。これより高い42度以上のお湯に浸かると交感神経の働きが活発になり身体が興奮状態になるため、かえって身体が疲れてしまうことがあります。まずはお風呂のお湯が高すぎる設定温度になっていないか、見直してみましょう。
目を覚ますために入浴するなら高温のお湯でも構いませんが、そうでないなら温度を見直してみてください。
全身浴をするときのお湯の量が多すぎて、体に過度の水圧がかかっている可能性もあります。湯船に浸かると全身に水圧がかかり、特に心臓や肺に負担が大きくなります。入浴中は体力を少しずつ消耗している状態と同様で、有酸素運動をしたときと同じ状態になるともいわれています。必要以上の湯量にしていないか、振り返ってみてください。
入浴時間が長すぎて、身体が疲れてしまっているのかもしれません。40度前後のお湯に10~15分浸かると、体温は約1度上がるといわれています。そのため長時間湯船に浸かることで体温が上がりのぼせたり、場合によっては熱中症になったりすることもあります。入浴することで疲れを感じる場合は、長時間湯船に浸かりすぎていないか確認しましょう。
体調が悪い場合や間違った入浴をした場合、だるさや眠気、頭痛、めまいといった症状が出ることもあります。しかし、そのような症状が必ずしも悪い反応であるとは限りません 。
入浴後に身体のだるさや、眠気を覚えることがあります。これは身体が温まり、リラックスできていることの現れだとも考えられます。体調に無理なく、適切な温度・時間での入浴を行った場合に起きるこのような症状はいたって自然な反応なので、心配する必要もないでしょう 。
入浴後、頭痛やめまい・動悸が起こる場合は要注意です。体調が優れないか、お風呂の温度・入浴時間が適切でなく、身体に負担がかかっていると考えられます。お湯の温度や入浴時間の長さなどを改善すると起こりにくくなる可能性があるため、意識してみてください。
前述の通り入浴による疲労の原因はいくつかありますが、まずはお湯の温度のチェックから始めるのがおすすめです。ここでは、適切な温度で入浴するメリットについて解説します。
適切な温度で入浴することで、心身の疲労回復が期待できます。副交感神経の働きが高まったり、水圧により血流が促進されたりするため、身体の疲れやむくみなどを取れるほか、ストレス解消・肌ダメージの改善にも効果的です。
適切な温度で入浴することで身体の緊張がほぐれて、安眠効果も期待できます。身体の疲労や痛みをやわらげたり、神経を落ち着かせられたりしてリラックスできるためです。睡眠の質をアップさせたいと考えているなら、アロマオイルを湯船に垂らして、リラックス効果を高めてもよいでしょう。
では、適切な温度とはどの程度なのか、また入浴時間はどの程度がよいのかを解説します。
なんとなくお風呂に入るのではなく、お風呂に入る目的に合わせて温度調節をしましょう。身体の疲れを取って気持ちよく眠りたいときは、38~40度ほどのぬるめのお湯がおすすめです。身体への負担を減らしながら程よく温まることができ、副交感神経の働きを高められるため、リラックス効果も得られるでしょう。目覚ましをするためにお風呂に入る場合は、42~43度の高温のお湯に短時間浸かる方法もあります。
湯船に浸かる時間を短くすることでも、疲れにくくなる可能性があります。湯船に浸かるのは、10~15分程度にするのがおすすめです。全身が温まり、疲労回復に期待できます。半身浴をする場合は30分程度にすると、全身浴と同じ効果が期待できるでしょう。手早く温まりたい場合は全身浴、ゆっくり湯船に浸かりたい場合は半身浴など使い分けても構いません。
お湯の温度や量・入浴時間以外で、意識すると疲れにくくなるコツもあります。
入浴前後に水分補給を忘れずに行いましょう。入浴すると、約800mlの水分が失われるといわれています。入浴前後に200~300mlほどの水分を取り、脱水症状にならないように注意しましょう。入浴の15分ほど前と入浴直後に水分をとるのを習慣付けると安心です。
浴室や脱衣所を暖かくして、入浴前後の温度変化を抑える工夫をしましょう。入浴後は体温と血圧が低くなっている状態です。そこから急に寒い部屋に入ると、急速に血圧が上がって身体に負担がかかり、体調を崩したり、倒れたりしてしまう可能性もあります。脱衣所や浴室にも暖房を付けるとよいでしょう。
お風呂に入るタイミングも考えると、より疲れにくい入浴ができます。避けた方がよいのは、飲食直後と運動直後です。飲食直後に入浴すると、脱水症状や血圧の急上昇・急低下、水圧で胃が圧迫されることによる消化不良につながります。 運動して体温が高くなっている状態のときに湯船で温まると体温があがりすぎてしまうため、運動直後の入浴もなるべく避けるのがおすすめです。
湯船で温まったあとは、ゆっくりと立ち上がることを意識しましょう。湯船に浸かっている間の身体には水圧がかかっており、血管が収縮している状態です。湯船から急に立ち上がると、かかっていた水圧が一気になくなり、血管も急速に拡張して血圧が下がってしまいます。その結果、低血圧で体調を崩すこともあるため注意しましょう。
それでも入浴すると疲れてしまうなら、別の対策を取ってみましょう。
入浴する体力があまりないときや入浴に苦手意識があるときは、入浴する時間を短くしても構いません。たとえ数分~10分程度でも、湯船に浸かることで心身の疲労回復が期待できます。身体を洗うのは省略しても構いません。疲れているときこそ、短時間でもなるべく湯船に浸かるようにしましょう。
さまざまな対策を試しても入浴すると疲れてしまうと感じる場合は、湯船に浸からず、シャワーを浴びる・足湯に浸かるだけに留めてもよいでしょう。シャワーや足湯に浸かるのは、湯船に浸かる場合に比べて体温が上がりにくいものではあります。ただ、シャワーや足湯にも一定の疲労回復に期待できます。足湯は、洗面器などにお湯をためて浸かる程度でも構いません。ただし入浴することで眠りの質を上げたい場合は、できれば湯船に浸かることをおすすめします。安眠効果を得るためには、就寝前の体温の上下が必要であるためです。
目覚ましのために、起床してから熱いお湯に短時間だけ浸かる・シャワーを浴びるのもおすすめです。
どうしてもお風呂に入る体力がないなら、無理に入らなくても構いません。かわりに、寝具にこだわったり、寝室の温度・湿度を調整したりしましょう。蒸しタオルなどで身体を拭く方法もあります。
入浴した方が疲れる人は、お湯の温度や量・入浴時間を見直してみましょう。お湯が熱すぎる、多すぎる場合や、長く湯船に浸かりすぎていることが、疲労感の原因になっているかもしれません。入浴前後の水分補給や、入浴後に過ごす部屋の温度調節も効果的です。それでも疲労感がなくならないなら、入浴以外で心身の疲労回復をする方法を考えてみましょう。たとえば寝具にこだわって睡眠の質を上げれば、十分な疲労回復効果が見込めるはずです。ビーナスベッドでは上質な寝具をラインナップしています。寝具の変更を考えている人は、ぜひチェックしてみてください。
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