胃が痛い時はどの寝方がベスト？胃が痛い原因と痛みを防ぐ生活習慣や対処法についても紹介

胃の痛みは突然襲われる痛みからダラダラと続く痛みまでさまざまですが、同じ胃の痛みでもそれぞれの原因に合った寝方があります。本記事では、胃が痛い原因や胃の痛みに合わせた寝方、負担をかけないための生活習慣や対処法などについて紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

そもそも胃が痛む原因は？

胃が痛む原因は日常生活に潜んでいる場合があります。ここでは、胃が痛む原因の代表的なものについて詳しく解説していきます。

ストレス、寝不足

食べ過ぎでもないのに胃の調子が悪いのは、ストレスや寝不足が原因の可能性があります。寝不足もストレスのうちの一つと言えますが、さまざまなストレスは不安や緊張により自律神経の乱れを招くため、胃の働きが抑えられてしまいます。胃の働きが抑えられると、胃の血流が低下し内容物が停滞、胃液の分泌過多になることから胃の痛みを引き起こします。ストレスで胃の痛みを感じる人は、ストレスとのいい付き合い方を自分なりに見つけられるよう心がけましょう。

暴飲暴食

暴飲暴食による胃の痛みは、食べ過ぎや飲み過ぎなどによる胃の粘膜の異常で、炎症や出血、むくみなどが起きている状態です。香辛料の多い食べ物や脂っこい食べ物も摂取しすぎると、消化されにくくなるため胃の働きが抑えられます。こうなると前述したように、胃の血流が低下し胃液の分泌過多になるため、痛みとして現れるのです。食べ過ぎたり飲み過ぎたあとは、なるべく胃に負担をかけない食事で回復をはかりましょう。

胃潰瘍、十二指腸潰瘍

胃潰瘍、十二指腸潰瘍は、胃酸により粘膜がただれることで起こると考えられています。胃潰瘍の場合は、食事中に痛むことが多く、十二指腸潰瘍は空腹時、特に早期に痛むことが多いと言われています。自覚症状で最も多く挙げられるのがみぞおちの痛みで、潰瘍が進行すると出血や胃に穴が開くなどの症状が出る場合があります。

アニサキス中毒

アニサキスとは寄生虫の一種で、約15ミリの白い糸状の形をしています。生魚やイカなどに寄生しており、その魚介類を食べることでアニサキスが胃壁や腸壁に食いつき急性食中毒を引き起こします。食後数時間後にみぞおちの激しい痛みやむかつき、嘔吐を伴うと言われています。魚を購入する際は新鮮な魚を選ぶようにし、調理する際は目視でも確認してアニサキスを発見した場合はしっかりと除去するようにしましょう。

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、胃酸が食道に逆流することにより食道に炎症を引き起こしている状態のことです。胃と食道の間にある「下部食道括約筋」という筋肉が緩むなどの原因で、胃酸が食道へ逆流しやすくなると考えられています。胸やけや頻繁なゲップ、咳や胃の痛みなどの症状が現れると言われており、肉や脂っこいもの中心の食生活や、食べてすぐ横になるなどの生活習慣が原因で引き起こされる場合があります。

便秘や下痢

便秘や下痢は、胃の異常に関係していることがあります。便秘は腸内に便が長期間溜まった状態のことで、腸の症状だと思われがちですが、腸は胃や十二指腸などの消化器官とつながっているため、便秘による腹痛のなかには胃痛も含まれます。また、便秘が起きているときは、大腸の運動が低下していたり大腸が緊張している可能性があります。

下痢のときは、食あたり、水あたり、消化不良、ストレスなどが原因です。胃の働きが低下することによって引き起こされている場合もあります。便秘と下痢を繰り返すようであれば、他の原因が隠れている可能性もありますので、一度医療機関の受診をおすすめします。

胃が痛い時はどの寝方がおすすめ？

胃の痛み方によって寝る向きを変えると、痛みが軽減される場合があります。ここでは、それぞれの原因に合ったおすすめの寝方について詳しく解説していきます。

胃もたれ

正常な胃は左から右にかけて少しカーブした形をしていて、胃の出口は身体の右側にあります。そのため、胃の中に入った食べ物は左側から右側へと流れていきます。胃もたれの場合、胃に溜まった食べ物をスムーズに消化器官へ運ぶために、右側を下にした横向きの寝方がおすすめです。寝る前に少しだけ意識して、胃の負担を減らしていきましょう。

消化不良

上述したように消化不良も同様に、胃の形が左から右にかけてカーブしていることから、消化を助ける右側を下にした横向きの寝方が良いと言えます。反対に、身体の左側を下にして寝ると、胃の出口が上向きになるため胃に負担がかかりやすくなる場合があります。特に胃下垂の人は胃が正常な位置より低く下がっているため、消化不良が起きやすいです。胃下垂の人や胃が弱い人は、身体の右側を下にして寝てみてください。

便秘や下痢

便秘や下痢の場合も、胃もたれや消化不良同様に右側を下にした横向きの寝方がおすすめです。大腸にガスが溜まっている場合、右側を下にして寝ることで便が胃の出口まで運ばれやすくなるため、便秘の解消に効果が期待できます。また、胃の痛みを伴う下痢の場合も、胃の働きの異常から引き起こされると考えられているため、胃の働きを補う右側を下にした寝方がおすすめと言えます。

逆流性食道炎

逆流性食道炎の場合、左側を下にした横向きの寝方が良いと言われています。右側を下にして寝ると胃の出入り口が下向きになり胃酸の逆流が起こりやすいためです。炎症しているところに、さらに胃酸が流れるため症状を悪化させる恐れがあります。ただし、身体の作りには個人差があり、場合によっては効果がない可能性がある点は覚えておきましょう。

横向き寝におすすめのマットレス

「胃もたれ」や「便秘」「下痢」などの症状により身体のどちら側を下にすればいいかは変わってきますが、いずれの場合も横向きに寝ることによって胃の痛みを軽減することが可能となります。お使いのマットレスによっては横向き寝がしにくいこともあるので、そんな場合には「横寝促進マットレス Tummy（タミー）」がおすすめです。

「 横寝促進マットレス Tummy（タミー）」は身体の部位ごとに硬さを変えたウレタンが特長のマットレスで、反発力が高いため寝返りがしやすく肩部分の圧迫感も少ないため自然な横向き寝の姿勢をサポートしてくれます。

また、胃の痛みだけでなく腰痛をお持ちの方にも横向き寝はおすすめの寝姿勢となりますので、胃や腰の痛みが気になっている方はぜひ一度試してみてください。

横寝促進マットレス Tummy（タミー）

横寝促進マットレス Tummy（タミー）は浮いているような軽やかな寝心地が特長の三つ折りマットレスです。

腰部分の反発力の高いウレタンがしっかり支えて体圧を分散、頭・足部分の柔軟性の高いウレタンは優しく包み込むようなフィット感です。この身体の部位ごとに硬さが異なるウレタン構造により寝返りも打ちやすく、理想的な横寝姿勢をサポートします。

中材に採用した高通気ウレタンと側生地のメッシュ生地により通気性にも優れ、肌に触れる面は心地よい肌触りの伸縮性のある綿ニット生地なのも嬉しいポイントです。

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胃に負担をかけないための生活習慣とは？

胃に負担をかけないためには何に気をつければ良いのでしょうか。ここでは、胃に負担をかけないための生活習慣について詳しく紹介していきます。

油分を避ける

油分を使用した食材は消化されにくく、胃に負担をかけやすいため避けた方が良いでしょう。脂肪を消化する過程で分泌される消化管ホルモンは、胃と食道の間にある下部食道括約筋を緩める作用があるため、胃酸を逆流させやすいと言われています。肉や魚を選ぶときも脂肪の少ない種類や部位を選ぶのがおすすめです。

刺激物が多いもの

炭酸飲料やお酢、柑橘系の果物などの酸性度が高いもの、他に辛いもの、熱いものなども刺激物です。酸性度の高いものは胃の粘膜を刺激して胸やけを起こしやすく、辛いものや熱いものは胃や食道の知覚過敏を招く可能性があります。胃や食道の知覚過敏とは、少量の胃酸や空気の逆流といったわずかな刺激でも、食道の粘膜が敏感に反応してしまい胸やけなどの症状を引き起こしてしまう状態です。刺激物が多いものの摂取は、胃に負担をかける恐れがあるため控えめにしましょう。

食材に気を付ける

肉よりも魚や大豆製品の方が消化によく、胃に負担をかけづらいです。魚のなかでも特にイワシやサンマなどの青魚に含まれる油は、胃酸の分泌を抑える効果があると言われています。肉の場合でも、鶏のささみや胸肉などの脂肪が少ないものであれば比較的消化は早めです。ただし、調理する際に調味料や香辛料、油分を多く使用すると胃に負担がかかることがあるので注意しましょう。

お酒を飲みすぎない

アルコールは大量に飲み過ぎると、その刺激で胃酸と胃の粘膜のバランスを崩してしまい、胃に負担がかかりやすく痛みの原因になる場合があります。お酒を飲む前にチーズや牛乳などの乳製品に含まれるタンパク質でアルコールの分解を促進させたり、オクラやなめこなどのねばねば系食材に含まれる粘質性物質で、胃の粘膜を保護するなどの対策をして、胃の負担を軽減するようにしましょう。

ストレスを溜めない

ストレスは自律神経のバランスを崩しやすいため、胃の痛みにつながる可能性があります。ストレスの多い生活をしている人は、忙しくならないように工夫したり、気分転換をしてできるだけストレスを溜めない生活に切り替えることが大切です。意識的に自分のための時間を作るように心がけましょう。

運動習慣をつける

胃の痛みの予防には、適度な運動習慣をつけることが大切です。運動のなかでも、有酸素運動は胃の働きをよくすると言われています。胃の働きは自律神経が司っているため、副交感神経を意識したウォーキングや心地よさを感じる程度の有酸素運動が効果的です。

胃の痛みで眠れないときの対処法

胃の痛みで眠れないときは交感神経が優位な状態になっていることが多いため、副交感神経を優位にしてリラックスさせることが大切です。ここでは、副交感神経が優位になることを考えて、胃の痛みで眠れないときの対処法について詳しく解説していきます。

湯船に浸かる

湯船に浸かることは、胃の痛みの軽減につながります。39〜40℃くらいのぬるめのお湯に浸かることで、副交感神経が優位になり、リラックス状態へ導くことに期待ができます。逆に熱めのお湯に浸かると、交感神経が優位になり痛みが増す可能性がありますので注意が必要です。

腹部を温める

腹部周りの冷えやストレスから胃の痛みを感じる人は、腹部を温めることで胃の痛みが軽減する場合があります。すぐに温めたいときは、使い捨てホッカイロや湯たんぽなどが便利です。体温よりも少し高めの温度で温めると良いでしょう。

複式呼吸をする

ゆっくり深い腹式呼吸は、リラックス状態へ導くために効果的な方法です。吸うときはお腹を膨らませるイメージで鼻から息を吸います。吐くときは10秒くらいかけて口からゆっくりと吐き、お腹をへこませます。3回ほど繰り返すと心拍数も落ち着いてくるので、ぜひ試してみてください。

自分に合った寝具やマットレスで寝る

寝不足のストレスで胃の痛みを感じている人は、自分に合った寝具やマットレスで睡眠環境を改善するのもおすすめです。自分に合わない寝具やマットレスの使用は、睡眠の質が悪くなり寝不足につながる場合があります。睡眠の質を高めて寝不足を改善するためには、寝返りが打ちやすい枕や掛け布団、体圧分散されるマットレスなどの使用が良いでしょう。

まとめ

胃が痛いときの一般的な寝方は右側を下にした寝方ですが、逆流性食道炎の場合は左側を下にした寝方が痛みを軽減するためには効果的です。まずは、胃の痛む原因を知り、生活習慣に気をつけて対策してみましょう。