公開日:2022.11.07
更新日:2023.03.16
昼寝には疲労回復や集中力がアップする効果があるといわれていますが、食事内容や体調によっては、昼寝をしたあとに気持ち悪くなってしまうケースがあります。寝起きに気持ち悪さを感じると、午後の活動に影響を与えるので、原因と解決策を知っておきたいですよね。
昼寝をして気持ち悪くなる原因には、食事内容や睡眠時間などが関係している可能性が高いです。医療機関への受診も視野に入れて、まずは心当たりがある原因を調べていくと、解決策も見えやすくなるかもしれません。
今回は、昼寝で気持ち悪くなる原因と解決策、昼寝をするメリットを紹介します。職場や自宅で昼寝をした時に気分が悪くなった経験がある人は、ぜひ参考にしてください。
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昼寝をしているときや昼寝のあとで、吐き気や気持ち悪さを感じる原因には、以下のような食事内容や食事後の行動、体調不良などが考えられます。
ここでは、昼寝によって気持ち悪くなってしまう原因を解決策と合わせて紹介します。
昼食後に昼寝をして気持ち悪くなる原因には、食事内容が関わっている可能性があります。
昼食を食べ過ぎていたり、消化に悪いものを食べていたりすると、食事中や横になったときに気持ち悪くなることがあります。たとえば、揚げ物などの油っぽいものや、香辛料といった刺激の強いものは、消化・吸収に時間がかかるため胃や腸への負担が大きくなります。
食事内容に原因があると心当たりがある場合は、昼食のメニューを見直すことで改善する可能性があります。揚げ物や刺激の強いものはできるだけ避けて、消化によいメニューを選んで、胃を休めるようにしてみましょう。
また、胃もたれが長く続いたり症状が重かったりする場合は、逆流性食道炎などの病気も考えられます。症状が改善されないときは、無理をせず医療機関で診察を受けるようにしましょう。
昼食に関わらず、食事の内容やタイミングは睡眠の質に大きく影響します。睡眠の質を上げる食事については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
食事の内容に気をつけていれば、食後すぐに昼寝しても問題ありません。ただ、消化に悪い食事をしたあとや、胃の調子が悪いときは、横になると胃液が上がってくるような気持ち悪さを感じることがあります。これは重力によって胃の中にある食べ物が食道に逆流しやすくなることが原因です。
対策としては、前述したように食事内容を見直すこと、寝姿勢を変える方法があります。寝るときに上半身を少し高くして、左向きで横になると、胃液の逆流を起こしにくくなるので、昼寝をする際に意識してみてください。食事内容だけでなく、食べすぎないことやゆっくり食べることも大切です。急いで食べると胃に空気が溜まり、胃液が逆流しやすくなるので注意しましょう。
普段から睡眠不足と感じている方は、自律神経の乱れが原因となっていることも考えられます。自律神経が乱れると、吐き気や気持ち悪さのほか、頭痛や目まいを引き起こす可能性があります。
この場合は、夜に充分な睡眠をとり、自律神経の乱れを直していく必要があります。睡眠不足による自律神経の乱れを直すには、夜早く寝て睡眠時間を確保することだけでなく、睡眠の質を上げることも大切です。
寝不足で吐き気を引き起こす原因と解決方法、自律神経の関係については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
昼寝後の気持ち悪さだけでなく、慢性的な体調不調や睡眠不足、精神的な落ち込みなどがある場合は、以下の病気が考えられます。
自身で対策をすることで、より症状が悪化してしまうケースもあります。体調不良が長期間治らない場合は、できるだけ早く医療機関での診察を受けましょう。
ここまで食事内容や行動、自律神経の乱れが昼寝後の気持ち悪さにつながると紹介しました。ただ、昼寝することが悪いわけではなく、午後の集中力やパフォーマンスの向上などのメリットも多くあります。
ここからは、昼寝後の気持ち悪さを解消し、昼寝の効果をより高めるための4つの対策を紹介します。
昼寝をするなら、15時までに10〜30分程度の短い時間で済ませましょう。10分程度の昼寝であっても脳を休ませる効果があり、頭がすっきりするといわれています。
1〜2時間以上といった長時間の睡眠をとってしまうと、眠りが深くなり起きたときに身体のだるさを感じてしまいます。また、目覚めたときに頭部や筋肉が緊張し、昼寝後に頭痛が生じる可能性があるので、アラームをかけるなどの対策をするのがおすすめです。
なお、睡眠の長さだけでなく時刻も大切です。15時以降まで寝てしまうと夜の寝つきが悪くなってしまいます。そのため、昼寝は15時までに済ませて、夜にしっかり睡眠をとることが大切です。
静かな場所や暗い場所であれば、よりリラックスできるので、短時間でも昼寝の効果を実感しやすくなります。職場などで静かな環境がない場合は、アイマスクやイヤホンを活用して、心地よく眠れる環境をつくりましょう。
昼寝前には、コーヒーなどのカフェインを含むものを取り入れるのがおすすめです。
カフェインの覚醒作用が出るのは摂取してから30分後といわれています。昼寝前にコーヒーを飲むと、カフェインの覚醒作用が起きたときに働き、すっきり目覚められます。昼間に強い眠気が出る人や、午後の集中力を高めたい人は、昼食後にコーヒーを飲み、昼寝をするようにしてみましょう。 なお、コーヒーが苦手な方であれば、紅茶、チョコなどのカフェインが含まれているものであれば、同じ効果が期待できます。
また、夜寝る前のコーヒーは、睡眠の質を下げてしまう可能性があるので注意が必要です。寝る前にコーヒーを飲む際に気をつけておきたいポイントは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
「昼寝前のストレッチ」と「リラックスできる寝姿勢」を意識すると、睡眠の質が上がり、短い時間でもすっきりできます。
午前中の仕事で緊張状態になっている状態では、寝つきが悪くなってしまいます。昼寝前にストレッチで凝り固まった身体をほぐすと、リラックス効果が得られて自然と眠りにつきやすくなるのでおすすめです。
昼寝をするときの姿勢も重要なポイントです。首に負担がかかったり、圧迫感を感じたりする姿勢では、身体に痛みを感じることがあります。昼寝をするときは、身体に負担がかからないリラックスした姿勢を意識してみましょう。
「昼寝で気持ち悪くなる原因」で説明したように、昼寝による吐き気や気持ち悪さには、自律神経の乱れが原因となっているケースがあります。自律神経の乱れを整えるには、夜にしっかり眠ることだけでなく、質のよい睡眠をとることが重要です。 睡眠の質を高める方法には、以下の方法が挙げられます。
これらの方法を実践し、睡眠の質をより高めていきましょう。
昼寝の長さや環境によっては、気持ち悪くなったり吐き気を引き起こしたりする原因になりますが、昼寝をする方法を見直すと以下のメリットが得られます。
このように、昼寝にはさまざまなメリットがあります。注意点を理解したうえで、上手に取り入れていきましょう。
昼寝後の気持ち悪さを解消するには、原因を知ることが大切です。
食事内容が原因である場合は、胃に負担のかからない消化によいものをゆっくり食べるように心がけ、昼食後すぐに寝ている人は寝姿勢の改善などを行いましょう。日頃から睡眠不足と感じていれば、自律神経の乱れも考えられるので、寝具や生活習慣の見直して睡眠の質を向上させましょう。
また、対策をしても改善されなかったり、症状が重くなったりする場合には、病気が原因となっていることも考えられるので、可能な限り早く医療機関での受診を検討しましょう。
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