夏の布団はどうしてる？選び方やお手入れ方法、シーズンオフの収納方法などを解説！

暑いからといって布団や毛布を掛けずに寝ると、エアコンの風で体調を崩してしまうことがあります。一方、夏用の布団を買うにも何を基準に選べばいいのかわからない人もいるでしょう。
今回は夏用の布団の種類や選び方のポイント、お手入れ方法、収納方法をお伝えします。おすすめの夏用布団や掛け布団カバー、ボックスシーツなどの寝具も紹介します。

夏の布団はどうしてる？

日本の夏は湿気が高く、熱帯夜が続くことも珍しくありません。そのため、布団も毛布も掛けずに寝ている人、暑さと湿気で寝苦しさを感じ布団をはいでしまう人がいます。

しかし、寝ているうちに体温は少しずつ下がっていきます。さらに、クーラーの効いた部屋で寝ると、体はさらに冷えてしまうのです。
肌掛け布団やタオルケットなど薄手の掛け布団で体温を調整しましょう。もしくは、お腹や足元の冷えを防ぐために部分掛けがおすすめです。

夏に冬用の羽毛布団を使ってもいいの？

羽毛布団は羽毛充填量によって冬用の羽毛布団、肌掛け羽毛布団、合い掛け羽毛布団に分類されます。冬用の羽毛布団は羽毛充填量が1200〜1400gもあり、夏に使うと暑すぎるうえに汗で劣化を促すことも。

夏は肌掛け羽毛布団がおすすめです。充填量は300〜400ｇと軽く、クーラーや早朝の気温が下がる時間帯でも体を冷やすことなく眠れます。羽毛布団は通気性にも優れているため、汗をかいて蒸し暑くなる心配が軽減されます。

合い掛け羽毛布団は季節の変わり目、特に春や秋の使用に適しています。寒い時期は冬用の羽毛布団はもちろん、肌掛け羽毛布団と合い掛け羽毛布団を合わせた2枚合わせ羽毛布団の使用も良いでしょう。

夏用布団の種類

夏用布団は大きく分けて4つあります。それぞれの特徴を紹介します。

肌掛け布団

掛け布団の中で、最も中綿の量が少ない肌掛け布団。
保温量はそれほど高くなく軽いため、梅雨の時期や夏場も快適に使用できます。タオルケットやガーゼケット1枚だけでは心配なとき、秋口や春先など肌寒さを感じる時期にもおすすめです。

タオルケット

タオルケットはタオル生地を布団サイズに大きくしたものです。
手触りが柔らかく、吸水性・通気性に優れています。タオルケットは汗などの水分をしっかりと吸収するだけでなく速乾性もあるため、蒸れもベタつきも気になりません。
就寝中に汗をかいて寝冷えをしたり、暑すぎて目が覚めたりすることも少なくなるでしょう。

ガーゼケット

ガーゼケットとはガーゼ生地を幾重かの層にしたものです。軽く、肌触りが優しいため寝具はもちろん、ベビー用品にも使われています。
ガーゼが何層にも重なることで、エアコンや扇風機の風から体を守ってくれます。また吸水性と通気性にも優れ、熱や湿気がこもりにくいのも特徴です。

キルトケット

キルティング加工の薄い掛け布団をキルトケットといいます。寒がり、クーラーの冷気が苦手な人は、タオルケットやガーゼケットと併用するのがおすすめです。
キルトケットはソファーカバーや目隠しにも活用できます。

夏布団の選び方のポイント

夏布団の選び方を確認します。快適な睡眠には触り心地の良さ、お手入れのしやすさなどをチェックすることが大切です。

自分好みのデザイン、触り心地を選ぶ

1日のうち睡眠は、多くの時間を費やします。だからこそ自分好みのデザイン、触り心地の良い夏布団を選ぶと、眠る楽しさ・目覚める楽しさを実感できます。
好きなキャラクターや心が落ち着く色、肌触りの良いコットンやシルクなどを選びましょう。

通気性・吸水性をチェックする

夏場は汗をかきやすくなるため、通気性・吸水性が優れている夏布団を選んでください。寝汗などの水分をサッと吸収してくれる素材なら蒸れを感じることなく、爽やかな使い心地が朝まで続くでしょう。
特にリネンはコットン、綿の約4倍も吸水性に優れているといわれています。

自宅で洗濯できる素材か確認する

布団は直接肌に触れるものなので、お手入れのしやすさは大切です。汗や皮脂が付着し、汚れやすい夏布団をそのまま放置していると、ダニやカビが発生したり不快なにおいがしたりします。

定期的に自宅で洗濯できる素材の夏布団であれば、いつでも清潔な状態を保つことができます。購入時に夏布団の洗濯表示もチェックしましょう。

寝苦しい季節には接触冷感素材もおすすめ

接触冷感素材の夏布団は、寝返りを打つたびにひんやり気持ちいいのが特徴です。どのくらい冷たさを感じるかは、Q-maxの値である程度は判断できます。暑がりならQ-max0.5以上、冷えが気になる人は0.4程度が目安です。
ただし、接触冷感はあくまで「接触する時に冷たさを感じるもの」で、冷たさが持続するわけではありません。クーラーや扇風機を併用しましょう。

また、吸水性の高い素材を混紡したもの、3Dメッシュ加工のような通気性が施された接触冷感素材は、睡眠中も蒸れを感じません。

夏布団のお手入れ方法

快適な睡眠を得るためにはどの夏布団を選ぶかも大切ですが、定期的なお手入れも大切です。ここからは夏布団のお手入れ方法をお伝えします。

こまめに洗濯する

人は一晩でコップ一杯分の汗をかくといわれていますが、夏場は特に汗の量が多くなりがちです。汗をかいたまま放置しているとダニや雑菌が繁殖し、体に悪影響を及ぼしてしまいます。

夏布団は吸水性に優れている分、汗もたくさん吸収するため定期的に洗濯します。タオルケットやキルトケット、ガーゼケットは1週間に一度、肌掛け布団は1シーズンに一度が目安です。お手入れ前に洗濯表示を確認してから洗いましょう。

大きな洗濯用ネットに入れて洗うとダメージや型崩れ、色落ちを防げます。また、蛇腹状に折りたたんで洗濯するのもおすすめ。布団の隅々まで水が行きわたるためしっかり洗えます。

定期的に干す

洗濯後はしっかり広げて干すと乾きやすくなります。両面とも干して日光を当てれば、湿気の放出と殺菌につながります。ただ、夏場の日差しが強い日に長い時間天日干しすると、布団の生地や綿が痛んでしまうことも。午前9時から午後2時くらいの間に干すのが理想的です。干し終わったら布団の表面に残っているダニの死骸などを掃除機で吸いとります。

洗えない素材の夏布団も定期的に干すとカビ予防になったり、湿気を好む雑菌やダニの繁殖も抑えられたりします。

夏布団の正しい収納方法

正しい方法で収納しないとカビやダニが生える原因になることも。夏布団の正しい収納方法をお伝えします。

収納する前に布団をしっかり乾燥させる

カビやダニ対策のため、悪臭予防のために、布団は洗濯・乾燥してから収納しましょう。

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掃除機でダニ、ほこりを吸いとる

布団を干した後は掃除機や布団クリーナーでダニ、ほこりを吸いとりましょう。ダニの死骸などが残ったまま収納すると、アレルギー症状がおきる場合があります。

収納スペースの湿気をとる

収納スペースも除湿グッズを使って湿気をとり、布団を収納した後は定期的に換気をします。ダニやカビの発生を防ぐために防虫剤も使用すると効果的です。

夏の寝苦しさを改善するポイント

夏も快適な睡眠を手に入れたいですよね。夏の寝苦しさを改善するポイントを4つ紹介します。

寝室を快適な温度・湿度にセットする

寝室の温度は25〜28℃、湿度は50〜60％が理想です。エアコンはタイマーや除湿機能を上手く活用して調整しましょう。風が壁に当たるように扇風機を置くと、部屋全体に涼しい風が行きわたり快眠につながります。

寝冷えを防ぐ

暑いからといって、エアコンを一晩中つけて寝ると体が冷えてしまいます。直接体に当たらないように風向きを調整し、足元やお腹が寝冷えをしないように布団を掛けましょう。

寝床内環境を整える

布団の中の湿度や温度のことを「寝床内環境」といいます。理想的な環境は湿度50±5％、温度33±1℃です。季節や気候に応じて布団の種類、素材を変えると快適な睡眠を得られるでしょう。

入浴は睡眠の90分前に済ませる

良質な睡眠をとるには深部体温を下げる必要があります。38〜40℃のぬるま湯に10〜20分つかりましょう。シャワーですませる場合は、首の後ろ・手首・足首を重点的に1〜2分ほど当てましょう。これら3つは血管が集中している部分であり、効率よく体温を上げることができます。

入浴は睡眠の90分前に済ませると就寝までに自然と体温が下がっていくため、寝つきが良くなります。

お風呂は寝る前に入るのがいい？効果やタイミング、おすすめの入浴法を紹介！

夏におすすめの掛け布団・ケット

肌掛け布団

接触冷感パイルケット

ガーゼケット

布団以外の夏におすすめの寝具

夏は熱や湿気のこもりにくい寝具を選びましょう。通気性に優れた寝具は空気がよく通るので換気効果を期待できます。吸水性のある寝具なら、汗をしっかり吸い取ってくれるでしょう。もし汗をたっぷりかいても、すぐに洗濯できる寝具なら清潔な状態を保てます。
夏におすすめの掛け布団カバーやボックスシーツ、敷パッドをそれぞれ紹介します。

掛け布団カバー

通気性や吸水性に優れた掛け布団カバーは、快適な睡眠に欠かせません。特に汗をよく吸うコットンや、吸水性・吸放湿性に優れた麻がおすすめです。

ボックスシーツ

汗をしっかり吸いとるコットンや通気性の良い麻、寝返りを打つたびにひんやりする接触冷感素材のボックスシーツは、快眠をサポートしてくれます。

「Picky’s」様のこちらの記事で「コットンツイルボックスシーツ」が紹介されました！

敷きパッド

敷きパッドも熱や湿気がこもりにくいものを選びましょう。コットンやリネン、接触冷感素材がおすすめです。

まとめ

吸水性や通気性に優れた夏布団などの寝具を積極的に取り入れ、寝室の環境を整えると、熱帯夜も乗り越えられそうですね。
夏の布団は汗をたくさん吸っているため、定期的に洗濯したり干したりする必要があります。まずは洗濯表示を確認し、洗えない素材のものはクリーニングに出したり、風通しの良い所に陰干ししたりしましょう。また、正しい方法で収納することも欠かせません。

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