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シルクとはどんな素材?特長や繊維の種類、お手入れ方法を詳しく解説!

公開日:2022.02.02

更新日:2023.03.20

寝具 8,400 views

布団カバーや枕などの寝具、シャツやセーターなどの衣類に使用されるシルクは「繊維の女王」とも呼ばれ、多くの人から愛されています。シルクは光沢のある上品な見た目だけでなく、他の素材にはない優れた機能も兼ね備えているのが魅力です。

ただ、シルクは高価で扱いづらいと思っている人も多いでしょう。今回はシルクの特長や注意点、お手入れ方法などをお伝えします。


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シルクとは?

シルクは蚕(かいこ)の繭から作られるタンパク質の天然繊維です。アラニンやセリシン、グリシンなど約20種類のアミノ酸が結合してできたもので、人間の肌にもっとも近い繊維といわれています。そのため、皮膚への刺激が少なく、肌トラブルに悩んでいる人、赤ちゃんがいる家庭でも安心して使えるでしょう。

他にも光沢感や肌触りの良さ、保温性・吸放湿性など見た目、機能性ともに優れています。

シルクの歴史

シルクの生産が本格化したのは、紀元前6000年頃からだといわれています。「シルクロード」と呼ばれる交易ルートによって中近東や西洋へ輸出され、広く知られるようになりました。

世界三大美女のひとりである古代エジプトのクレオパトラもシルクを愛用していたそう。また、中近東ではシルクの織物としてペルシャ絨毯が生まれました。シルクは古来から高級な繊維として大切に扱われていたのです。

シルク素材の特長

シルク素材の特長や魅力を具体的にお伝えします。

光沢がある

シルクの繊維に含まれるフィブロンというタンパク質の断面は三角形で、光をプリズムのように乱反射させます。そのため、他の素材にはない独特な光沢を演出するのです。

肌に優しい

シルクは人の皮膚に近いタンパク質でできています。肌に優しいなめらかな素材なので、余計な刺激を与えません。

とくに化繊素材が苦手な人、肌が弱い人におすすめなのがシルク素材なのです。

高い吸放湿性

シルクの吸放湿性はコットンの約1.5倍にもなるといわれるほど。シルクの繊維には隙間があるため、水分を吸収したり発散したりしています。蒸れやすい梅雨時や夏場はサラッとした着心地を維持できるでしょう。

高い保温性

シルクの繊維にある隙間は断熱の役割もあり、保温性に優れています。また、熱伝導率が低いため夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる素材なのです。

静電気がおきにくい

通気性が良く、湿度をうまく発散するシルクは、保温性も高いため帯電しにくく静電気がおきにくい特長があります。冬場など乾燥しやすい時期は静電気がおきやすいので、衣類や寝具にシルクを取り入れると快適に過ごせそうですね。

静電気がおきにくいと、ホコリも溜まりづらくなります。呼吸器官や肌への影響を気にしている人はシルク素材がおすすめです。

紫外線をカットする

シルクの原料である繭は、もともと紫外線を吸収する性質があります。なぜなら、紫外線を浴びると蚕が成長しなくなるからです。

シルクは約90%の紫外線をカットし、肌を守る効果を期待できます。顔や手足は十分に紫外線対策しても、首元は忘れがち。シルク素材のスカーフやストールで首元をカバーすれば、十分な紫外線対策になります


シルク素材の注意点

シルクには他の素材にはない特長や魅力があります。一方、繊細なので取り扱いには注意が必要です。

シルク素材の注意点を前もって知っていれば、長く愛用できるでしょう。

摩擦に弱い

引っ張る力はウールやコットンよりも強いといわれるシルク。一方、シルクは摩擦に弱いため、うっかり引っ掻いてしまうと生地がほつれたり、毛羽立ちしたりします。

特に湿度の高いところでは摩擦に弱くなります。洗濯表示を確認せずにシルクを洗ってしまうと、繊維がちぎれたり光沢感がなくなったりすることもあるでしょう。

変色しやすい

シルクは紫外線を吸収する素材であり、ブロックする素材ではありません。そのため、光に当たり続けると変色する可能性があります。

天日干し、日の当たるところでの保管は避けてください

傷が目立ちやすい

シルクのなめらかさに魅力を感じる人は多いでしょう。ただ、なめらかな素材だからこそ、ちょっとした傷、糸のほつれが目立ちやすくなることも。普段の生活はもちろん、保管の際も取り扱いには気をつけてください。

虫食いに気をつける

タンパク質で作られた天然繊維であるシルクは、虫食いに気をつける必要があります。しっかり乾かす、風通しの良いところに保管する、防虫剤を使用するなど対策をしましょう

シルクでよく見かける匁(もんめ)とは

匁(もんめ)とはシルクの重さを表したものです。「1匁=3.75g」であり、19匁と表示されたものだと、シルクの重さは約72gになります。

匁の数字が大きくなるほど丈夫で厚みのあるシルク生地であり、一般的には大きさに比例して高価になります

19匁は軽くて柔らかい使い心地を実感でき、22匁だと厚みがあり丈夫な印象に。25匁は重厚感や高級感を得られるでしょう。


シルク糸の種類

シルク糸には大きく分けて5種類あります。それぞれの特長を紹介します。

生糸(きいと)

何本かの繭糸を1本の糸に合わせたものを生糸と呼びます。フィラメント繊維(長繊維)で、長いものだと約1㎞になるものも。シルクと呼ばれるものは、基本的に生糸で作られたものです。

玉糸(たまいと)

ひとつの蚕でひとつの繭を作るのが一般的ですが、2つ以上の蚕で大きな繭をひとつ作ることがあります。これを玉繭といいます。

玉繭から糸にしたものを玉糸といい、独特の風合いが特徴です。シャンタン織や紬織物が有名です。

真綿(まわた)

蚕の繭をシートのように引き伸ばしたものを真綿といいます。真綿を中綿に使った真綿布団は高級品として知られています。

また、防寒対策に衣類の中綿に使われることも。

紬糸(つむぎいと)

真綿から紡いだものを紬糸といいます。道具を使って紡いだものは手紡糸(てぼうし)、手で糸を紡いだものは手紬糸(てつむぎいと)です。

ふんわり温かみがあり、代表的なものは結城紬があります。

絹紡糸(けんぼうし)

シルク繊維を短くカットしたもので、スパンシルクとも呼ばれています。

短い繊維を紡いだ絹紡糸は、繊維の間にたっぷりの空気を含んでいるため、生糸よりふんわりした感触を楽しめるでしょう。

シルクはどんな商品に使われているの?

独特な光沢感やなめらかな肌触り、優れた機能性を備えたシルクは、いろいろな商品に使われています。

寝具

吸放湿性・保温性に優れたシルクは布団カバーやシーツ、毛布、枕などの寝具におすすめです。夏場は蒸れを感じず、冬は暖かく眠れるでしょう。汗もしっかり吸収してくれるので安眠を期待できます。
また、なめらかな肌触りは、布団に入った瞬間に心地良さを実感できるでしょう。光沢と高級感があるので、寝室の印象がおしゃれになるのも魅力です。

衣類

なめらかな肌触り、吸放湿性・通気性・保温性に優れたシルクはパジャマやインナーにもぴったりの素材です。

また、シルクは紫外線から身を守ってくれるので、スカーフやストールにも使われています。高級感もあるので、プレゼントにも最適です。

シルクのお手入れ方法

ここからはシルクのお手入れ方法を紹介します。少しの手間を加えるだけで、長くシルクを愛用できるようになりますよ。

洗濯表示を確認する

洗濯表示は必ず確認しましょう。大切なものならクリーニングに出すのがおすすめです。

優しく手洗い

シルクは水や摩擦に弱い特徴があります。30℃前後のぬるま湯で優しく手洗いしましょう。傷が残りやすいため、爪で引っ搔けないように気をつけてください

また、お風呂の残り湯は皮脂汚れのリスクがあります。中性洗剤、おしゃれ着用洗剤を使って優しく押し洗いしましょう。

風通しの良いところに陰干しする

軽く水を切ったら、風通しの良いところで陰干しします。天日干しは変色の原因になるので避けましょう。また、乾燥機は高温・高熱による傷み、縮みにつながるので使用は控えてください。

シワを取るには?

シルクはシワになりにくい特徴があります。洗濯でシワができても、干してる間になくなることがほとんど。

もし、シワが残った場合は、当て布をしてアイロンがけするときれいになるでしょう。

保管方法

風通しの良いところに保管します。不織布で包んだり、紙の箱に入れたりして他の衣類と擦れないように配慮しましょう。防虫剤も一緒にいれておくと虫食いの被害を抑えられます。

シルクと他の素材との違い

シルクとコットン、ナイロンとの違いをそれぞれ説明します。

コットン

シルクもコットンも天然繊維です。ただ、シルクは動物性でコットンは植物性とそれぞれ異なります。どちらも肌に優しいので、赤ちゃんや肌トラブルに悩んでいる人にもおすすめです。

コットンは衝撃に強く、洗濯を繰り返しても傷みにくい特長があります。ただ、吸放湿性はシルクのほうが1.5倍も優れています。

ナイロン

ナイロンは化学繊維のひとつで弾力性があり、型崩れしにくい特徴があります。引っ張りや摩擦に強く製造コストも低いため、ウインドブレーカーやスキーウエアなどに利用されています。

ただ吸水性がないため、衣類の中が蒸れてしまうことがあるでしょう。

まとめ

シルク素材は独特な光沢となめらかな肌触りが魅力です。吸放湿性や保温性、通気性に優れているため、寝具や衣類に取り入れると心地良く過ごせるでしょう。

人間の肌と同じタンパク質で作られたシルクは肌への負担が少なく、赤ちゃんのいる家庭、敏感肌、肌トラブルに悩む人でも安心して使えます。

シルクは他の素材にはない特長や魅力がたくさんあります。一方で、シルクは扱いづらい・めんどくさそうと思われがち。前もって注意点やお手入れ方法を知っておけば、長く快適に愛用できますよ。

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寝具専門店おすすめのマットレス

NERUSIA高弾性ウレタンマットレス

NERUSIA高弾性ウレタンマットレスは、 硬めのウレタンフォームがしっかりと身体を支えつつ、厚み2cmの中綿入りキルティングカバーによりフィット感のある寝心地を実現したマットレスです。

業界トップクラスの反発力73%の高弾性ウレタンが自然な寝返りをサポートしてくれるため、肩こりや腰痛、寝起きの疲れなどのお悩みをお持ちの方にもおすすめです。

キルティングカバーは夏面(吸汗速乾わた使用)と冬面(吸湿発熱わた使用)に分かれているため、1年中快適にご使用いただけます。防ダニ・抗菌・防臭加工を施しており、耐久性も高く、ロール状に三つ折りが可能など、マットレスに欲しい機能を全て詰め込んだ高品質・高機能マットレスに仕上がっています。圧縮梱包でお届けしますので、搬入の心配もいりません。

雲のやすらぎプレミアムマットレス

「雲のやすらぎプレミアムマットレス」 は「リモートワークで腰痛になった」「寝ても疲れがとれない」などのお悩みのある方におすすめな極厚17cm・5層構造のマットレスです。

まるで浮いているような寝心地の秘密は腰・背中・お尻などの負担を徹底研究してつくられた独自の体圧分散製法。また、夏は通気性・防ダニ・抗菌・防臭、冬は抜群の弾力・保温力・吸収力を発揮してくれるリバーシブル設計で、オールシーズン快適。安心の日本製で、へたりにくさ99.9%も実証済。さらにカバーも取り外して洗える新機能を搭載。

寝具業界では最長水準の100日間の返金保証キャンペーンも実施中。まずは一度試してみてはいかがでしょうか。

エマ・マットレス

商品リンク

「エマ・マットレス」は「寝ている時に腰の痛みで目が覚める」「寝るまでに時間がかかる」「十分に寝ていても疲れを感じる」といった悩みをお持ちの方におすすめなマットレスで、体圧分散性の高さと、通気性の良さが特徴です。寝返りもしやすいので身体の一点に負荷がかかることも少なくなります。

「エマ・マットレス」には100日のお試し期間が設けられているので気軽に試すことが出来るのもポイントです。耐用年数が高く、10年保証も付いているので、安心して購入することができます。

NELLマットレス

「NELLマットレス」は「株式会社Morght」と老舗マットレス会社が共同開発したポケットコイルマットレスです。腰部分に硬めのポケットコイルを配置することで睡眠中の自然な寝返りをサポートしてくれるので、寝ている間に体にかかる負荷を軽減してくれます。また、薄いウレタンと不織布を交互に重ねた詰め物を使用ているので、通気性がよく、寝ている間の深部体温を下げ、気持ちのよい眠りを実現してくれます。

商品が到着してから120日のトライアル期間が設けられているのも嬉しいポイントです。特に、マットレスは実際に何日間か試してみないと寝心地などがわからないので、自分に合うマットレスを探している人はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

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