公開日:2021.11.24
更新日:2023.03.20
やわらかい肌ざわり、吸湿発散性に優れた真綿布団は、昔から高級布団として知られています。しかし、なぜ高級品と言われるのか知らない人も少なくないでしょう。
今回は真綿布団の特徴やお手入れ方法をお伝えします。羽毛布団をはじめとした他の素材との違いも紹介するので、自分に合った布団を見つける際の参考にしてください。
※当サイトで紹介している商品の中には一部アフィリエイト広告を利用しているものがあります。
真綿布団とは、蚕の繭をシートのように引き伸ばしたものを中綿に使用した布団のことです。職人が1枚ずつ引き伸ばしてシート状にしています。
そのため、昔から高級品として知られ、現在でも国産の真綿布団は20万円~50万円するものもあります。とくに入金真綿や近江真綿は有名です。最近では中国やタイなどから真綿を輸入し、国内で製造したものも増えてきており、クオリティは保ちつつ価格は抑えているため人気です。
最近では海外で作られた安価の真綿布団を、ネット通販などで見かけることも増えてきました。
真綿と木綿はどちらも「綿」と表記されているため、違いを知らない人も多いのではないでしょうか。真綿は蚕の繭をシート状に引き伸ばして作られたもので、絹(シルク)の原料にもなります。一方、木綿はアオイ科の植物「ワタ」からとれる繊維のことです。
国産の真綿布団には大きく分けて2種類あります。産地によって製法が異なるのが特徴です。
入金真綿は福島県内産の繭を使用し、袋真綿という製法を用います。2人で1日、2枚しか作れない最高級品として有名です。
滋賀県で生産される近江真綿。厳選された蚕を使用し、角真綿という製法を用います。年間を通して、数百枚程度しか生産できない貴重な布団です。
真綿布団の性能をいくつかに分けて、羽毛や麻など他の素材と比較してみました。
もっとも優れている素材は羽毛です。真冬でも羽毛布団が1枚あれば、十分温かくなるのが魅力です。しかし、保温性が高いと汗もかきやすくなるため、使用する時期を選ぶ必要があります。
真綿布団は羽毛布団ほどではないものの、羊毛や木綿の布団より保温性に優れています。
羊毛ほどではありませんが、吸湿性・放湿性を有する真綿布団。人の体は寝ている間に、コップ1杯分の汗をかくといわれています。吸湿性に優れた真綿布団は、汗や熱を吸い取り湿気を外に排出するため、快適な寝心地を実感できるでしょう。
布団の肌ざわり、心地よさを左右するフィット感。真綿布団は何層も重ねたミルフィーユ構造により、高いフィット感を実現します。
ただし、型崩れするとフィット感がなくなるため、取り扱いやお手入れに注意が必要です。
比較的軽い真綿布団。重くなるほど保温性はアップしますが、価格も高くなります。
ここからは真綿布団の使い方をお伝えします。正しく使えば、真綿布団を長く、快適に使用できるでしょう。
真綿布団を使うときは必ずシーツ、カバーをつけましょう。高価な真綿布団だと、側生地にもシルクが使用されていることが多く、傷がついたり破れたりする可能性があります。また、汚れや汗のしみを防ぐにも効果的です。
真綿布団は家庭で洗うことができないものが多く、クリーニングできないことも少なくありません。少しでも清潔で長持ちさせるために、シーツとカバーは必須なのです。
湿気の多いところに置いていたり、ビニール袋にいれたままにしていると、カビ臭さを感じることがあります。
布団を折りたたんで空気を押し出し、新しい空気を入れ替えたり、定期的に風通しのいいところに陰干しするのがおすすめです。
真綿布団の特徴を紹介します。メリット・デメリットをそれぞれ紹介するので、羽毛など他の素材と検討する際の参考にしてください。
木綿の約1.5倍の吸湿性があり、放湿性も兼ね備えています。寝汗などの湿気を吸放出するため、夜中に蒸れて寝心地が悪くなったり、不快で目覚めたりすることが少なくなります。
何層も重ねたミルフィーユ構造の真綿布団は、体のラインに沿ってフィットします。寝ているときはもちろん、寝返りしたときも体と布団の間にすきまができにくいため、温かい空気を逃しません。
真綿は糸切れが起こりにくく、綿ぼこりが出ないのでハウスダストを軽減します。赤ちゃんや小さな子ども、敏感肌の人も安心して使用できるのはうれしいですね。
自宅やコインランドリーでの洗濯は、真綿布団を傷める原因になります。ドライクリーニングに出すのが一般的ですが、真綿布団は受け付け不可な場合もあります。事前に確認するのがおすすめです。
羽毛布団や綿ふとんは打ち直しできますが、真綿布団は打ち直しできないことが多いです。もし、打ち直しできるとしても費用がかなりかかる可能性があります。
真綿布団は紫外線に弱く、日光に長時間当たると変色してしまいます。どうしても天日干ししたい場合は、シーツやカバーはつけたままにし、短時間だけ干しましょう。
真綿布団の寿命は、一般的に5年ほどといわれています。ただ、保管や使用頻度によって寿命は変動します。布団のなかの真綿がちぎれる、弾力性がなくなったときは、買い替えを検討しましょう。
国産の蚕は希少で、さらに一つひとつ職人が手間ひまかけて作っているため、現在でも高額なものが多いです。
ここでは真綿布団のお手入れ方法を紹介します。
月に1、2度を目安に陰干しします。布団全体に風が当たるような風通しのいい場所に干しましょう。
日干しするなら、シーツやカバーを掛けて短時間だけ干します。
繊維を傷めたり綿切れの原因になったりするので、布団たたきの使用は控えます。強く叩かず、表面をやさしくなでるようにして汚れを払い落しましょう。
自宅の水洗いはもちろん、クリーニングもおすすめしません。おねしょや汗じみなどで真綿布団が汚れた場合は、信頼できるクリーニング店に相談、確認しましょう。
長い期間使用しない場合は、真綿布団の湿気を十分に抜いてから、通気性のいい不織布袋に入れます。乾燥剤や防臭剤、防虫剤も一緒に入れるのがおすすめです。
また、収納中も定期的に陰干しして湿気を逃したり、押し入れにすのこを敷いたりすると、カビやダニを防げます。
真綿布団の特徴や使い方、お手入れ方法を紹介したうえで、おすすめできる人は以下の通りです。
真綿布団は吸放湿性に優れています。梅雨や夏場など湿気が多い時期、汗っかきで寝つけない人におすすめです。
また、体にしなやかにフィットするため安眠効果も期待できます。
真綿は糸切れが起こりにくく、綿ぼこりが出ないのでハウスダストを軽減。赤ちゃんや敏感肌の人、アレルギー体質の人も安心して使用できます。
真綿布団にはさまざまな種類の商品があるため、選ぶときに迷いやすいものです。まず、おすすめの真綿布団を3点紹介します。
真綿布団が向いていない、お手入れが面倒だと感じた人は他の素材の布団を検討すると良いでしょう。ここではおすすめな高品質の羽毛布団を4点紹介します。
「あたたかくて軽い羽毛布団をお手頃価格で欲しい」という声をもとに、寝具専門店ビーナスベッドが開発したオリジナル羽毛布団です。ダウン率やダウンパワーが異なるスタンダード・プレミアム・グランドプレミアムの3ランクがあり、品質面・価格面の両方から自分にぴったりなタイプの羽毛布団を選ぶことができます。
側生地に採用された「立体キルト」は保温性に優れながらも重すぎない、ちょうどいいキルトです。また、薬剤を使用しない安心の防ダニ加工や細菌の増殖を抑制する抗菌・防臭加工、花粉が付きにくく、落ちやすい防汚加工も施されています。
厳しい品質チェックをクリアしている安心の日本製で、便利な収納ケース付きなのも嬉しいポイントです。
POINT
※2022年10月現在、販売開始を記念して暁 -AKATSUKI- 羽毛布団20%OFFキャンペーン実施中!気になる方はこの機会に購入するのがおすすめです。
ドイツ産ダック90%を使用し、ダウンボールの大きさは平均と比べて約1.2倍、充填量も1.2kgと納得のボリューム感。側生地には抗菌・防臭加工を施されておりいつも清潔。老舗寝具メーカー昭和西川の誇る、レビュー4.5以上の高品質羽毛布団です。
サイズ | 150×210cm | ダウンパワー | 370 |
羽毛の種類 | ドイツ産ダック | ダウン比率 | 90% |
ドイツ産ホワイトグース90%使用・ダウンパワー380の日本製羽毛布団です。側生地は吸湿発散性がありしなやかな綿100%・60サテンで、抗菌防臭のポリジン加工も施されています。花粉がつきにくく、立体キルト構造で羽毛が偏りにくい、快適でふんわりあたたかいのが魅力の1枚です。
サイズ | 150×210cm | ダウンパワー | 380 |
羽毛の種類 | ドイツ産 ホワイトグース | ダウン比率 | 90% |
ドイツ産ホワイトグース90%を使用した昭和西川の人気羽毛布団シリーズから、薄手で軽量な羽毛肌掛け(ダウンケット)が登場しました。吸湿発散性に富んでおり、春~秋にかけては掛け布団として、冬は温度調整用のインナーケットとして1年中使える便利な1枚です。
サイズ | 150×210cm | ダウンパワー | 380 |
羽毛の種類 | ドイツ産 ホワイトグース | ダウン比率 | 90% |
真綿ふとんは吸放湿性に優れているため、肌を心地よく保ち、蒸れを防ぎます。また、軽くてやわらかく、体にフィットし、保温性にも優れています。
ただ、国産の蚕は希少なうえに、職人が一つひとつ手間をかけた分、値段がどうしても高くなります。お手入れ方法や寿命、打ち直しができないのが気になる人もいるでしょう。
真綿布団のメリット・デメリットをしっかり把握し、羽毛布団など他の素材と比較するのが大切です。予算や好み、ライフスタイルなどに合わせた布団を選びましょう。
NERUSIA高弾性ウレタンマットレスは、 硬めのウレタンフォームがしっかりと身体を支えつつ、厚み2cmの中綿入りキルティングカバーによりフィット感のある寝心地を実現したマットレスです。
業界トップクラスの反発力73%の高弾性ウレタンが自然な寝返りをサポートしてくれるため、肩こりや腰痛、寝起きの疲れなどのお悩みをお持ちの方にもおすすめです。
キルティングカバーは夏面(吸汗速乾わた使用)と冬面(吸湿発熱わた使用)に分かれているため、1年中快適にご使用いただけます。防ダニ・抗菌・防臭加工を施しており、耐久性も高く、ロール状に三つ折りが可能など、マットレスに欲しい機能を全て詰め込んだ高品質・高機能マットレスに仕上がっています。圧縮梱包でお届けしますので、搬入の心配もいりません。
「雲のやすらぎプレミアムマットレス」 は「リモートワークで腰痛になった」「寝ても疲れがとれない」などのお悩みのある方におすすめな極厚17cm・5層構造のマットレスです。
まるで浮いているような寝心地の秘密は腰・背中・お尻などの負担を徹底研究してつくられた独自の体圧分散製法。また、夏は通気性・防ダニ・抗菌・防臭、冬は抜群の弾力・保温力・吸収力を発揮してくれるリバーシブル設計で、オールシーズン快適。安心の日本製で、へたりにくさ99.9%も実証済。さらにカバーも取り外して洗える新機能を搭載。
寝具業界では最長水準の100日間の返金保証キャンペーンも実施中。まずは一度試してみてはいかがでしょうか。
「NELLマットレス」は「株式会社Morght」と老舗マットレス会社が共同開発したポケットコイルマットレスです。腰部分に硬めのポケットコイルを配置することで睡眠中の自然な寝返りをサポートしてくれるので、寝ている間に体にかかる負荷を軽減してくれます。また、薄いウレタンと不織布を交互に重ねた詰め物を使用ているので、通気性がよく、寝ている間の深部体温を下げ、気持ちのよい眠りを実現してくれます。
商品が到着してから120日のトライアル期間が設けられているのも嬉しいポイントです。特に、マットレスは実際に何日間か試してみないと寝心地などがわからないので、自分に合うマットレスを探している人はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
関連記事
素材の関連記事
Profile プロフィール
Item カテゴリーで商品を探す
Ranking 人気の記事
New 新着記事
Tags タグで記事を探す